表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/26

連絡員、マルコ・ピーターズの困惑

 アリアナさん、遅いなー。


 さっきから約束の時間に来ないって、催促が僕のところに来るけど、連絡員の僕に言ったところで、話を聞くことしかできない。


 個別の依頼主さんの窓口になるのが僕の役目だから仕方がないけど。


 何度もアリアナさんの通信機に連絡を試みてるけど、全く繋がらない。


 何でもきちんとしているアリアナさんにしては、珍しいことだった。


 こんな街中で、アリアナさんほどの人が誰かに何かされるとは思わないから、きっと彼女のことだ、その辺で困っている人に親切にしていて遅れているんだろう。


 自国にいた時はよくあることだった。


 アリアナさん、お人好しだからなー。


 それで、大体のことは自分で解決できちゃうから、まだ未成年なのに将来有望だよ。



「マルコさん!」



「おや、アニーさんじゃないですか。アリアナさんからの言伝があったりしますか?」


 事務所代わりに用意してもらっている家に、息を切らせてアニーさんがやってきた。


 やっぱりアリアナさんは、誰かのお手伝いでもしているのかと思っていると、切羽詰まった様子のアニーさんから言われた事は、


「姉が国外追放になって、依頼主さんのお店に行くことができません。その旨をマルコさんから各お店に伝えてもらえませんか?それから、公爵家とギルドにも伝えて下さい。それからそれから、お願いします、私にも、自国と連絡がとれる通信機を貸してください!」


「はい?」


 美人で真面目なアニーさんから一気に言われた冗談みたいな事は、僕の頭を完全に停止させていた。


 






評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ