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ー旅立ちの章 5- 攻略方法とか言っているうちはダメなんやで!

 と言うわけで、わいは女性陣からの全面的な協力を得られたわけなんやな?やっぱり、目当ての女性を落とす時はその女性の女友達から攻略しろとはよく言ったもんやで?


「ごめんね?よんさん。私たちがあまりにもしつこく千歳ちとせよんさんのことをアピールしたもんだから、逆に椿たちはよんさまに気があるっしー?って疑われっちゃたわ」


「うふふ。これはこれで面白いことになりましたわ?もう少し、2人の仲をひっかきまわす、いえ、応援するのも悪いことではないのですわ?」


千歳ちとせって、付き合うと嫉妬深くなるタイプだねー、あれ。多分、よんさんが、千歳ちとせと付き合ったら、すごく行動を制限されることになると思うよー?あたしたちがよんさんと話をするだけでも浮気認定されるかもねー?」


 あかん。相談する相手を間違えたとはまさにこのことや。でも、千歳ちとせちゃんが焼きもち焼きなことが知れたのは大きな収穫やで?結局、千歳ちとせちゃんと一緒に居る時は、他の女性を褒めるようなことをしてはいけないってことやさかいな。


「ありがとうやで、3人とも。なんとなくやけど、千歳ちとせちゃんの攻略方法がわかってきたやで!」


「うーん。その攻略方法って言い方が気にくわないわね?良い?よんさん。男女関係って言うのは、そういった計算とかはまったくいらないと言ったら嘘になるけど、何かに型をはめた考えはいけないわ。結局はお互いの感性と言うか、運命じみたものでつながるものなんだし」


「うふふ。椿さんにしては回りくどいのですわ。そこは、どーんと当たってくだけろの精神で行け!と言うべきですわ?」


「そうだねー。どんなに頭の中でこねくりまわしたところで、結局は、神さまのとりはからいで決まるものだしねー。ねえ?よんさん。考えるよりもまずは行動だよー。千歳ちとせよんさんのことを嫌っては無いって言うか、どちらかと言えば好意を持っているんだから、当たって砕けろで良いと思うよー?」


「当たって砕けろでやんすか。うーん、わい、そう言うの苦手なんですわ。つい、ああしたらええんちゃうかとか、こうしたら喜ばれるんちゃうか?ってまずは考えてしまうんや」


「それはそれでもちろん大切よ?でも、そう言うことではないのよ。うーん。どう言ったらわかりやすいかしら?こういう時は馬鹿だけど、ストレートにモノが言える彦助ひこすけの出番なんだけど」


「うふふ。椿さん。そのお馬鹿さんが、仲間に入れてほしそうな目つきで、こっちを見ていますわ?よんさん、どうでしょう?もし、よろしければ、彦助ひこすけさんを相談相手として、この輪に混ぜてみたら?ですわ」


「うーん。彦助ひこすけくんかいな。結構な博打になりそうな気がするんやで?でも、この袋小路に入り込んだ、わいの思考を万が一にも解放する手助けにもなるかもしれへんしなー?」


 わいは逡巡したんやで?だって、彦助ひこすけくんと言ったら、女性イコールおっぱいやからな?男はノーおっぱいや。あいつ、ほんま、狂ってるで!


彦助ひこすけくんをこの輪に呼んだら、開口一番、おっぱい!って叫びそうな気がするんやけど、わいの考えすぎかいな?」


「大丈夫よ、よんさん。私もそう言いだすと想っているわ」


「うふふ。彦助ひこすけさんからおっぱいを取ってしまったら何も残らないのですわ?」


「本当、彦助ひこすけくんを一発、ぶん殴りたくなる気持ちで一杯になるよー。どうせ、あたしには椿みたいな、たわわに実ったおっぱいなんかないもんねー」


 うーん?嫌な方向で意見が一致しているんやで?でも、この際やから、藁にもすがる気持ちで彦助ひこすけくんをこちらに呼んでみるかいな?


「オーウ。椿に、風花さんに、菜々さん。そしてついでによんさん。おっぱーーーい!」


「ちょっとこいつ、一発殴っていいでやんすか?わい、無性に腹が立つんやけど?」


「ダメよ。殴ったら、余計に喜ぶわよ、こいつ。最近、私が顔面に良いのを入れても、もっとください!ってせがむからね?」


「うふふ。やっぱり、開口一番、おっぱいでしたわね。彦助ひこすけさんはある意味、期待を裏切らないので好感がもてますわ?女性としては、身の危険しか感じないですけど」


彦助ひこすけくーん。相変わらず馬鹿なんで、あたしはホッとするよー。椿によく殴られるから、そろそろ、耳の穴から脳みそが漏れ出してるんじゃないー?」


「ん?そんなことはないと思うぞ?俺は至って普通の21歳の青年だぞ?この前の身体検査でも、彦助ひこすけ殿は無駄に頑丈ですな。その秘訣を知りたいので解剖しても良いですかな?って、医者の熊五郎くまごろうさんに聞かれたくらいだし」


「あら?熊五郎くまごろうさんって確か、津島の町医者だったわよね?なんで、清州きよすのほうに来ているわけ?」


「うーん、本人が言うには、信長さまが腕の立つ医者を探していたらしいんだよ。で、頭の中身は狂っているけど、腕は立つからまあいいでしょうってことで採用されて、ここ、清州きよすに引っ越してきたんだってよ」


「あの、私は医者ではアリマセン!まっど・さいえんてぃすとデース!って叫んでいる、熊五郎くまごろうさんでっか?いやあ、信長さまも器が大きいひとやで。あいつは、あのひとにだけは、お世話になりたくないひとの中でも3本の指に入るさかいなあ?わい、下手に怪我とか病気になれんくなったわ」

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