第七話「神託?」
「世界改変の発生条件はわかっているのですか?」
「それがさっぱり?」
こけっ。とアルディーネはずっこけた。
いちいち可愛いな。
「あなたが理解していないだけでお仲間はご存じなのですよね?」
「ああ、言いにくいんだが実は解ってない。」
「・・・・・・。」
アルディーネさんが絶句してる!でもねホントわかんないのよ。これでも魔法は風属性と水属性のエキスパートなのよ?仲間の魔法馬鹿の魔法理論とかちゃんとついていけるんだからね?でもわかんないのよこれが。
「最初に世界改変が観測されたのが戦場で大規模な魔法兵器が運用されててその辺に原因があるのかな?って調べてたんだがどれだけ忠実に環境を再現してもゼッンゼン解明できないんだよ。人為的な悪用や兵器転用が出来ないって点は安心なんだけな。」
「では何故明日世界が滅びると?例えばなしですか?」
「神託があったんだ。」
「へ?」
「多分創造神様だと思う。スッゲー話しにくそうだったから。」
「・・・・確かにあり得ますね。あの方にとって現世の者と意思の疎通を図るのは米粒に筆で字を書くような苦行ですから。」
「そうなのか!通りで聞き取りにくいはずだ。」
「なんとおっしゃっていたのですか?」
「ヒトツキゴ、セカイ、オワタ、セイケント、テイトへ、ゲンバツノシタ」
「・・・・・。」
うんわかる。俺も仲間とメッチャ迷った。
まずこのメッセージを受けたのが俺の仲間全員で同じ時間。
だから異変に気づけた。
そして最大の問題はこのメッセージなんと全部で0.5秒弱なのだ。早すぎて一つの音にしか聞こえない。解読にはかなりの努力をようした。
俺と他に四人ほどなんとか聞き取れた前衛メンバーが相談し言語を特定、みんなで分担して集中。
解読してからも大変だった。テイトがモルゲンロートでいいのか?ゲンバツから厳罰の迷宮を特定するのも苦労した。探すのも大変だった。
なんとか期日の一月いないに聖剣をてに入れることはできた。同行してくれることになったが戦いたくはないと。そしてメインウェポンの破損。
「正直世界ダメかも。」
「ちょっとヤケ糞気味だったんですね。」
さて、こっちの事情はあらかた話した。
細かい話をすれば波瀾万丈な人生だ。長くなる。こんなもんでいいだろう。
「とういわけで信じてもらえそうだから正直に話す。世界が滅びるかもしんないからモルゲンロートの帝都まで同行してもらえないかな?」
アルディーネは疲れたようにため息をついた。
「・・・はぁ、どうしてこんな大事な話を直前に聞くことになるのでしょうね。解ってます。引きこもっていたせいですね。」
あらためて彼女がこちらに向き直った。
白いシルクのような髪がふわりと舞う。
「創造神様のご指名とあらば否やはありません。戦いに参加する気はありませんが帝都へ向かうのは喜んで同行させていただきます。」
「ありがとう、助かるよ。」
よし、最低限の条件は整った!世界を救うぞ!