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【NTR+裏切り≠ぼっち】捨てられた俺は、騙され搾取されていた君と、友達から始めました。  作者: いな@
第二章

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第94話 指名依頼

「伊勢さん。この霧島だけは私が預かります。あちらの紅の紳士の三人も、私の部下たちが警察に引き渡してくれるでしょう」


 霧島と呼ばれた男は手足を拘束され、地面に転がされている。


 紅の三人も、いつの間にか黒スーツの人たちがシオンたちに代わって拘束を始めていた。高橋さんの部下たちみたいだな。


「構わないが、ソイツはどうするんだ? フライハイは俺でも聞いたことのある半グレ集団だぞ?」


「もちろん承知してますよ。ちょっと悪戯が過ぎますので少し介入しようと思っています」


「あまり危ないことはするなよ、貴重な現役Sランクなんだからな」


「伊勢さんこそ復活さえすれば、今の動きを見ている限り、すぐにでもSランクに戻れますよ」


「おだてるな。まあ、身体はずっと鍛えてはいたが、そろそろスタミナが落ちる歳だからな。タンクは力とスタミナがいるだろ?」


「そうですが……そうだ伊勢さん。私のパーティーのタンクをしませんか? リハビリということで」


「そりゃ、願ってもないな。今から昔のパーティーに戻ることもできないから助かる」


「でしたらダンジョンの監視員を辞める手続きが必要ですね――」


 腕が治った伊勢さんが高橋さんのパーティーに合流か。それにSランクに上がれる実力の持ち主。


 なら俺たちも含めて個人のSランクが七人になるってことだ。予定より多くなる分には大歓迎だもんな。


 俺たちは、あと一回Aランクのダンジョンを攻略すれば、Sランクだ。ミクの分も合わせると二回クリアするだけだ。


 何事もなければ期日までにはなんとかなりそうだけど、あまりにも順調に進みすぎていて怖いくらいだ。


 順調にって言っても今回みたいに絡まれたり、高田蘭さんのこともある。


 あの子はいい人だと思うけど、タイミングが良すぎるんだよな。


 だけど海外からの刺客にしては完全に日本人に見えるし、無駄に絡んできたりもしない。


 Aランクダンジョンのスタンピード対策で忙しそうだったから相談を躊躇していたけど、疑わしいことは高橋さんに相談はしておいた方がいいな。


 あと、富士山ダンジョンだ。もし行けたなら憧れの魔法を使えるようになりたい。できれば攻撃魔法がいいな。


 三人とも使える火系の魔法はぜひ習得し――


「レイ? なに考えてるですか?」


「ん? あ、ああ、次のダンジョンのことかな」


「ふふ。モンスターハウスだけのダンジョン。富士山に行きたいのでしたね」


「あ、ミクも行く! 富士山見てみたいし!」


「ああ。当然ミクも一緒だ。今回はエンちゃんだけがついてきてくれたけど、タマちゃんたちはどうするかな?」


「タマちゃんたちは前鬼さんと後鬼さんの地元、大峰山の様子を見に行くって言ってたよ」


 大峰山……何県かわからないけど、Sランクダンジョンだったよな? 前鬼さんたちの地元か……いつかみんなで行きたいかも。


「あ、パトカーの音がするですよ」


 考え事をしていたら聞き逃していた。ヤバいな。気を引き締めなきゃ。


 耳を澄ませるまでもなく、シオンの言った通りサイレンの音が聞こえる。


 どんどんはっきりと聴こえてくるから、目的地はここのようだ。


「来たようですね。伊勢さんは仕事に戻りますよね?」


「ああ、さすがに今からはついていけないからな。この仕事が終わり次第連絡を入れるようにする」


「わかりました。手続きの方は私の方で手配しておきますね。ではレイくんたち。行きましょうか。うちの車も来たようですから」


 そうだった。用事があるって言ってたもんな。


 黒塗りの高級車と、マイクロバスが休憩所に横付けされる。


「はい。あ、この霧島って人はどうするんですか?」


「もちろんつれていくよ。別の車でですけど、行く場所は一緒です」


 マイクロバスから黒スーツの人が三人降りてきて、あっという間に霧島を高級車に乗せて走り去ってしまった。


「あれ?」


「話をしながら向かいたいのでね。私たちはこっちのマイクロバスで移動します。乗ってください」


 そして乗り込んだ車の中は――


「ふおー。キャンピングカーなのです!」


「本当だ! 前のよりちっと小さいけど?」


「前の大型も良いのですが、このキャンピングカーも中々良いものですよ。ほら、席について、出発しますよ」







 キャンピングカーが走り出し、少ししたころ高橋さんが話し始めた。


「一時間ほど走りますので、その間にレイくんたちにやってもらいたいことがあります。まずは君たちにも指名依頼が出ます」


 話によると、高橋さんが今やっているAランクダンジョンのスタンピード対策でやっている間引き攻略の手伝いをして欲しいそうだ。


 断る理由もないし、元々Aランクダンジョンは攻略しようと思っていたから、ギルドからの指名依頼となっても問題はない。


「そこで、今から向かうところには、近隣で活動しているすべてのAランク探索者が集まっているんです」


「なるほど。同じダンジョンを攻略しないように、各パーティーやソロの方に攻略する場所を割り振ろうと言うのですね」


「レイくん。その通りです。同じようにBランク以下のダンジョンにもギルドが間引き依頼を出すことになっています」


 大事になってきたな。Aランクだけじゃなく、下のランクまでとなると……思ったより、スタンピードが近く発生する可能性が高くなってきてるってことか……。


 どちらにしてもやるしかないな。

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