表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
銀河独立戦争 正史  作者: 西域都護府
5/8

民の怒り

銀河人類政府の支配する首都星ニューアースのスラムの一角です寒さと飢えに苦しむ女がいた


アンナ ジョルジオ


何代か前までは貴族階級にいたとは思えぬほどの暮らしで着る服に困り犯罪を繰り返していた


警察に暴行されて右上を折られたこともあったが、生きるために盗みはやめられなかった


貴族じゃなくなった5歳の時から15年間、ずっとそんな生活をしてきたが自分よりも同じ立場にいる人に対して同情の念は消えなかった


軍人のマッケインなる人物に捕まり、あたしの人生は変わった。

更生させられて居場所を与えられて、あたしが進む道は決まった


こんなスラムを無くしてやる


そうして活動して2年


銀河人類政府の支配に対してセブンスヘブン共和国、ウェイストアース自由共和国、銀河大和国の蜂起が発生


セブンスヘブンの空域において銀河政府の一艦隊が丸ごと鹵獲され、銀河大和国では1艦隊が全滅した。

常備軍として用意されてきた8の艦隊のうち二つが消滅した。

こんな政府の軟弱な態度に独立感情が過熱しさらに多くの独立派が蜂起していった

警察で潰せたところ、武装組織に乗っ取られたところ

新たな政府、自治体が誕生したところ

それぞれ形を変えて銀河政府は崩壊していった


あたしは大統領選挙に誰の支持もないままに出ていた

これはこの星に住むものとして守るべき市民がいる。

役立たずの官僚を排除する。宇宙に秩序をもたらす必要があると訴えた


あたしの活動は政府に潰され、あたし自身が殺される危機に直面し、身体の半分が焼け爛れたまま演説し続けた


支持者の殺害もあった 妨害も数々あったが

僅差で大統領にあたしは選ばれた


一億年の歴史で初の政党支持無しの大統領の誕生であった

これは各地の独立感情をいつまでも自分の利益を考え、解決しない他星系の民、政治にすら参加できない貧民たちのストライキ、暴動、そして現体制の弱腰な外交の改善を期待されて大統領になった



すぐさまに貴族の排除を断行、完全実力主義者を中心とし、浮いたお金での減税、社会福祉を充実させた

独立の意思があるところは自治政府を組織し直轄から外しながら移行を目指した


1年しないうちにアンナの政策によりさらに生産、消費は増えていたのである



戦争に対してのみアンナは強硬であった

基本的に秩序を守るという意志を強く持つアンナは独立に対してあまり良くは思っていなかった


そんな最高指導者の交代があり銀河政府にも駒がそろってきた


最初の目標はウェイストアースです

電波妨害するあの艦船も出して徹底的にやりなさい

誰も見ることは無いんだから


そうして一つの国が滅びようとしていた




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ