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【NTR+裏切り≠ぼっち】捨てられた俺は、騙され搾取されていた君と、友達から始めました。  作者: いな@
第二章

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第73話 ランク分け

 俺たちのあと、数人が体育館に合流して、今回の割り振りが終わったようだ。


「揃ったようですね、皆さん。ここにいるものはBランク以上ということになります」


 だいたい三十人くらいかな。思ったより少ないかも。


「このあとはプロの探索者が皆さん一人ひとりの相手をしてくれます」


 Sランクは今高橋さんと管理人さんしかいないから来てもAランクの探索者だ。


 その人たちにどれだけ通用するかで、俺たちのランク分けが決まる。


「今回は三名のAランク、十名のBランクとCランク方々が来てくれました」


 おお、Aランクが三人も。体育館にいる学生はたぶん八十人ほどだ。


「一年は最初Cランクの方々が相手をしてくれます。胸を借りるつもりでおもいっきりぶつかってくださいね」


 勝てるなら勝ってみろと先生はニヤリと笑いながら一人ひとりの顔を見回す。だけど俺たち三人のところで目をそらした。


 ……うん。元々負けるつもりはないからいいんだけどね。


 バスケットコートが六面作れる巨大な体育館が三つに分けられ、その一つ、Cランクの探索者が待つスペースに先生の先導で移動してきた。


 来てくれた探索者が楽しそうに大きな布にデカデカとCと書かれた旗をノリノリで振ってくれてる。


 一年の他はいない。後からどんどん来る可能性はあるらしいけど、当然クラスはBになる。


 卒業する三年生は卒業と同時にプロのランクが決まる最終試験だ。中には大学へ進学する先輩もいるけど、大学からはプロランクが採用されているからここには落ちてきたくないだろう。


「長門零と、大和姉妹は向こうです」


 順番はどうなるかなと考えていたら先生がそんなことを言いながらBランクではなく、Aランクの旗を指差した。


「なんでそいつらがAなんだよ! そっちのヤツはリバティのパーティーメンバーだったからまだわかるけど、他の二人は役立たずの雑用と引きこもりしてたヤツだろ!」


「いや、そいつもリバティが無傷だったのに一人だけ大怪我する程度のヤツだぞ!」


 あー、そうだよな、俺たちのことはその程度しか知らないだろうし。


「待て、その三人は向こうだ。お前らはグランドの騒ぎを知らないから納得できないかもしれないがな」


「問題なく向こうだね。あんなにデカイ魔法は見たことないし、そっちの二人はパンチングマシーンを壊せるんだぞ、ここじゃ役不足だ」


 そうか、あれを見てた人もいるよな。


「は? なんだよそれ、パンチングマシーンが壊れるわけないだろ、アレはプロのAランクたちも使うヤツだぞ」


「ならそこの窓から見て見ろよ、一台は穴が空き、一台は地面にめり込んでるからな」


 そう言われて見ないヤツはいなかった。全員が鉄の格子越しに外を見て――


「なんだよあれ……」

「マジかよ、マジでめり込んでるぞ」

「あれを役立たずと引きこもりがやったってのか?」

「お前あれ見てよくそんなこと言えるな……」


 パンパンと先生が手を打ち注目を集める。


「ほらほら探索者の方をお待たせしてるんだから騒ぎはそこまで。みんな集まりなさい。そっちの三人も早く移動よ」


 まだ納得いかない表情のヤツもいるが、大半は少し恐れているのか、顔がひきつってるものもいる。


「……い、行こうか」


 集まる視線から逃れたいし、先生の言う通り移動しよう。


「……で、ですわね、シオン、行きますよ」


「頑張るですよ! しゅっしゅっ!」


 シオリも視線に耐えられなかったのか、俺の手を引き歩き出す。


 だけどシオンはいつも通りだ。じっと見てくるやつらに向かってパンチを繰り出している。


 口で『しゅっしゅっ!』とか可愛く言ってるけど普通に拳はビシュッ! と空気を鳴らしてるからな。


 その音を聴いて青ざめる一年と、先生を含め、プロの探索者たちから離れ、Aランクの旗を目指して移動を開始した。






 Aランクのスペースに来たら来たでジロジロと見られる。


「あら? 迷い込んだの? 一年は向こうですよ」


「いえ、こっちに行くよう先生に言われました」


「そうなの? あら、大和さんね、あなたはわかるけど……」


「私も大和さん!」


「俺は長門です、グランドの成績が良かったらしくてこっちだと」


「なら、そう言うことで行きましょう。わかっていると思いますが、この後Aランクの探索者と模擬戦をしてもらいます」


 よし、プロのAランクとはやったことないけど、佐藤先輩が連れてた暴漢たちはAランクを倒せるって言ってた。


 だからあの頃より強くなった俺なら、一対一でいい勝負はできると思う。


「その結果でクラスが決まりますので全力で頑張りなさいね。まあここで試験を受けられる時点でAランクでしょうけれど、あまり不甲斐ない結果ですとBランクに落ちますから頑張ってください」


「はい。頑張ります」


「精一杯やらせていただきます」


「ぶっ飛ばしてやるですよ!」


 よし、シオンのお陰で緊張もない。相手はプロのAランク。おもいっきりやらせてもらおう。


「ぶっ飛ばすだと? そのちんちくりんのお嬢ちゃんがか?」


「おお! 熊がいるです! みんなムキムキの熊が現れたです! 死んだふりするですよ!」


 パタリと床に寝そべって死んだふりをするシオン。そのシオンが熊と言った人は……熊、と言うよりゴリラだと思う。


 ムキムキだし……。

 読んでいただきありがとうございます。


 ブクマや★★★★★で応援よろしくお願いいたします。

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