5話 白い空間その2
ステータスオープンと声を上げた。そうすと目の前にウィンドウ画面が現れステータスが表示された。
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名前 ナンバー0013680(変更可能)
種族 ??????(転生中のため特定不可)
性別 男性
種族level level1
職業 なし
称号 異世界人
HP ??????(転生中のため測定不可)
MP ??????(転生中のため測定不可)
腕力 ??????(転生中のため測定不可)
体力 ??????(転生中のため測定不可)
俊敏 ??????(転生中のため測定不可)
魔力 ??????(転生中のため測定不可)
精神 ??????(転生中のため測定不可)
魔法
なし
スキル
常時スキル
??????
発動スキル
??????
ユニークスキル
<完全適用level7>
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目の前にはじめて見る自分のステータスに感動していた。
「おぉぉぉぉぉ。これが自分のステータスか。名前は斉藤 一からナンバー0013680になってるな、変更可能って表示されてるゲームのステータス画面みたいだけど、どうやって変更するんだ?」
「ステータスの名前を触れて名前を変更したいと念じれば変更可能です」
「ありがとうございます。さっそく名前を変更しよう斉藤にしようかな......だけど斉藤は死んだし転生してる最中だしなどうしようかな」
新しい名前を考えるのにうーーーーん、うーーーーんと口走りながら悩んでいた。
「いい名前思いつかないなーーーーもう日本人ではないんだから漢字にしなくってもいいんだよな。それだったらゲームで良く使ってた名前に使用よし俺の新しい名前は!!」
右手をステータスの名前に触れて念じる。
(ロキ)
《名前を変更しますか。もう二度と変更はできませんがよろしいでしょうか》
頭の中に声が聞こえてくる。
「もしかしてこれが世界の声か名前の確認で聞こえてくるんだ。今は名前を変更しよう」
(はい。名前を変更します)
「どうだろう名前の変更やってみたけど本当に変わってるかな......あ、名前新しくなってる」
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名前 ロキ
種族 ??????(転生中のため特定不可)
性別 男性
種族level level1
職業 なし
称号 異世界人
HP ??????(転生中のため測定不可)
MP ??????(転生中のため測定不可)
腕力 ??????(転生中のため測定不可)
体力 ??????(転生中のため測定不可)
俊敏 ??????(転生中のため測定不可)
魔力 ??????(転生中のため測定不可)
精神 ??????(転生中のため測定不可)
魔法
なし
スキル
常時スキル
??????
発動スキル
??????
ユニークスキル
<完全適用level7>
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ステータス画面で自分の名前を変更したのを確認した。
「良し名前をナンバー0013680からロキに変更した。さすがに数字が名前は嫌だよ」
エイラはナンバー0013680に名前の確認をした。
「名前の変更は終わりましたか?」
「はい。名前はロキにしました。無事変更できました。
「ロキですか、地球の北欧神話に出てくるロキですか」
「はい。良くゲームキャラクターの名前で良く使ってましたのでロキにしました。まぁ、重複で使えない場合もありましたけど」
「では、ナンバー0013680を改めてロキと認識しました」
ロキはエイラに他の質問をするために声を掛けた。
「ステータスを確認したんですけど種族や体力等が転生中のため確認できなかったんですが」
「転生システム第三フェイズ中で分解と再構築を繰り返し、NS因子を持った新しい身体を最適化してるので確認ができません」
「分解か改めて確認すると想像がつかないな。どんなふうに分解してるのか気になるな?」
「説明しましょうか」
分解が気になると言ったが説明を受けても理解できないよなと思う。
「いえ、やっぱりやめときます。それよりも種族が??????だったんですが人間じゃないんですか?」
「違います。転生してる最中ですがNS因子を持っていますから只の有機生命体ではないはずです」
自分が考えていた転生と違い頭の整理が追いつかないでいる。ロキが考えていた転生は神様からチートスキルを授かる、鑑定スキルやアイテムボックス、魔法は全属性が使えるようにして貰って転生先は人族の王族の王子様に......嫌だめだ王族は危険だ王座をかけて跡目争いに巻き込まれる可能性があるな、そしたら貴族もだめだ。だけど地方貴族だったら大丈夫か......まぁ、大分話しがそれたが人族に転生したかった赤ん坊から転生してやり直しがしたかった。
「ふぅ......、只の有機生命体ではないか......今は一つ一つ確認して整理していこう次は種族levelが1だったんですがこれは転生したからですか?」
「その通りです。この世界では有機生命体の新しい命が誕生した時はlevel1から始まります」
「有機生命体はlevel1からそれ以外の種族がいるんですか?」
「無機物生命体はlevelが固定で誕生するものもいます、例えばゼイナル帝国では鋼体生命体がそうでした戦場で即戦力が欲しいためlevelが固定のものがいました。ただ成長がないため英雄的な強さはありせんでしたし、職業が覚えられませんでした」
「それじゃ、無機物生命体でも固定levelじゃなければ職業も覚えられることか」
種族levelのことや固定levelを腕を組みながら考えて整理していた。
「次は職業ですけど、やっぱりまだ職業はないですね」
「種族levelが10にならないと覚えられません」
「そしたら、称号は異世界人という称号がありますけど意味は......まぁ、わかりますけど称号はなんのためにあるんだ」
「称号がある場合は補正が付きます。異世界人の称号の補正を確認したいならステータス画面を触れるか念じてみれば説明がわかります」
説明を受けて右手でステータス画面を触れようかと思ったが、念じてステータス画面を確認をしてみようと思った。
「うーーーーーーん。異世界人の称号は......あ、説明がでた!」
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称号 異世界人
説明 異なる世界から転移した人
補正効果 HP・MP・腕力・体力・俊敏・魔力・精神が熟練時微+アップ
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ステータス画面に表示された異世界人、称号の説明の確認をした。
「まぁ、説明はそのまんまだな。だけど補正効果のHP・MP・腕力・体力・俊敏・魔力・精神が熟練時微+アップはlevelアップ時に上がるということですか?」
「違います。熟練時ですのでlevel時ではないです」
「えっ、違うんですかゲームだとlevelアップ時にステータスが上がるんですが」
「意味が違います熟練時に微+アップですので例えば訓練をした場合にHP・MP・腕力・体力・俊敏・魔力・精神が上がります」
「HP・MP・腕力・体力・俊敏・魔力・精神はlevelアップ時じゃなくて訓練で上がるんですか」
「それも違います。levelアップ時でもHP・MP・腕力・体力・俊敏・魔力・精神は上がります」
「えっ、えーーーーーーと。levelアップ時でも上がるし訓練等の熟練でも上がるということですか」
「その通りです。この世界ではlevelアップ時にHP・MP・腕力・体力・俊敏・魔力・精神が上がりますかそれだけではなく。訓練して熟練を積めばHP・MP・腕力・体力・俊敏・魔力・精神が上がります。ですが熟練値はわかりませんので、この世界の住人は厳しい訓練をして熟練値を上げます」
「HP・MP・腕力・体力・俊敏・魔力・精神の上げ方はlevelアップ時と訓練等で熟練値を上げる方法の二通りあるということか......levelアップでHP・MP・腕力・体力・俊敏・魔力・精神が上がるんだったらそっちのが早いんじゃ」
「levelアップが早いかはわかりませんが、levelが20以上になると上がりずらくなり自分より弱い魔物を倒し続けてもlevelが上がりません」
「level20になると上がりずらくなるのか。しかも、弱い魔物を倒してもlevelが上がらないから訓練で熟練値を上げてHP・MP・腕力・体力・俊敏・魔力・精神を上げるのか」
この世界はゲームに似てるが違うと改めて理解した。
「HP・MP・腕力・体力・俊敏・魔力・精神はゲームと同じでいいですか」
「地球のゲームと類似はしていますが、説明しますHPは生命力になります。有機生命体はHPが1000あっても心臓や首が落とされれば当然即死します。HPがいくら高くっても肉体的に即死levelであれば死にます」
「当たり前だよね。いくらHPがあっても心臓や頭がなければ死にますよね」
「<再生>スキルがあれば助かることがあります」
「そうかスキルがあるんだ」
「次はMPです。MPはゲームと類似しています魔法使う場合に使用します。MPが高ければ多くの魔法を使えます」
「魔法か......早く使ってみたいな。そういえばステータス画面で魔法はなしと書いてあったけど覚えられないの?」
「魔法を取得する場合は属性の適正があり魔法書で覚えられます」
魔法はゲームの話しで出てくるおとぎ話のような感じである。それがこの世界では存在していてワクワクする。
「魔法の適正の調べ方はどうやるんですか?」
「魔法適正がわかるマジックアイテムで調べるか。直接魔法書に触れて覚えられるか確認する方法がある」
「マジックアイテムもあるのか。そうだよな魔法があるんだから」
マジックアイテムがあると聞いて興奮しながら質問する。
「マジックアイテムや魔法書はどこで手に入るんですか?」
「2857年前と変わってなければダンジョンで見つかる」
「ダンジョン! ダンジョンかーーーーーーダンジョンもあるんだ」
ダンジョンの話しを聞いてますます興奮しているロキを見てエイラが話しかける。
「――――――――――――――――次の説明をする」
「えっ、あっ、すいません。説明お願いします
」
「腕力は主に物理攻撃で武器や素手の攻撃力になる。力のつよさ」
「はい」
「体力は防御力や丈夫さ、持久力になる」
「はい」
「俊敏は足の速さだが、速さだけではなく身体全体のバランスにも影響する」
「へぇぇぇぇぇぇ。速さだけじゃないんだ」
「魔力は魔法の威力になる。又魔力値が高ければ覚えられる魔法の種類も多い」
「威力だけじゃないんだ。魔力値が高いと魔法の種類が多いんだ」
「火の魔法一つでも多くの種類があり覚えられるには相性も必要となる」
「あれ、魔力値が高ければ色んな属性の魔法を覚えられると思った」
「違います。魔力値が高くても適正がなければ覚えられません」
魔法の適正がありますように神様にお願いする。だけどこの世界の神様は知らないやと覚えだす。
「お願いします。どうか......どうかお願いします魔法の適正お願いします。あれ......そういえば誰にお願いするんだ......ご先祖様お願いします」
「次は精神です。魔法防御力であり、それと精神力で恐怖等の精神の強さにもなります」
「精神は魔法防御だけじゃないのか」
「常時スキルは例えば<危険察知>スキルがあります。危険察知はスキル所有者の身の回りの危険を察知して頭の中にシグナル伝達で伝える」
「常時スキルはゲームと変わらないな」
「発動スキルは<腕力向上>スキルがあります。発動時に腕力が向上してlevel1なら1.1倍上がります」
「発動スキルも変わらないな」
「ユニークスキルはなんですか? 第一世代だからユニークスキルがあるはずですが」
ロキはユニークスキル名を伝えるべきか迷っている。だって<完全適用>だよ。なに<完全適用>ってどこに適用するんだよ。もっと強くて便利なカッコイイスキルがあるだろ<創造>とか<アイテムボックス>とかあるよね。なんで<完全適用>なんで、そんなこと考えていたらエイラから威圧的に話しかけてきた。
「どうしたユニークスキルは何だ教えなさい」
「えっ、えーーーーーーっとすいません。考え事してました。今教えますけど笑わないで下さい。ユニークスキルは<完全適用>です」
「<完全適用>」
あぁーーーーーーやっぱり残念スキルかと思い何故か謝りだす。
「つまらないユニークスキルですいません」
「そうか<完全適用>か、<完全適用>のおかげでNS因子と素材とのの融合が成功したのか」
「あれ......もしかして残念スキルじゃないの?」
「<完全適用>スキルのおかげで研究は成功した。<完全適用>はlevelはあるのか」
「えっ、はい。level7です」
「level7か高levelだな。それとlevelがあるスキルか>」
「levelがないスキルもあるんですか?」
「ある。ユニークスキルはlevelがないスキルが多い。<完全適用>スキルの説明は確認したのか」
「まだです。最初から確認すればいいんだよ。称号の確認のやり方と同じかな......良し! 見えた」
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ユニークスキル <完全適用>
説明 levelに適した能力でありとあらゆる環境・状況による最善な適用をする
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<完全適用>スキルの説明を確認してエイラに内容を説明した。エイラは納得したように話しだした。
「ありとあらゆる環境・状況による最善な適用をするか、最善な適用とは......色々検証が必要なようだ」
「説明読んでもよくわかないですが、<完全適用>スキルのおかげで研究は成功したといことでいいですか」
自分のスキルのおかげで研究は成功したことをアピールしている。
「これから自分はどうしたらいいんですか? 身体は返してくれるんですか?」
研究素材として使われた身体を返してくれのか不安な気持ちで聞いた。エイラは話しだす。
「二等兵に自由はない!!」
はっ? 二等兵!!。