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【NTR+裏切り≠ぼっち】捨てられた俺は、騙され搾取されていた君と、友達から始めました。  作者: いな@
第二章

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第71話 ランク試験開始

 ランク試験が始まった。初日は一年と二年、三年生のC、D、Eランクのクラスが今俺たちが集まっているグランド。B、Aランクは人数も少なく、体育館で行われる。


 当然、体育館からグランドに落とされるものもいるし、グランドから体育館に上がるものもいる。


 それを決定づけさせる地力測定が始められた。もちろん、その人が持つスキルによって測定器が変わってくる。


 入学当初の測定で登録されている身体強化の俺と、身体凶化のシオンは当然身体強化組で、パンチングマシンを力一杯ぶっ叩くだけ、の、簡単な攻撃力測定だ。


 シオリは四属性魔法を持っているから当然魔法の威力測定になる。


 人数が多い身体強化組の順番待ちをしているとき、心配で見ていたシオリの受けてる魔法威力測定の方、その空中、三十メートルほど上空にドデカイ水球が現れた。


 グランドに『きゃー!』『なんだアレは!』『逃げろ!』と騒がしくなった瞬間、水球が斜め下に落ちた。


 バシャン!


 ――アレだけデカイのに、一瞬見失うほどのと速度で落ちたかと思った瞬間、大きな音が鳴り響いた。


「お姉ちゃんのうぉーたーぼーるなのです」


「だな。あれ使ったのか、まあ一番被害が少なそうではあるけど……測定器が壊れるんじゃないか?」


「壊れたら困るのです。体育館に行けなかったらお姉ちゃんだけ別クラスになっちゃうですよ」


 騒然となったグランドだけど、測定器付近の水が消え、しっかり残っているのが見えた。


「大丈夫そうだね、ほら、先生が走って測定値を見に行ったし」


 静まり返ったグランドに先生の声が微かに聞こえた。


「体育館行きだって。流石だな」


「さすおね」


「シオン、俺たちも続くぞ」


 手を振り体育館に向かうシオリに手を振り返し、見送ったあと、一年だけで数十人の列も、どんどん短くなってきた。


 ドゴン! ドゴン! と五台あるパンチングマシンから重い打撃音が間近に聞こえてくる。


 結果の書かれた紙を受け取り一喜一憂するものたち。パンチングマシンから離れると、ついに――


「よし! 次の五人! 前へ!」


 ――俺たちの順番がやってきた。


「レイ。わたしは全力のトリプルで行くですよ」


「ああ。圧倒的に文句無しで体育館組に合流するんだ、壊してしまえるくらいやってもいいぞ」


「ふんす! やってやるです!」


 鼻息荒く俺のとなりのパンチングマシンの前についたシオン。


 シオンはそう言ったけど、俺はダブルにする。トリプルだとこの後の試験が全力出せないかもしれないからだ。


 もうちょっと時間があれば鍛えられたかもしれないけどな、使った後のあのダルさは中々なれるものじゃない。


 それでもダブルでシオンのトリプルより強化率は上だ。


 ふんす! ふんす! と気合十分のシオンのようすに苦笑いの先生は放っておいて、全員がパンチングマシンの前についたのを確認した先生の号令がかかった。


 五台の内、真ん中が俺で、左隣がシオン。他の三人も気合が入っているのか、熱が伝わってくるようだ。


「揃ったな! 自分のタイミングで全力で叩け! 始め!」


 ドゴン! バキャッ! グシャッ! ドゴン! ドゴン!


 シオンの拳はパンチングマシンに食い込み、俺が叩いたマシンは固定されていた地面から倒れ、地面に食い込んでいた。


 凶化を解いたのか、手がパンチングマシンから抜けず『ぬけ! ないっ! のです! よー!』ともがいてるシオン。


「や、大和四音、5982キロ! 学園記録更新です! 体育館へ!」


「いや、待て! 長門零! 8318キロ! 記録更新だ! 長門も体育館だ!」


 おお、記録更新は嬉しいな。パンチングマシンに手を取られてるシオンが恨めしそうに見てるから、手を抜くのを手伝いながら謝っておいた。


「むー、負けたのです。やっぱり限界突破して五倍にするべきだったのです」


 いや、五倍どころか四倍もできないでしょ……。


 あ、抜けた。


 コロンと転がるシオンに手を伸ばす。


「行こうかシオン。まだ向こうでも試験は残っているし、ね」


「むー、仕方ないのです。それより……なんでみんな見てくるですか?」


 立ち上がったシオンの言うとおり、試験はまだ続くはずだけど、静まり返ったグランド全体から視線が俺たちに集まっている。


「ん~、それはやっぱり目立つ記録を出したからじゃないかな? そんなことよりほら、シオリも待ってるだろうし、行くぞ」


「このまま手を繋いでいくですよ、お姉ちゃんに見せびらかすです」


 移動する俺たちにあわせて視線が動き、体育館に入るところまで続いた。


 だけど体育館に入ったら入ったで今度は『誰だ?』って目で見られる。


 一年でも三十人くらいはあがってくるんだけど、やっぱり上級生でも気になるよね。


 中には落ちるものもいるんだし――あっ、泣きながら出ていく人がいる。あの人は残れなかったんだな。


「お姉ちゃんは~、いたです? 何か絡まれてるですよ?」


「え? っ! 行くぞシオン!」


 体育館シューズのかかとを踏んだまま男に囲まれているシオリの元に走り出す。


 シオリはちょうど一年の生徒が固まるところに行く手前で囲まれていた。


「俺のシオリに! なにやってんだ!」


「レイ! 落ち! 着く! です!」


 シオンを小脇にかかえシオリと男の先輩たちとの間に体を滑り込ませた。

 読んでいただきありがとうございます。


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