表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【NTR+裏切り≠ぼっち】捨てられた俺は、騙され搾取されていた君と、友達から始めました。  作者: いな@
第一章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

44/113

第36話 後日

 あの日からもう三ヶ月か。聖一と二葉はまだ意識は戻っていないけど、生きている。らしい。


 そういや管理人さんがハイエルフだとはまったく気づかなかったな……。


 管理人さんが、スタンピードの制圧に、研究所の職員や、なぜか顎で使う高橋さんを連れて来てくれた。


 そこでわかったんだけど――


 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


「あなたたち! 無事だったのね! それでゴブリンキ……ングは、達磨になってるそれで、クイーンがあのミノムシね」


「エルフィさん。あっちにジェネラルが四体転がっていますよ」


「その名で呼ぶな高橋! 今はしがないのアパート管理人やってんだから!」


「なんじゃ。エルフィにたかぴーではないか。しぶとく生きておったか」


「タマさん! たかぴーはやめて! これでもいい大人になったんだから!」


「くっくっく。善き哉。ならばエルフィよ、こ奴らを人間に戻せるかの?」


「タマ様まで……。まあ、できないことはないですけど」


「え? 管理人さんが治せるの? え? だって治せるのはハイエルフだけだってタマちゃんが……」


「ぬ? レイ、お主の住むアパートの管理人であったか。わらわが言っておったハイエルフとはこやつじゃ」


 衝撃のあまり開いた口が……だ。


「ハイエルフさんなのです? 普通のおばあちゃんなのに?」


「こらシオン。住まわせてもらうアパートの管理人さんなのですよ。おばあちゃんは駄目ですわ」


「はぁ、しかたないわね。この姿は幻影なの。ここにはまだ探索者ギルドの連中も来てないし、あなたたちだけならいっか。どうせ再生(リバイバル)は元の姿に戻らないと無理だし」


「くっくっく。レイ、惚れるなよ。エルフィは絶世の美女と言うヤツじゃからな。中身はわらわと変わらんほど生きたババアじゃ」


「タマ様! ハイエルフではまだまだ子供なんですからね! まったく!」


 そうか、ジェネラルになった四人も、聖一に二葉も人間に戻せるんだ。


 管理人さんが高橋さんを顎で使いながら、次々と気絶しているジェネラルたちを人間に戻すのを、なにもできず眺めている。


 次にまだバタンバタンと暴れる二葉だ。


 無防備に高橋さんが近づき、顎に見えない速さの一撃。


 バコンと、高橋さに噛みつこうとしていた顔が斜め上に跳ね上がり、気絶させてしまう。強い。


 やっぱり高橋さんはレベルの違う強さだったと思い知った。


 最後に、血を流しすぎたのか、さすがのゴブリンキングだけど、ピクピクしてはいるけど手も足もないし、反撃はまず無理だ。


 高橋さんが聖一の手足をもとの位置に戻して、自己再生の力でくっついたところを押さえつけ、管理人さんが元の人間に戻してくれた。


 聖一の左腕は、二の腕の途中で無くなってしまったけど。


 よかった、んだよな。この後探索者ギルドや、警察、もしかすると自衛隊とかも出てくるかもしれないけれど、生きていれば償うこともできるし。


 保育園で、俺を苛めていた聖一。ある日突然『友達になるぞ』といきなり態度を変えたときは、不信感しかなかった。


 それから小学生にあがり、友達もできなかった俺は聖一と、三久だけが遊び相手だったよな。


 事故で両親が死に、三久も意識が戻らず。俺だけが取り残されたように思い、本当に一人になったんだと思った。


 そんなとき、聖一は俺を遊びに連れ出した。口では『ほっといてよ!』とか言ってたけど、本当は感謝しかなかったんだよ。


 それが例え偽物の友情だったとしても、ね。


 全員をゴブリンから人間に戻し、この後ダンジョン内のゴブリンの一掃をどうするか話し合っている最中に、探索者ギルドの方たちがゾロゾロと三階層に降りてきたんだったな。


 タマちゃんはなぜか慌てて黒い入口を作り逃げちゃうし、管理人さんも元の管理人のおばあちゃんの姿に戻っていた。


 後から聞けば、高橋さんは引退したけど、管理人さんも昔、Sランクで、パーティーを組んでいたんだって。


 そして一番驚いたのは、残りのパーティーメンバーが父さんと母さんだったってことと、タマちゃんが父さんの従魔として登録されていたことかな。


 俺が産まれてパーティーが解散したそうだけど交流は父さんたちが死ぬまで続いていてらしい。


 記憶をたどると、そういえば頭を剃りあげていた、今はフサフサの高橋さんと、ハイエルフの姿の管理人さんのことは見たことあったことを思い出した。


 佐藤先輩と山本先輩。佐藤先輩は刑務所を出て保護観察処分とかで、学園は退学となりどこかへ転校していったらしい。


 山本先輩も、外国の学校へ留学したようで、すでに学園にはいない。


 聖一と二葉の病院も、どこの病院かは教えてもらえなかった。


 治した直後の管理人さんが――


『全員駄目ね。殺してあげた方がこの人たちのためだけど。この先、何十年とゴブリンになってる悪夢にうなされ続けるわよ? 私なら土下座してでも殺してもらうわね』


 ――と、恐ろしいことを聞かされた。


 でも、病院か、教えてもらっていたら……行ってただろうな。


 そんなのだから『甘い』『優しすぎ』とか二人に言われてる。しかたないだろ! と、俺は言いたい。


 あとはそう、今回のスタンピードは秘密裏に処理された。実質的に被害が、加害者側だけで済んだのもあるだろうけど……。


 一番の要因は、御三家と呼ばれる凄く偉い家からの要請で報道などを全て止められてしまったからだと。


 高橋さんが言ってただけだけど、ちょっとモヤモヤする。悪いことを無かったことにしたみたいで――


「うー、緊張するですよ! 帰っちゃ駄目ですか?」


 ――スタンピードのことを思い返していて、隣のシオンのことを忘れてた。


 今日から学校に復帰する俺たち()()。驚きなのが、なんとシオンの学籍が残っていたことだ。


 それならと一緒に戻ろうってことになるよね。


「ほらシオン。そんなことばかり言ってないでちゃんと前を向いて歩きなさい」


()()()お姉ちゃんは入院するまでずっと通ってたからそんな風に言えるのです」


「ですが私も先生の許可が降りるまでの数ヶ月、休んでいたので緊張はしていますわよ」


「むー」


「ほらほらふくれないの」


 シオリがシオンのほっぺたをつついて潰している。あ、またふくらんだ……。


 そうそうシオリの名前。やっと本人から聞けたときは嬉しかった。


『私の名、ですか? 四織(シオリ)ですわよ? 自己紹……介、そういえばシオンのバカがレイに飛び込んだのを叱っていて、……してませんでしたわね……』


 そうなのだ。あの時するはずだったのに、ズルズルと聞かず仕舞いになっていた。


 その後すぐに二人にプロポーズをしたんだけど、答は変わらず――


『『友達からなのです(ですわね)』』


 ――だった。


        第一章 完



 ここまで【NTR+裏切り≠ぼっち】を読んでくれた読者の皆様ありがとうございます。


 このエピソードをもって、第一章の完結とさせていただきました。書籍化すれば、だいたい一冊分の文字数です。


『聖一や二葉はこのままなのか!』

『佐藤先輩はどこに行ったの!』

『山本先輩の企てを潰さないのか!』

『ハーレムだろ? まさか付き合ってもないのにこれで終わりとか無いだろうな?』

『三久ちゃんは?』

『もっと激しいざまぁ希望!』


 等々あると思いますが、ご安心を。


 ばっちり? 続きます。


 どうか、【NTR+裏切り≠ぼっち】を今後とも応援してくれると嬉しいです。


 それと、何度もお願いしている、ブクマや★★★★★での応援もよろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ