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ー旅立ちの章33- ちょっと話が混沌としてきたから、1度、まとめるんやで?

 うーーーん。わからんことがいっぺんにやってきすぎて、わい、頭が混乱状態なんやで?ここで、ひとつ、まとめに入りましょうか。


「まず。河童くんは、わいの命を何でかしらんけど、襲ってきたと言うことがひとつやな」


「まあ、ことの始まりはそうだったんだぜ。で、次に、俺様とこの河童は知り合いだと言うことだぜ」


「で、慶次けいじくんには古来の大神おおかみの血が混ざっているんじゃないかと、この河童くんの上司で良いっしー?まあ、よく分からないけど、カラス天狗くんが言ってたってことだっしー」


 まあ、ここまでまとめただけでも、意味わからん状態なんやけど、さらに話が進んだわけなんやなあ?


「で、千歳ちとせちゃんは、わいが【神の家(ごっど・はうす)】の関係者かと疑ったんやけど、それどころか、慶次けいじくんが言うには、わいはその【神の家(ごっど・はうす)】の関係者に命を狙われていると言う推測が立てられたわけや」


「そして、とどめによんたんのペットの鳩のまるちゃんの声を俺らは聞けるようになったという流れなんだぜ。まったく、何がどうなってるんだぜ。俺様のぷるんぷるんの脳みそから湯気が立ち上りそうなんだぜ」


「でも、この一連の流れから想像するに、よんさまはよんさまの預り知らぬことで、何か大きな運命じみたことが動き出そうとしている気がするっしー。まあ、女の勘なのだけどっしー」


 要は、結局、謎だけが浮かんで、なにもわからずじまいだと言うことやんな?はあああ。困ったんやで。わい、明日から、どない生活していったらええんや?このままやと、普段通りの日常なんて、期待できないんやで?


「ぽっぽー。くるっくー。まあ、そんなに気にすることはないんだぽっぽー。よんはまだ、真の力には目覚めてないんだぽっぽー。だから、ここまではまだ序の口なんだぽっぽー」


 そうか。まるちゃんは、わいのことを慰めてくれてるんやな?


「って、そんなことあるかいな!なんや、序の口ってのは!わいが河童くんに命を狙われているのも、【神の家(ごっど・はうす)】の関係者に狙われているのも、序の口なんかいな!わいの人生、どこまで荒れ狂っていく人生設計なんや!」


「あーははっ!よんたん、命を狙われるのが序の口程度とは恐れいる人生なんだぜ。俺様も喧嘩を買った奴らから、恨みを抱かれてはいるが、よんたんほどの人生の苦しみを享受できるとは想わないんだぜ!」


 くっ!慶次けいじくんは狂っている感覚で生きているんやけど、その慶次けいじくんから見ても、わいの人生は苦しみが待っていると想っているんかいな!


よんさま。そんなに苦々しい顔をしなくても良いんだっしー。よく言うんだっしー。楽しい時だけじゃなく、苦しい時、病に倒れた時、泣き叫びたくなる時もあるかもしれないけれど、それでも、ひとには、一緒に人生を歩いていってくれる大切なひとがいるんだっしー」


千歳ちとせちゃん、それって、もしかして」


 わいは、めがしらが熱くなんてきたんやで?千歳ちとせちゃんはそれほどまでにわいのことを。


「あーははっ!それはよんたんと俺様のことを言ってくれているのか?だぜ!やっぱり、義兄弟のさかずきをかわした間柄のだけはあるんだぜ!」


「ちゃうわ!これは、わいと千歳ちとせちゃんが結婚して、苦楽を共にしようって言う、例えやんけ!何、わいの生涯の連れ添いみたいに宣言してるんや!慶次けいじくんは」



よんさま、それは半分当たりで、半分間違いだっしー。確かに僕はよんたんと苦楽を共にするつもりっしー。でも、それと同時によんたんは親友まぶだちであり、義兄弟でもある、慶次けいじくんとも、苦楽を共にするべきだっしー」


「な、なるほどなんやで。眼から鱗なんやで。わい、つい、千歳ちとせちゃんとのことしか考えてなかったんやで。慶次けいじくん、ほんま、すんまへんな。わい、勘違いしてたわ。慶次けいじくんは大切な親友まぶだちで義兄弟やったんや。ほんま、袖にしてすまんかったんやで?」


「なあに。俺様は気にしてないんだぜ。でも、もし、俺様と千歳ちとせちゃん、どちらかの命を選ばなければならない時は遠慮なく、よんたんは千歳ちとせちゃんを優先してくれなんだぜ?」


 あかん。わい、涙が眼から溢れそうなんやで?わいはこれほどまでに大切に想っていてくれるひとが2人もいることに感動を覚えるんやで?ううう。わいは果報者やで!


「感動しているところ、水を差すようで悪いポッポーけど、とりあえず、これからどうするかを考えるべきだポッポー」


 うるさい鳩ですわ。わいには感動の余りに泣いている時間もないと言うことでっか?


「運命の時までは、まだまだあるんだポッポー。でも、よんは、その身にかかる火の粉を払う必要があるんだポッポー。そのためにも、多少、強引ではあるが、よんの真の力を少しだけ解放させるための手伝いをさせてもらうんだポッポー」

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