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6話 階級と訓練

初めての評価ありがとうございます。

 二等兵? 二等兵って言ったのか? わけがわからず動揺してるとエイラから話しだした。


 「ロキ二等兵聞こえてますか返事をしなさい」

 軍人の上官のような言い方で話す。


 「えっ...... えっ!? 二等兵ですか!? なんか口調も変わってませんかエイラさん」

 「エイラ少佐だ。今後はエイラ少佐か少佐と呼べ」

 「ちょっと待って下さい。エイラさ――――」

 エイラがロキの話しを遮って注意する。


 「エイラ少佐だ!!」

 「ちょっと待って下さ――――」

 また、エイラがロキの話しを遮る」

 

 「エイラ少佐だ!!」

 ロキは何度も話しを遮られイライラしているが、今は我慢して説明を聞こうと思う。


 「エイラ少佐話しを聞いて下さい」

 「話しを聞こう。ロキ二等兵」


 ロキは二等兵と聞いてムカついているが質問をする。


 「なんで二等兵なんですが」

 「私は最初に紹介した時に軍人兼研究社と伝えたはずだ」

 「それは覚えてます。俺がなんで二等兵なのかを質問しています」

 「日本人である斉藤 一は死んでいる。その遺体を研究素材として提供した」

 「それも先ほど説明を受けました。まぁ、まだ納得は言ってませんが研究素材の同意は覚えています。それでなんで二等兵なんですが」

 「NS因子を注入し実験は成功し、転生システムにおいて新しい身体を構築中である。そのため新しい身体はゼイナル帝国の軍隊に入ることになる」


 説明を聞いたがロキは納得ができない


 「ゼイナル帝国の軍隊ですか。でも、2857年前の話しではないんですか」

 「2857年前だとしてもこの施設はゼイナル帝国のものだ。その施設で使用した転生システムならゼイナル帝国のものだ。よってロキ二等兵はゼイナル帝国の軍隊に入る」


 ロキは説明を聞いても納得ができないでいるが、今後のことを考えると。俺はこの世界のことは何もしない先ほど説明を受けた魔法やスキルのことも知らなかった。とにかく今は一つでも多くこの世界の情報をしりたいと思い、今は我慢して従順なふりをする。

 

 「確かにここの施設はゼイナル帝国に属します。それでしたら自分は今後どうしたらよろしいでしょうか。エイラ少佐」

 「ではロキ二等兵は今後は私の指揮下に入って貰う」

 「分かりました。エイラ少佐」

 「ロキ二等兵に合わせて地球の軍隊式の階級にした」

 「ゼイナル帝国には軍隊はあったんで――――」

 エイラがまたロキの話しを遮って話す。


 「ロキ二等兵。今後は言葉にも気を付けなさい」

 「んです......か。申し訳ありませんでした。エイラ少佐」

 青筋を立てながら謝罪した。


 「ロキ二等兵。態度にも気を付けなさい」

 ロキは心の中で我慢、我慢と言い聞かせ足をビッシと揃え背筋を伸ばし映画で見た軍人の敬礼をする。


 「エイラ少佐申し訳ありませんでした。質問よろしいでしょうか」

 「今回は不服と申しましょう。ですが次回は許しません。それでロキ二等兵質問どうぞ」

 「ゼイナル帝国には軍隊はありましたでしょうか」

 「軍隊はありました。ですが二等兵はありません。ゼイナル帝国では指揮官クラスが軍に属し、それ以外の軍人は使い捨てになるため階級はありません」

 軍人を使い捨てと聞いて顔が強張る。

 

 「えっ、軍人を使い捨てですか」

 「そうだ。そのほとんどが固定levelで創られた鋼体生命体だ。大量生産するため階級が存在しなかったため地球の階級を見本にした」

 階級が存在しなかった理由を聞いて内心ホッとした。


 「ロキ二等兵。転生システムが完了するまでゼイナル帝国の軍隊式訓練と異世界人のため一般常識のカリキュラムを始める」

 「エイラ少佐質問よろしいでしょうか」

 「質問どうぞ」

 「この世界の一般知識はわかりますが、訓練とは必要なんでしょうか転生中でありますが」

 「転生システムで転生中です、それは有機生命体であれば母体の中にいる胎児の状態になります。母体の中では訓練はできませんが、転生システムの中では訓練ができます。その訓練の経験は才能として生かされます。生まれる時はスキルとして覚えてる可能性があります」

 「転生システムの中で訓練すれば転生が終わった時にスキルを覚えてるということでしょうか」

 「スキルとして覚えらるかどうかは努力しだいです」

 「エイラ少佐よろしくお願いします」


 ビッシと敬礼してお願いしする。


 「ロキ二等兵。走りなさい」

 「走るんですか?」

 「ロキ二等兵!!」

 「エイラ少佐走ります」

 ロキは全力疾走で走り出す。


*************************************


 真っ白な空間を走り出してから何時間経ったんだろう時計がないので確認ができない。まず転生システムの中では時間の概念がない。走り続けているが息を切らしてないし汗もかいていない。転生システムの中でのマラソンに疑問があるがエイラ少佐から新しい指示がない。今は我慢をする従順なふりをして我慢をする。今は耐えて走る。真っ白な空間を走る。


 マラソンを続けて何時間も経っているとエイラ少佐から声が聞こえた。


 「なぜ歌わない」

 足を止める。今なんて言った......こいつ。一呼吸して心を静めてから質問する。


 「歌とはなんですか」

 「地球の記録で軍人が走りながら歌っていただろ」

 「......あれは映画の話しです。エイラ少佐」

 こいつ俺の記憶を見すぎだ。

  

 「なに......ロキ二等兵対魔物訓練を始める」

 俺は心の中で残念生命体がと悪態をつく。

 

 「ロキ二等兵対魔物訓練を始める!!」

 逆ギレかよと考えながら敬礼する。

 

 「はっ、エイラ少佐」

 

 目の前に光が現れる、赤い色、青い色、黄色、緑色等色んな色が現れ一か所に集まって形を造っていく。数秒後豚の形か嫌あれは猪だ。当然地球の猪と違うでかい体長は600センチメートルぐらいあり、口に鋭い牙が生えている。

 

 「エイラ少佐この魔物はなんでしょうか」

 「ロキ二等兵は知らなかったな。この魔物は大猪(ビックボア)だ。大猪相手に訓練を開始する準備しろロキ二等兵」

 ロキは大猪を呆然としながら見つめている。


 「大猪相手に訓練......どうしよう」

 「ロキ二等兵構えなさい」

 エイラは大きな声で話す。


 「は、はい。エイラ少佐」

 ロキは素人丸出しの構えをとる。


 「対魔物訓練開始する」

 エイラの声と同時に大猪が大きい身体を動かす。地面が揺れるほど強く一直線にロキに向かって走りだした。


 「なっ、速い。うっ、うわーーーーーーぎゃ」

 大猪は突撃の勢いのままロキを引いた。


 「ロキ二等兵なにをやってる。これは訓練なんだぞ戦いなさい」

 「痛くないなんで......そうか本物ではないから痛みはないのか」

 転生システムの中では痛みはないが魔物への恐怖はある。


 「ロキ二等兵構えなさい」

 「エイラ少佐待って下さい。戦闘の知識もないのに待って――――」

 エイラはお得意のロキの話しを遮り訓練を開始する。


 「対魔物訓練開始」

 大猪は荒い息を切らしながら後ろ脚を地面を蹴り待ての状態をしていた。そして訓練開始の合図と共に標的に向かって突っ込む。


 ロキは何度も大猪に撥ねられボロボロだ痛みはないが精神的ダメージを受けていた。


 「対魔物訓練停止」

 停止の声と同時に大猪は消えていく。


 大猪が消えていく様子を見ていたロキはエイラに声を掛ける。


 「はぁはぁ、エイラ少佐話しを聞いて下さい」


 「対魔物訓練再開」

 目の前に光が現れ、一か所に集まりだして形を造っていく。それは大猪ではなく豚の顔した人型だった。いわゆるオークである。身長は3メートルぐらいあり体は脂肪で守られていた。手には1メートルぐらいあるこん棒を持っていた。


 大猪で精神的ダメージを受けていたロキは床に座りながらオークを見ていた。

 

 「ロキ二等兵立ちなさい」

 かけ声と共に一言もしゃべらずフラフラしながら立ち上がる。


 「ロキ二等兵構えなさい」

 ロキはヨワヨワしくオークに向かって構える。


 「対人型魔物訓練開始」

 エイラの声と同時にオークは声を大きく強く上げ自らを鼓舞していた。標的に狙いをすまして突進し、その勢いのままこん棒振りかざした。

 

 「ぎゃあぁぁぁぁぁぁーーーーーー」

 オークのこん棒がロキに当たり吹き飛ばす。勢いが止まらず転がりロキはピクリとも動かない。ボロボロの藁をつかむ気持ちで懇願する。


 「なにも覚えてません。何一つ覚えてません......」

 

 「対人型魔物訓練停止」

 オークが消えていく。その様子を見てなんとも言えない気持ちになる。俺が悪いのか悪くないよな理不尽すぎる。

 

*************************************


 なにもなかったようにエイラが説明をする。


 「異世界人であるロキに一般常識を教える。その後戦闘に必要なスキルの説明をする」

 ロキは先ほどの訓練のことは覚えていない、決して覚えだしてはいけない。


 エイラは説明を続ける。


 「この世界ハオには魔物が存在しマナが溜まると魔物が発生する。またマナの濃さや環境により魔物が強さが変わってくる。そして魔物は必ず魔石を持っている。魔石は資源である。この世界にはマナは必要だ魔力を生み出すにはマナがなければいけない。魔力がなかれば魔法も使えない。

 

 ゼイナル帝国の都市は魔力や魔石がなければ多くのライフラインが使えなくなる。そして電子生命体である私にはマナが必要だ。なにか質問はあるかロキ二等兵」

 

 「エイラ少佐質問があります。マナの濃さとはなんですが」


 「マナが濃くなる原因はわからないが強い魔物やダンジョンが発生する場合にマナが濃くなると報告がある」


 「強い魔物やダンジョンですか。ダンジョンあるんですね」


 「ダンジョンはある。ダンジョンが何故生まれるか色んな発生方法があるが大きく分けて2種類ある。マナが溜まり自然に発生するダンジョンか、強い魔物がダンジョンの主になって発生するダンジョンになる。あと特別なダンジョンがある神々が創ったダンジョンだ。2857年前は娯楽と富を司る神であるラグナ・ナガラがダンジョンを創っていた。ダンジョンを攻略したものには神々から特別なギフトを与えられると伝説があり、またダンジョンで手に入る宝箱からも協力なマジックアイテムや魔法書、珍しいスキルスクロール、エリクサー等の回復薬、金銀財宝が手に入ると聞いた。多くの冒険者や国の騎士団が挑んでいた」


 「次に年は360日あり1月から12月ある。一ヶ月30日だ。年月は地球とほとんど変わらない。貨幣に関しては2857年前は鉄貨・銅貨・銀貨・金貨・大金貨・白金貨があり、地球のお金にすると

茶貨は1円、鉄貨は10円、銅貨は100円、銀貨は1千円、金貨は1万円、大金貨は100万円、白金貨は1億円にぐらいになる。1円単位はない。当然、地球のように紙幣もない紙幣があっても直ぐに燃えてしますため紙幣は成立しない。なにか質問はあるかロキ二等兵」


 年月日は地球とあまり変わらない。お金に関しても硬貨だった、紙幣だとこの世界じゃ役に立たない燃えてなくなるしそれに信用の問題がある。地球だから成立したもんだ。


 「エイラ少佐。特にありません」


 一般常識の勉強を続けていった......。


*************************************


 ロキはエイラに教わったスキルの一覧表を確認している。一覧表見ながら質問をする。


 「エイラ少佐質問があります」


 「ロキ二等兵質問を許可する」


 「<闘気>スキルと<戦気>スキルの違いはなんですか」


 「<闘気>スキルは無手の場合に気を纏うスキルだ。そして<戦気>スキルは武器を使用した場合に武器に気を纏う時に使うのが<戦気>スキルだ。又小手は<闘気>スキルになるが、かぎ爪は<戦気>スキルになる」


 「<闘気>スキルと<戦気>スキルの違いは無手か武器持ちの違いしかないんですね」


 「<闘気>スキルも<戦気>スキルも体力を使って身体や武器を気で纏うため同じではないかと、私の兄弟である電子生命体が研究していた」


 エイラの説明を受けてロキは頷いていた。<闘気>スキルも<戦気>スキルも同じなのだ。


 「私の兄弟が研究の報告としては、まず<闘気>スキルと<戦気>スキルを持つ有機生命体に同時に使用した結果、通常時の倍以上の身体能力を有していたが実験の途中で爆発した、身体が力にたいきれず爆発した」

 身体が爆発って危険すぎるだろ、力と力がぶつかりあって爆発したってことか。


 「爆発ですか身体が爆発するほどの力」

 「研究していた兄弟は嘆いていたよ。大事な研究素材を失ったて嘆いていた。

 ロキはエイラの兄弟揃って研究のことしか考えていない。人権なんでものはない。俺も気を付けないとまた死んじまう。新しい身体を手に入れたらエイラから遠く離れようと誓う。

 

 


 一般常識や戦闘に必要な戦い方を教わりながら、エイラが召喚する魔物達、大猪やオークだけではなくゴブリンやリザードマン等の人型や獣型の魔物のネズミやウサギ、ウルフ、ヘビ等の実施訓練をしながら、<闘気>スキルや<戦気>スキルの習得目指していた。また訓練しながら熟練値を上げて多くの月日が流れていった。

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