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ー旅立ちの章22- わいの粥の材料は道端の草なんやで?

 で?慶次けいじくん?わいと千歳ちとせちゃんの久しぶりのイチャイチャを邪魔しに来た以上は理由があるんやろな?


「おう。さすがよんたんだぜ。話が早くて助かるんだぜ。問題はその叔父貴おじき利家としいえのことで相談に来たんだぜ?」


「なんや?利家としいえくんとは、ひでよしくんが家族ぐるみの突き合いをしているんやろ?わざわざ、慶次けいじくんがでしゃばる必要はないんちゃうんか?」


 おっと、わい、今のはちょっと冷たく突き放しすぎたでやんすか?うーん、あかんな。わいとしたことが、イチャイチャを邪魔されたから、ちょっと、頭にきてるのかもしれへんな?


「まあ、叔父貴おじきが問題じゃないんだぜ。叔父貴おじきの嫁の松さんが問題なんだぜ」


 ああ、松くんかいな。ほんま、なんで数えで12歳なのに、多分、25歳の利家としいえくんと結婚したんやろうな?ほんまうらやまけしからんのやで!って、いたたたたたた!千歳ちとせちゃん、わいの脇腹を思いっきりつねるのはやめてくれやで?


よんさまは本当は若い女の子が良かったんだっしー!本当、すまないっしーね!今年で30のおばさんでっしー!」


「そ、そんなこと想ってないんやで!わい、熟れた三十路の垂れはじめてきた千歳ちとせちゃんのおっぱいが大好物なんや!わいは、千歳ちとせちゃんにベタ惚れなんやで!」


「なーんだっしー。それなら、そうと言うっしー。えへへっしー。あとでゆっくり、僕のおっぱいを楽しんでほしいっしー」


 うひひっ!こりゃ、今夜は千歳ちとせちゃんを眠らすことはできないんやで?


「あー、盛り上がっていることろ悪いんだぜ。話の続きをして良いかだぜ?」


「あっ、すまへんなあ。つい、千歳ちとせちゃんが可愛いから、いちもつが盛り上がってしまったんやで?で、松くんの何が問題なんや?」


「ああ。松さんが熱を出したんだぜ。で、熱が下がらずにもう、1週間経っているんだぜ?」


「おお、そりゃあ、大変やなあ?でも、利家としいえくんなら金はもってるやろうさかい、薬代の宛てくらいもってるんちゃいますの?」


「それが、叔父貴おじきときたら、商売で失敗をやらかしたらしく、すかんぴんになっちまったんだぜ?それで、日々、食べる物にも困って、ひでよし殿に頼っているってところなんだぜ。でも、さすがに、ひでよし殿も薬代をねん出できるほど、裕福じゃないんだぜ」


 はあ。それは困りましたなあ。


「でも、わいも薬代をねん出できるほど、貯えはないんやで?慶次けいじくん、金を借りにくる相手を間違っているんやで?」


「そう、そこだ。俺様は金を借りにきたわけじゃあ、ないんだぜ?よんたんの知恵を借りにきたわけだぜ。なあ、よんたん。解熱剤には詳しくは無いのかだぜ?」


「なるほどっしー。よんさまはお金に困ると、道端の草をもいで、粥にまぜているっしー。僕もその粥を何度か食べてみたけど、意外と道端の草が美味しいことに驚いたんだっしー」


 うーん。確かに草には詳しいと言えば詳しいんやけど、わいのは食べれる、食べれないが基準なんやなあ?それに、確かに解熱に聞く薬草はあるにはあるんやけど、同時に副作用って言うものがあるんや。


慶次けいじくん。確かに薬草なら、その辺からもいできたら、ただで手にはいるんやな?でも、それと同時に副作用も起きるわけなんや。医者の薬って言うのは、いろいろな薬草を調合して作ってるさかい、その副作用も抑えられているものなんや」


「うーん。わかったような、わからないようななんだぜ。馬鹿の俺にもわかるように一言で説明してほしんだぜ?」


「解熱剤の薬草はある。でも、腹を猛烈にくだす。これでわかりやすいんちゃうかな?」


「なるほどなんだぜ!せっかく熱が下がっても、今度はかわやから出れなくなるわけなんだぜ!さすが、よんたん。で?解熱が出来て、かわやに籠らなくて良い薬草は何なのだぜ?」


 それがわかっているようなら、わい、信長さまの兵士をせずに医者になってまんがな。うーん、せやなあ。なんか別の良い方法がないでやんすかねえ?


よんさま。薬代は高くつくっしーよね?でも、お医者さんに診てもらうだけなら、そこまでお金はかからないっしー。それなら、お医者さんに詳しい症状を見てもらって、症状に効く、薬の生成方法を聞き出せば良いんじゃないっしー?」


「それはあんまり良い方法とは言えないんや、千歳ちとせちゃん。薬と言うものは毒にもなるわけなんやな?だから、お医者さんは信用ができる弟子くらいにしか、薬の生成方法を教えてくれへんのや。だから、わいらがお医者さんに頼んでも、教えてもらえるとは限らへんで?」


「そうっしかー。でも、聞くだけ聞いてみるのは損じゃないっしー。ヒントくらいは教えてもらえるかも知れないっしー!」


「おう。そうだぜ、よんたん。悩むより産むが易しって言うんだぜ!おならかな?と悩む前にかわやへ行くのが大正解なんだぜ!」


 うーん。ことわざの意味を思いっきり間違えているんやで?慶次けいじくんは。でも、このまま、何もしないよりは、当たって砕けろと言うしなあ。とにかく、お医者さんを利家としいえくんの家に連れていくんやで?

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