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婚約旅行

今日は前半までにしておきます。

前回も書きましたが、読まれたら後半書きます。

ここから、間奏2話と後半へ行くのですが、かなり切ないのでそういったのが苦手な方は、読まれない方がいいかもしれません。でも、最後は読み手によってバットかハッピーになるか分かれるような感じです。

よろしければ、最後までお読みいただければうれしいです。

「美鈴さん、やっと広場についたね。テントが重たかったよ」

「本当ですね」

「懐かしいね。この広場は」

「そうですね。ここで、明さんと初めて出会いましたからね。それではテント張りましょう」

「ここは目立つしさ、やっぱり恥ずかしくないかな」

「大丈夫です」

「そうだね」



君は時を待てなかったね———



「お~い、どうやって屋根を張るんだ……?」

「本当ですね。説明書き通りできないですね」


「こんな感じかな? 美鈴さん」

「う~ん、傾いてるけど倒れないですか?」


「まあ、なんとかなるさ」

「そうですね」


「もう遅くなりましたから。お弁当を食べましょう」

「そうしよう。ほら、見て満月が輝いているよ」

「本当ですね」

「今は満月のように僕たちは幸せに満ちているね」

「はい。じゃあ、お弁当を出しますね」


「え、もしかして本当にオレンジジュースを持ってきたの?」


「だって持ってきてくださいって……」

「確かに言ったけどさ。お弁当にはお茶だよ」



明さん。足が痛いの……

———



「もうひどい、明さんが、オレンジジュースがいいというから、手作りで作ってきたのに、もう食べさせてあげない」

「ああ、ごめん、ごめん。勘違いしていた。最近はお弁当にオレンジジュースが流行しているんだよ。そうだよ、そうだよ」


「もう今から遅いです。今日はお弁当抜きです」

「ええ、許してくれよ」


「わかりました。そのかわり夜は強く抱きしめてね」

「わかったよ。でも、そんな恥ずかしいこと言うなよ」

「男の人がそんな情けないこと言ったら駄目ですよ」


「そうか、仕方ない」

「仕方ないですか……そうですか……それなら帰ります」

「ああ、ごめん泣かないで」

「ふふふ、嘘泣きよ」



明さん、少しはスマートになったでしょ……

———



「そうかだましたなあ。でも楽しいね。夜は焚火しないと暗いね」

「もう、早くから準備してきてよ」

「ごめんね」


「火が付いたよ」

「じゃあ、明さん話しましょう」

「そうだね」


「美鈴さん将来は何になりたいの」

「看護婦さんかな」



美鈴さんが一番きれいだよ……

———



「美鈴さんの注射は痛そうだな」

「明さんには特に痛くしてあげる」

「やめてくれよ。ハハハハ」


「明さんは?」

「そうだな、警察官かな。美鈴を逮捕するぞ」

「ええ、私なにもしていないですよ」


「美鈴さんのことを好きにさせたじゃないか」

「それは私に魅力があったからでしょ」

「よく自分で言うよ」


「ふふふ」


「夢があるっていいね。でも一番は美鈴さんと結婚して幸せになることかな?」

「はい。いいお嫁さんになれるかな? 子供は何人つくります?」



あの時の二人の星はきれいだったね———



「う~ん、十人くらい」

「そんなに作れません? そんなに作ったら死んじゃうでしょ」


はははは


「子供はかわいいからいいですけど、明さんは、ちゃんとお給料もってきてくれるかな? 

騙しそう」

「そんなことないよ」

「へそくりとか、するんでしょ」

「ひどいなあ。美鈴さん」


ハハハハ


「浮気もしそう」

「しないよ。今日は怖いな。でも、美鈴さんが一番好きだよ」

「本当かしら」

「わかっているくせに」


「明さん。私たち幸せになれるかな?」

「なれるに決まっているじゃないか」


「ほら、星が出ているよ。芝生の横になろうか」

「はい」


「星がきれいだね。美鈴さんもきれいだよ」

「そんな恥ずかしいこと言わないで」


「本当だよ」

「ありがとう。でも、明さんも背が高くてハンサム。こんな私でいいのかな」


「もちろんさ」



会いたいです————



「ここは思い出の場所だね」

「そうですね」


「そばでいっしょに過ごせて良かったよ。ここの場所は一生忘れないね」

「はい」


「あの星はひときわ輝いているけど、ふたりの星だといいな」

「本当ですね。でも、星になるのですか? 縁起が悪いじゃないですか」


「そうだね。そろそろ寝ようか」

「そうね」


「テントの中は狭いから、すごく近くに明さんがいる」

「少し恥ずかしいじゃないか」


「明さん、強く抱きしめて。どうして、恥ずかしいの? どうしたの黙っていて」

「……」



美鈴さん、どうして僕は……

———



「美鈴さん。もう朝だよ。そろそろ起きて」

「うん。そろそろ、朝ごはん食べましょう。パンを持ってきたのよ。食べますか? どうしたの? もう黙っていないで、あの木の下で食べましょう。私は明さんがそばにいてくれただけで幸せよ」


「……ここの木の下はいい感じだね。眺めもいいし涼しいしね」

「本当ね。明さん」


「また、ここに来れるといいね」

「本当ですね。そろそろ帰りましょう」


「夜のことは忘れてね……」



明さん、ごめんなさい。手紙が届いていなかったの……

———



「……楽しかったよ。自転車で大変だけど帰ろうか」

「はい」

「そう言えば、美鈴さんは、もう少しやせないと」

「やせないとは失礼でしょ」


「ごめん。冗談だよ」

「本当ですか?」

「本当だよ。よし、じゃあ、ほら、左右に揺らすぞ」

「キャ、こわい」


「美鈴さん、これで婚約者だね」

「そうですね」


「そうそう、その笑顔、明さんらしいですよ」

「元々、こんな顔だよ。着いたよ、じゃあね」

「明さん、また、連れていってくださいね」

「うん」

「約束ですよ」

「わかっているよ」


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