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ー旅立ちの章94- こっしーろくんが胸の谷間に挟まれてもうたんやで!

「つ、潰れるでッチュウ!熱々なのは良いでッチュウけど、ぼくの存在を忘れないでほしいでッチュウ!」


 あっ。わいのふところに潜り込んでいた、ねずみのこっしろーくんが、わいに飛びついてきた千歳ちとせちゃんの胸の谷間に挟み込まれているんやで?


「おい、こっしろーくん!何を無断で、わいの嫁のおっぱいの谷間に挟まっているんや!?ちょっと、表に出てもらおうかいな!?」


「あっ。こっしろーくんはすけべなんだっしー。僕のおっぱいの谷間で、もぞもぞ動くのはやめてほしいっしー?」


「このくそねずみ!わいの嫁のおっぱいを弄んでくれるのはやめてくれやで!?」


「そ、そんなことより、ふたりとも早く、くっつくのをやめてくれでッチュウ!息苦しいんでッチュウ!」


 こっしろーくんが羨ましい限りやで?千歳ちとせちゃんのおっぱいの谷間で窒息しかけになれるなんてな?わいも生まれ変わったら、千歳ちとせちゃんのおっぱいの谷間にちょうど良く挟まれるくらいの小動物になりたいんやで?


「こっしろーくん?息苦しいのはわかったから、もぞもぞ動き回るのはやめてほしいっしー?こそばゆいっしー?」


「ふぎぎぎっでッチュウ!このまま、母なるおっぱいに挟まれて死ぬのは不名誉なことでッチュウ!ぼくのネズミ界の王者となる夢がここで潰えるでッチュウ!」


 こっしろーくんの夢はネズミ界の王者なんかいな?こりゃ、大層、大きな夢なんやで?まあ、叶うことはないやろうけどな?


 まあ、そんなことはどうでも良いとして、わいは千歳ちとせちゃんのおっぱいの感触を惜しむかのように、千歳ちとせちゃんの身をわいから剥がすんやで?


「ふううう。助かったでッチュウ。身体がニンゲン臭くなってしまったでッチュウ。これでは、メスネズミが警戒して、ぼくに近寄ってこなくなってしまうでッチュウ」


「なんや?ネズミのこっしろーくんは、メスネズミにモテモテになりたいんかいな?今さっき、ネズミ界の王者になるっていう夢を語ったばかりやで?」


「ネズミ界の王者になりたいのは、それこそ、ハーレムを作り上げたいからでッチュウ。そのハーレムでぼくは嫁ネズミたちをバンバン孕ませてやりたいんでッチュウ!」


「なあ、慶次けいじくん?わい、とんでもないモノを飼っている気がするんやけど、思い過ごしなんかなあ?」


「まあ、2、3年後には確実によんさまが住んでいる長屋は、こっしろーの嫁ネズミと子ネズミに乗っ取られそうなんだぜ?」


「せやな?おい、こっしろーくん。あんたさんは、ハーレムを作ることはおろか、嫁ネズミをもらうのも禁止やで?わいと千歳ちとせちゃんの愛の住処がネズミだらけになったら、たまったもんちゃうで?」


「ま、マジでッチュウか。ぼくのハーレムの夢はここに潰えるでッチュウか?それはつらいのでッチュウ」


「こっしろーくんが、産まれた子ネズミを自分で養えるっていうのなら、ええけどな?でも、無理やろ?わいのところは、こっしろーくんだけやあらへん。鳩のまるちゃん、長寿さまくん、そして河童くんがおるんやで?それに、こっしろーくんの家族が増えると長寿さまくんの餌が増えるだけになるんちゃいますか?」


「がくがくぶるぶるでッチュウ。我が子たちが、長寿さまに全部喰われてしまうでッチュウ!」


「蛇はネズミを丸のみにするってよく言うっしーね?僕とよんさまの愛の巣が、ただの捕食場になりそうなんだっしー」


「まあ、下手にネズミが増え続けないだけマシと言えばマシかもしれないんだぜ?」


「ぼく、自分の子供たちが長寿さまに喰われるのは嫌なんでッチュウ。ここは大人しく、ハーレムを作るのはやめておくでッチュウ」


「すまへんなあ?こっしろーくん。まあ、こっしろーくんは来世にハーレムを形成してくれやで?なるべくなら、長寿さまみたいな捕食者に出会わないことを祈るんやで?」


「しっかし、大神おおかみの使いになろうしているくせに、ハーレム形成なんてして良いのか?だぜ」


大神おおかみさまたちは産めよ増やせよが基本なのでッチュウ。だから、嫁を娶って、子をなすこと自体は禁止してないはずでッチュウ」


「そこんところは、長寿さまくんに詳しく聞いておいたほうがええんかもな?さて、日が傾いてきたんやで?松くんを前田家の屋敷に送り届けた以上、そろそろ、利家としいえくんと合流せなならんなあ?」


「そういや、叔父貴おじきの存在を忘れていたんだぜ。俺はちょっくら屋敷に戻って、あわひえでも持ってくるんだぜ。叔父貴おじきも松さんが病気になって、出稼ぎに行っている余裕もなかっただろうなんだぜ?」


 慶次けいじくんは優しいんやで?出来ることなら、わいの鳩のまるちゃんと、ネズミのこっしろーくんの餌の分も欲しいところなんやで?


「じゃあ、わいは、家の前で待たせてもらうんやで?慶次けいじくん、ぱぱっと行って、ぱぱっと戻ってきてくれやで?


「おう、わかったんだぜ?でも、俺様が居ないことをいいことに、千歳ちとせさんとちちくりあうのはやめてくれだぜ?」


「そないなことせんわ!しても、接吻せっぷんまでやで!なあ、千歳ちとせちゃん?」


慶次けいじくん。戻ってきたら、よんさまにタイキックをお願いするっしー!」

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