表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
62/124

ー旅立ちの章62- 12歳はアウトで14歳はセーフなんやで?

よんさま、どうしたっしー?いきなり大声を出してっしー。それに【神の家(ごっど・はうす)】ってのも聞こえたっしー?」


「ああ、千歳ちとせちゃん。困ったことが利家としいえくんの身に起きたんや。とりあえず、メシが出来たら、千歳ちとせちゃんにも聞いてもらうことになるんやで?」


「わかったっしー。あと15分ほど待ってほしいっしー。ええっと、野菜も一緒に煮込んだほうが良いっしねー。鰹節はどこっしー?」


「鰹節なら、そこの棚の上にあるッス。おいらが削るッス。ちょっと、そこに居てくれッス」


 利家としいえくんがそう言うと中座して、千歳ちとせちゃんの炊事の手伝いに行ったんやで?しっかし、どういうことや。【神の家(ごっど・はうす)】はわいが、この世からひとり残らず消したはずなんやで?なんで、あいつらが暗躍しているんや?


「なあ、よんたん。難しい顔をして、どうしたんだぜ?俺様が話を聞こうか?だぜ」


「いや、皆が戻ってきたあとに話をするんやで?それにしても、松くんはすやすや眠ってくれているんやで?熱も下がってきてるみたいやし、あとは腹いっぱい食べるだけやなあ?」


 わいは、話をすり替えるようにそう言って、布団の中で眠る少女の額に自分の手を当てるんやで?ほんま、利家としいえくん、こんな少女をかどかわして、家に引き込むとは、重犯罪やで?


「なあ、慶次けいじくん。慶次けいじくんやったら、12歳の小娘と結婚しようと想うんかいな?」


「うーーーん。難しい問題を提示してくれたもんだぜ。俺様は惚れた女なら、歳が自分から10歳以上、離れていても構わないが、さすがに12歳とどうとかとなると判断が難しいんだぜ」


「せやなあ。12歳やもんなあ。男の味を知るにはまだ早すぎるやで?」


「それもそうだが、俺様のいちもつが入るわけがないんだぜ。叔父貴おじきは無理やりねじ込んだのか?だぜ」


「やばいんやで。ほんまにやばいんやで。利家としいえくんは。いや、逆に考えるんや。利家としいえくんのいちもつは普通の男よりしょうもないって想えばいいんやで!」


「それはいくらなんでも失礼な話だぜ、よんたん。叔父貴おじきはそれほどでかくはないが、人並みのでかさはあるんだぜ。無理やりって言うほうが自然なんだぜ」


「こわいわあ。こわい話やわあ。しっかし、愛の形はひとそれぞれと言っても限度があるんやで?」


よんたんはもし、千歳ちとせさんが12歳だったらどうしたんだぜ?」


 ん?わいの千歳ちとせちゃんが12歳やと?


「うーーーん。それでも手をつけるのは14歳になってからやなあ。14歳なら立派な大人やけど、子供に手を出す気にはどうしてもなれないわあ」


「俺様も14歳になるまで、プラトニックな関係を保つんだぜ。そうじゃなかったら、下手すりゃ、裂けてしまんだぜ」


慶次けいじくん。心配するところがずれてるんちゃいますの?裂ける裂けないで判断するのはおかしいで?」


「そんなこと言われても仕方ないんだぜ。俺様のいちもつは尾張おわりいちと豪語できるんだぜ。まあ、あの黒い肌の男のいちもつを銭湯で見た時はさすがに負けた!?と驚いたもんだぜ」


 ああ、黒い肌の男って、弥助やすけくんかいな。あいつ、ほんま、驚くほどのでかさやからなあ。身長だけやのうて、いちもつも犯罪級のでかさやで。わい、あれで尻を掘られるもんなら、心が壊れてしまう自信があるんやで。


「お前ら、さっきから、何をいちもつ比べの話をしているッスか。いたいけな少女が布団で眠っているというのに、変なことを言っているとしめるッスよ?」


「ああ、叔父貴おじき叔父貴おじきが松さんとイチャイチャずっこんばっこんしているのか疑問だったから、よんたんと話をしていたんだぜ」


 ちょっと待てや!何をそんなド直球に利家としいえくんに聞いているんや!


「ここだけの話ッス」


 ん?利家としいえくん、どうしたんや?


「若い娘は最高ッスよ?何も知らないうら若き娘を自分好みに仕上げていけるッス。これは男として至上の喜びッス」


「これは叔父貴おじきには参ったもんだぜ!いくら、松さんとは幼馴染と言えども、外道も外道なんだぜ!」


「何を言っているッスか。幼馴染だからこそ、出来ることッス。こんなの他の女性相手だったら、尻に蹴りを入れられて、すまきにされて木曽川に放り込まれるッス!」


 あかんわあ。こいつら、あかわんわあ。わい、交流関係を見直したほうが良いちゃいますか?


「まあ、悔しかったら、慶次けいじも若い娘でも口説き落とすことッスね」


「いやあ。俺様は女の好みにはうるさいほうなんだぜ。俺様が馬鹿をやっても、受け入れられるだけの度量のある女性じゃないとダメなんだぜ」


「そうッスねえ。慶次けいじは喧嘩は尾張おわりの祭りだって言って、飛び出して行ってしまうもんッスね。女って言うのは荒事は好まんもんッスから、なかなかに慶次けいじのお眼にかなう女性は現れないかもッスね」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

cont_access.php?citi_cont_id=886148657&s

ツギクルバナー

― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ