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花畑の住人、シンシア・エラージュの一目惚れ

 遥か遠くの異国の地より、使節団が訪れたと聞いた。


 どんな人達か見に行った先で、私は運命的な出会いを果たした。


 その人は、使節団の代表者だった。


 名前は、ヨシュア・クイン。お年は24歳。


 ハリスガルド帝国の双子の皇子のうちの兄の方だって話で、身分もちゃんと私と釣り合うわ!


 初めて見る、褐色の肌の男性。


 それが、こんなにも艶めいたものだなんて思いもしなかった。


 この方が特別なんだわ。


 漆黒の髪に、吸い込まれそうな黒い瞳。


 どれも、私の胸を高鳴らせた。


 こんな素敵な男性は今まで見たことがない。


 これは、運命の出会いなんだわ。


 彼も私と出会うためにここを訪れたのよ。


 きっと、そうよ!


 ジークレイお兄様はどこに行ったのかしら。


 エリオットお兄様でいいから、早く私を彼に紹介してくれないかしら。


 もう、待つ時間が焦ったいわ。


 男達って、どうしてこんなに堅苦しい話を長々とできるのかしら。


 でもヨシュア様の予定は、エリオットお兄様と話したら終わりらしいから、もう紹介なんかいらない。


 二人が話し終えたタイミングで、私は彼の前に姿を表す。


 さぁ、私を連れ去って!


「ヨシュア様!私を貴方と一緒に帝国に連れて行ってください!」


「うーん。君は、いらないかな」


 目の前でピシャリと、扉が閉められていた。









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