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両思いのストーカー

両想いのストーカー

作者: みちる

 その惑星は高度な文明を誇り、宇宙連合において一番の発言権を誇る。その為、その惑星の様々なファッションや流行のアイテムが宇宙中に影響を与え、当然その惑星の住民達の美の基準が宇宙中の美の基準とされた。

 細くて開いているかどうかわからない神秘的な瞳、顔に埋没しているかのような魅力的な低い鼻、形の良い大きな頭、ほどよくふくよかな体型が理想的で、真っ白な雪のような肌は魅惑的、滅多に存在しないとされる黒髪の持ち主は特に持て囃された。






「お父様、お母様、私地球に行きたいと思います。審査はすでに通りました。必ずや我が家にふさわしい方を連れて帰ってきます」

「アンジェラッ? あの審査に通ったのかい!?」


 姿勢よく背筋を伸ばした娘を前に父親は驚きの表情のまま固まり、母親はまぁまぁ、と声を漏らし嬉しげに微笑んでいる。

 この星の中でも五本の指に入る富豪であるこの親子。両親は細い目とつぶれた鼻が魅力的な美男美女であるのに、娘のアンジェラは誰もが目を背けるレベルの不美人だ。

 小さな頭、大きな目、高い鼻、長い首、褐色の肌、濃ければ濃いほど美しいとされる髪色は白っぽい金髪で、いくら食べても太らない身体は不気味に細いにもかかわらず胸は気味悪く豊かで、稀に見る残念な見た目であった。

 そのアンジェラが切望していたのは辺境の星々の中でも文化レベルがもっとも低いとされる『地球』に行くこと。

 文化レベルが低いゆえに保護地区扱いの『地球』に行くには莫大なお金が必要な上、かなり厳しい審査を潜り抜けなければならない。


「アンジェラ頑張りましたね。昔からあなたは地球に行きたがっていましたが、まさかあの厳しい審査に通るなんて……」

「うむ、アンジェラ行っておいで、パパは全力でバックアップするよ」

「ありがとう、お母様、お父様」


 喜ぶ両親の姿にアンジェラの目に涙が滲む。

 思えばここ数年がむしゃらに勉強し、両親とも距離をとってきた。こんな不細工な娘を見捨てず可愛がってくれた両親には感謝してもしきれない。


 数日後、アンジェラは憧れの星地球へ旅立った。











 根暗な白デブ、田中宗一郎をあらわす言葉はそれに尽きる。

 成績も中の下で存在感の薄い宗一郎は学生時代当然のようにいじめられっ子であった。

 ストレス発散を理由に理不尽に小突かれ、ぱしられ、馬鹿にされ笑われても、いつも困ったような気弱な笑顔を浮かべていて、何も悪いことはしていないのに覇気がなく何を考えているかわからない奴となじられた。宗一郎の人生の立ち位置は常に目立たぬ壁際であった。

 そして大学卒業後、就職に失敗した宗一郎は、自宅アパートに引きこもった。

 たまに外出するのは大好きなアニメのキャラクターの限定フィギュア発売日などの理由のある日に限られている。そう丁度今日のような日だ。

 真っ白な地に大好きなアニメのキャラクターがプリントされたTシャツとウエストゴムのハーフパンツ。大きなリュックの中にはゲットしたばかりの限定フィギュアのマイカちゃんが入っている。

 家に帰った後、それを一番お気に入りを飾る棚に並べることを考える宗一郎は、内心のニヤニヤが顔に表れてしまい、道行く女性に気味悪げに見られるが気にすることはない。

 浮き立つ気持ちもそのままに宗一郎はマイペースに自宅アパートへの道を歩いていた。







 人ごみの中を歩くアンジェラ。

 若干……いや相当浮いているその姿。

 コツコツとヒールの音を響かせて歩く176㎝の長身の彼女の存在は、人ごみに紛れることなく目立っていて。とびきり小さく形良い頭部に完璧に配置された目鼻立ちと、体は細身であるにも関わらず出るところはきっちり出ているバランスのとれた美しい体型で、褐色の肌のエキゾチックな美女であるアンジェラは人目を引きまくっていた。

 何故か地味なリクルートスーツ姿だが、それさえもアンジェラの美しさを惹きたてていて、それを気にする人間など皆無である。


 ふふふ、街に完璧に溶け込んでいるわ私。『リクルートスーツは周囲との軋轢を少なくし、良い印象を周囲に与える為に必要な必須アイテムである』勉強した通りだわ。

 今日もハンターよろしく周囲にギラギラとした視線を飛ばすアンジェラ。

 地球での永住権を持っているわけでもないアンジェラは一定期間を過ぎれば自分の星に帰ることを義務付けられている。

 そんなアンジェラの使命はただ一つ、婿探しだ。

 結婚を了承してくれた相手であれば連れ帰ることが認められる。アンジェラは必死に運命の相手を探していた。これは地球に来るにあたり莫大な料金を支払ってくれた両親との約束でもあった。

 地球に来て当初は次々に現れる茶髪だったり金髪だったり、多少残念な造作の持ち主達に声をかけられるだけで舞い上がり、毎日が運命の相手との出会い祭り状態だったアンジェラ。しかし、数日たつと流石に慣れた。

 そして、黒髪の持ち主がたくさんいるのに何故茶髪金髪で我慢しなければいけないのか、顔だってもっと好みの男性がいるはず、と強気になった。

 今現在も必死になって『お茶しよう』としつこく追いすがってくる男の痛んだ茶髪を眺めるアンジェラの目は冷え切っている。

 日本人の大好きな『周囲に溶け込む』為の最強アイテムリクルートスーツ。これの力を借りてまずは好みの男性を誘き寄……友人になり、そして自然な流れで捕獲……お付き合いを申し込み、そして監禁……求婚する。その長大な計画を思い鼻息を荒くするアンジェラ。

 こんな男に時間をかけている場合ではない。

 アンジェラは、まだ何やら話している男を完全無視し、競歩の選手も真っ青なスピードでその場を後にした。


 私の運命の王子様はどこにいるの?

 若干思考のきもいアンジェラだが、見た目は物憂げな美人だ。

 その時夢見る乙女なアンジェラの視線が一人の男の姿を捉えた。その瞬間、周りの喧騒が遠のき彼以外の物が見えなくなった。

 彼の神秘的な細い目が驚いたかのように見開かれ、まっすぐ見つめられたアンジェラは痛いほど高鳴る胸を押さえた。

 今までの人生でここまで見目麗しい男性に出会ったことがあるだろうか、いやない。断じてない。

 形の良い大きな頭部を支える存在自体が危ぶまれる短かくセクシーな首。ふくよかな美しい身体のラインを隠してしまう白い大き目なTシャツ。ああ、でもお腹のぽっこりと突き出た素晴らしい曲線は隠しきれていないではないか。

 完璧なバランスの太く短い足の膝下が無防備に晒されていて、アンジェラはゴクリと生唾を飲み込む。

 真っ白でシミ一つない手触りのよさそうなふくらはぎが眩しくて目が離せない。

 なんの変哲もない普通の格好であるが、目の前の男性の着こなしは神といえる。

 アンジェラは、彼の全身を舐めるように見つめた。





 な、なんだろう? すごい見られてるし、そ、それにすごい美人っ!

 宗一郎は目の前にいる信じられないような美人からの熱烈な視線に耐えていた。

 今までの人生で女性に嫌悪感交じりでない視線で見つめられたことがあっただろうか、それもこんな美人相手に。

 宗一郎は、顔を真っ赤に紅潮させてモジモジし始めた。うん、素晴らしくきもい。


 一方褐色の肌色の為分かりづらいがアンジェラも顔を赤くして、モジモジする宗一郎に魅入っていた


 なにこれ、すごい可愛い……。

 ああ、そうか。この人が私の王子様。

 うっとりするアンジェラはやっぱりきもいが、ここにそのきもさに気づく者はいない。


 怖がらせちゃ駄目だわ。飢えた獣のような目で見つめていたのばれてないかしら? 

 ここは、一旦ひいて、彼の後をつけて家がどこか確認して、逃げられないように見張らないと。うん、それがいいわ。手順はちゃんと踏まないとっ。

 先日仕入れたばかりの知識『獲物を確実に捕獲する方法、まずは巣穴の位置を確認すべし』を思い出したアンジェラは素早く身を翻し、その場を立ち去った。




 宗一郎は突然背を向けて早足で歩き始めた彼女を見失うまいと、大慌てでその後を追おうとしたが脅威的速さで雑踏に紛れる彼女に追いつけるはずも無い。落胆のため息をつき、しばらくの間ジッと立ち尽くしていた宗一郎は頭を振りノロノロと歩き出した。

 心の中は興奮に沸き立っている。

 見たこともないような美人と目が会い、彼女は嫌がる素振りもなくむしろ潤んだ瞳で情熱的に見つめ返してきた、と思う。

 背負ったリュックに入っている、さっきまで宝物だった限定フィギュアのマイカちゃんの存在がかすんだものに思える。

 ずっと人形ばかりを愛してきた宗一郎は、その日はじめて生きた人間に恋をした。

 今日から毎日同じ時間のあの場所に通えば、また会えるのではないか、とても良い考えが浮かんだと、宗一郎は明日にでもまた会える気になりウキウキと楽しげに歩く。

 その彼女に後ろからつけられていることには最後まで気づかない宗一郎だった。







 それから数日後、宗一郎は自分の自宅アパート前でうろつく彼女を奇跡的に見つけることとなった。

 小躍りしたい身体をぐっと押さえつけ、その後をつける。

 しばらく付け歩くと見るからに高そうな高層マンションに入っていく彼女。ここに住んでいるのかと思うとそれだけで宗一郎の心は震えた。

 マンションの向かいにあるアパートの不動産会社の看板に目を走らせた宗一郎は、今までの人生の中でも類を見ないスピードでそこへの引っ越しを決めた。

 これまで大事にしていたフィギュアや、諸々の物を処分したら、ビックリするほど荷物は少なく、翌々日には引っ越しを終えていた。

 宗一郎は満足感いっぱいに呟く。


「これでご近所だね……」









 宗一郎はアパートの窓から向かいのマンションの入り口を見つめている。

 出てこないだろうか、とドキドキしながら眺めていたら心が通じたかのように彼女が出てきた。

 上下ジャージとスニーカーという意外な恰好だが、元が良いからか彼女の美しさが余計際立って見える。

 宗一郎は財布をつかむと慌てて彼女の後をつけた。

 慣れた動作で彼女が入って行ったのは近所のコンビニで、宗一郎が見つめていると彼女は慣れた手つきで弁当とペットボトルの水を購入して出てくる。

 そして、ふと顔を上げた。

 宗一郎の顔を見て、驚きに染まる彼女。

 動揺した宗一郎は一瞬逃げそうになったが、グッと踏み止まった。


「あ、あの……」


 何か言おうと宗一郎は口を動かしたが、擦れた声で後が続かない。


「こ、こんにちは」


 彼女は、ぎこちなく挨拶しながら宗一郎へ強張った笑顔を浮かべてみせた。







 地球人のコンビニへ行く為の正装、ジャージの上下とスニーカーに身を包んだアンジェラはレシートを要求するという決まり事を完璧にこなし買い物を終え、ふと顔を上げた。

 そこには忘れもしない麗しの彼が立っていた。

 頭が真っ白になり、何か言って引き止めなければとグルグルと考えるアンジェラだったが、いきなりすぎて言葉がでない。

 なにせ、不細工人生が長すぎて気のきいた言葉など簡単に出てきてくれないのだ。

 ぎりぎり搾り出した言葉はこんにちは、なんて気のきかない言葉でアンジェラは自分にがっかりした。


「あ、あの……よく会いますね」


 アンジェラがもどかしい気持ちで焦っていると彼が話しかけてきてくれた。

 そのことに舞い上がりながら、アンジェラは勇気を振り絞った。


「そ、そうですね」


 つまらない返ししか出来ない自分に心中で七転八倒するアンジェラだったが、ぎこちなく距離をとりつつ、二人は歩き始めた。








 アンジェラはコンビニの帰り道に彼と歩いた時間を思い出していた。

 言葉少なだったが、お互いに名乗りあい、天気の話などをしたような気がする。

 フワフワと現実感のうすい夢のような時間だった。


「宗一郎さん……」


 彼は田中宗一郎と名乗り、自分も名乗り返した。

 記憶が正しければお互いに名乗り合い、鳥の羽で作られたオブジェをプレゼント(どこの部族情報だそれ?)するのは好意を示す行動だったはず。彼も自分にまんざらではないのだとアンジェラは舞い上がる。

 不正解だが正解に辿りついたアンジェラ。さすがの野生の勘である。

 そして彼の自宅がマンションの目の前にあるアパートだと知った時の驚き。


「運命だわ……」


 いつの間に引越ししたのだろう、とか最もなところに気づけない女アンジェラ。マンションに入っていく自分をずっと見守ってくれた宗一郎の姿を思い出し、アンジェラは胸を熱くした。

 日本の男女のお付き合いはここからが肝心だ。文を交し合い、そして宗一郎からの夜這い(何時代?)を待つのだ。

 手っ取り早く捕獲して監禁なんてことは、目的が関係を結ぶことだけであれば有効な手段だが、きちんと結婚の了承を取り付けるには、やはりここは慎重に、相手に合わせなければならない。アンジェラは大真面目に文(手紙)を書き、近所の鳥の羽をむしり返事を待った。

 残念ながら返事がこずがっくり項垂れることになるのはその翌日のことである。









 宗一郎は、朝起きるとまずPCの電源を立ち上げる。

 株のニュースをチェックし、どの株を買うか見定め、株取引画面に張り付く。

 デイトレーダーとして株取引で得た儲けは普通のサラリーマンと遜色なく、その稼ぎのほとんどは以前まではアニメやゲーム関連商品に費やされていた。

 しかし、今の宗一郎は違う。

 まず、たまに1000円カットの床屋に行く程度だったボサボサの髪を有名人も通う流行の美容室でカットし、数枚しかなかったヨレヨレの服をすべて捨て、新しい服を大量購入した。

 引っ越したばかりの部屋の家具もちょっといいもので揃えてみた。

 一日に何度もポストに投函される意味不明な子供の落書きのような手紙と、数日前に玄関ドアの前に置かれていた鳥の羽で作られた謎の置物は不気味ではあったが、他に何が起こる訳でもなく、最近では気にならなくなっていた。

 宗一郎は窓からマンションを見上げ呟く。


「僕のアンジェラ……」







 さて、お忘れかもしれないがアンジェラは宇宙人だ。

 見た目から何から何まで、全く地球人と変わらないようにみえて、実は基礎的な身体能力がずば抜けて高い。

 普通なら気づかないようなことも、割とサラッと気づいてしまう。


 あそこにいるのは宗一郎さん。ああ、今日も可愛いし麗しい……いつもいつも何の写真を撮っているのかしら……話しかけたい……でも、忙しそう、よね。残念だけど今日も声をかけるのはやめておきましょう。

 アンジェラはいつも距離がありすぎて、豆粒程度にしか見えない宗一郎の顔を見つめ、熱いため息を吐き出す。

 直接話しかける勇気が出ないことへの言い訳を心で呟いたアンジェラは、本日三通目にあたる手紙を書きに帰宅した。






 ある日アンジェラの自宅に宅配便が届く。

 差出人は『田中宗一郎』。


「まぁ、何かしら……」


 ドキドキしながら箱を開けるアンジェラ。

 中からは柔らかそうな白い兎のぬいぐるみが出てきて、添えられたメッセージカードには短く『君の傍に置いて下さい』と書かれていた。


「ああ、初めての手紙の返事がこんなかわいいプレゼントだなんて……」


 諦めずに手紙を書き続けてよかったと、ぬいぐるみを抱きしめかわいいと呟きながらアンジェラは微笑む。


「ほんとにかわいい……」


 ぬいぐるみの目を通じてアンジェラの画像をみている宗一郎もポツリと呟く。

 リビングを見渡すことのできる一番良い場所へ鎮座したぬいぐるみ。

 アンジェラは事あるごとに、ぬいぐるみを見つめ微笑み、宗一郎もその画像をみて微笑んだ。

 これ以上なく二人の距離は近づきつつあった。

 ガンバレー。(棒読み)







アンジェラの独り言


 宗一郎さんからの手紙のお返事を毎日ドキドキしながら待つ日々。

 奥ゆかしい宗一郎さんのことだから照れて中々返事を書くことが出来ないのだろうけど……。

 大丈夫察しております。私達は相思相愛のはずです。

 宗一郎さんが持っていってもいいよとさりげなくアイコンタクトを下さった『ゴミ置き場』に置いてあった半透明の袋、遠慮なく頂きました。

 中身はどれも素晴らしい物ばかりで、私は幸せです。

 特に使用感のある歯ブラシと数本入っていた頭髪は私の一番の宝物。これから先、何に使用するかを考えただけで気分が高揚しますが、詳しくは語りません。私は乙女ですから。

 それにしても今朝宗一郎さんが立ち話をしていた女性……。

 宗一郎さんの話している内容は唇の動きで少し把握出来ましたが、あの女性との関係が気になります。

 『オオヤさん』これは女性の名前でしょう。そして『燃える』とは? 『間違い』とは?

 『燃えるような一夜を過ごしたけど、あれは間違いだった』としつこく付きまとう女を諭していたのであろうと私は推測しました。

 もちろん、私と出会うより前のただの性欲処理であったことは理解しております。私は出来る(未来の)妻です。

 ただ、宗一郎さんの白く美しい肌やふくよかで美味しそうな身体にあの女が触れたと思うと嫉妬で血管がぶちぎれ……コホンッ、少し焼きもちを焼いてしまいます。

 あの後、なんとあの女が宗一郎さんの家の隣に住んでいることが判明しました。

 宗一郎さんを拉致監禁しようと虎視眈々と狙っているのかもしれません。なんて羨まし、いえ、私は拉致監禁なんて……私は完璧な(未来の)妻です。

 ただ、はっきり言えるのはあの女が私と違って粘着質で危険な女だという事です。

 あの女の処理……いえ、説得を急がなければ……。

 必ずや完璧に抹殺……いえ、解決いたしましょう。

 それもこれも宗一郎さんが魅力的で美味しそうだから……。

 これから先私の国に帰り、結婚した暁には宗一郎さんを人目に晒すような愚かな真似は控えなければ……。

 しっかり閉じ込……危険に晒されることなど無いようしっかりとしたセキュリティで守らなければ……。

 私は宗一郎さんの未来の妻ですもの。



ある日の宗一郎とアパートの大家の会話


「大家さん、おはようございます」

「田中さんおはよう。今日は燃えるゴミの日で、プラスチックじゃないわよ」

「あー、燃えるゴミ……間違いましたすみません……」

「まぁ、引っ越してきたばがりだし、今度から気をつけてちょうだい」

「はい、気をつけますー」


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