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オレンジジュース

ここは後々の伏線になります。

カクヨムさんで投稿したものを一気に投稿いたします。

全話でも書きましたが。

そういう気分なのです。

「そろそろ、暖かくなってきたね」

「そうですね」

「さわやかな風も吹いているね」

「気持ちいいです」




遂に恐れていたことがきたよ———




「そういえばさ、美鈴さん上野動物園にいってみない?」

「ここからは、少し遠くないですか?」

「大丈夫だよ。自転車で二人乗りして行こう」


「でも、明さん大変でしょ?」

「大丈夫だよ。自転車でいけばすぐだよ」

「はい」

「ふたりで遠くまで行くのは初めてだね」

「そうですね、楽しみです」

「そうだね」




明さん、行かないでください———




「よいしょ。よいしょ」

「キャ、明さん、揺れますよ」

「大丈夫だよ。僕にしっかり捕まっていて」

「はい」


「着いたよ。一時間もかかったよ」

「明さん。重かったでしょ」

「ああ。途中で倒れるかと思ったよ」

「もう、失礼ね」

「冗談だよ」




駄目です———




「明さん、ほら見て、いろんな動物がいます」

「本当だね。鳥やうさぎもいるよ」

「可愛いですね」

「そうだね。でも、美鈴さんの方が可愛いよ」

「もう、可愛いじゃなくて、美しいねって言ってほしいです」

「美鈴さんも欲張りだな」

「ふふふ」


「明さん。そういえば、象を見たい」

「ああ、人気者だもんな」

「そうね、最近、上野動物園に来たみたいですね」

「そうみたいだね」


「わあ、大きい。明さん見て」

「餌を食べてるね、本当大きいね。美鈴さんより大きいよ」


「もうどこが?」


「あちこち」

「いやらしい。明さんは」


「次は何かな?」

「キツネを見たい」


「美鈴さん。キツネはね、騙すんだよ」

「知っています」


「僕も美鈴さんに騙されたのかな?」

「私がだまされたのです」

「ハハハハ」




仕方ないじゃないか御国のためだから———




「楽しいね」

「はい」

「でも、少し暑くなってきたね」

「本当ですね」

「お客さんもたくさん入っているからかな」

「そうかもしれませんね」


「次は蛇を観てみようか?」

「いえ、怖いです」

「大丈夫だよ」


「ほら、ここの檻に入っているよ」

「ガラス張りね」

「そうだね。飛び出してきたら大変だからね」

「そんな怖いことを言わないで」


「ああ、大きい蛇だね」

「ええ、こんなに大きいの」


「美鈴さんより大きいな」

「もうまた、変な事考えてるから」


「ハハハハ」




私を置いていくのですか———




「明さん。もっと可愛い動物を見たいです」

「猿はどうかな」

「猿ですか? 可愛いのかな」

「可愛いじゃないか。それに、賢いんだろう」

「明さんより賢いですよ」

「こらこら、僕も頭はいいよ」

「本当かしら」

「ふふふ」




そんなことを人前で言ったら駄目だよ———





「美鈴さん。そろそろお腹が空いたんじゃない」

「そうですね。今日は天気もいいし、気持ちよさそうですね」

「そろそろお昼にしよう。あそこの木陰がいいんじゃない」 

「そうですね。涼しそうですね。爽やかな風が吹きそうです」

「ああ、でも、何かあるのかな?」

「ちゃんと準備しています。明さん。お弁当をもってきているのよ」

「どんな、お弁当かな?」

「上手なんですよ」

「本当かな、よく、自分で言うよ。梅干しだけじゃない」

「もう、失礼ね。ちゃんといろいろ入っています」

「おお、おいしい。お魚や、ソーセジもあるね」

「そうでしょう。ほらお茶も」


「明さん。お茶より、オレンジジュースがよかったですか?」


「お茶の方があうよ。でも、今度はオレンジジュースかな」

「はい」


「オレンジジュースは手間がかかるのよ」

「そうなんだね」

「はい」


「ごちそうさま。おいしかったよ。美鈴さんがこんなに料理が美味しいなんて、知らなかったな」

「そうでしょう? ふふふ」

「うん」




いやです———





「僕のお嫁さんになってほしいな」

「駄目です」

「白い服を着てさ」

「白無垢っていうのですよ」

「そうなんだ」

「そんなに、デリケートじゃない人とは結婚しない」

「な~んだ。残念。そんなことを言わないでくれよ」


「ふふふ」


「じゃあ食べ終わったところで。何を見る?」

「キリンがみたい」

「そうだな。よし行こう」


「本当に首が長いなあ」

「本当ですね」


「美鈴さんがお嫁さんになってくれるのを、首を長くして待っているよ」

「もう、恥ずかしい事を言わないでください。冗談ばっかり言って」

「本当に婚約者になってもらえないかな?」

「恥ずかしいから、少し考えさせえてください」




仕方ないじゃないか……

———




「どうしたの、急に黙って?」

「ううん、何でもないです」


「さっきの話は本当だよ」

「恥ずかしいです……」


「じゃあ、返事を待っているよ」

「はい」




美鈴さんのことは忘れないよ……

———


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