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ー旅立ちの章13- わいは子宝に恵まれたいんやで!

 わいと悪代官はもう慶次けいじくんの魔の手から逃げ出すことはできないとあきらめて、いちもつ比べを開始することになるんやで?


 ううう。わい、遊女の前ではよくすっぽんぽんの産まれたての姿になることはあるんやけど、素人女性のしかも惚れている女性を前にして、いちもつを晒すことなんて、多分これが産まれて初めてなんやで?


「な、なんでわしがいちもつをさらけ出すことになるのじゃ。いくら、死ぬ寸前まで殴り合わなければならない事態を回避できたからと言って、見知らぬ女性にいちもつをまじまじと見てもらう趣味はないのじゃ」


 悪代官くんがぶつくさ言っているんやで?まあ、ええやないか。負ければ、1カ月、いちもつが役に立たんようにされるだけやん?死ぬ寸前まで殴り合ったら、2人とも再起不能な怪我をする可能性のほうが高いんやしな?


「さあ、千歳ちとせちゃん。わいのいちもつと、悪代官のいちもつ。どちらが子宝に恵まれそうか、しっかり見ておくれやで!」


 わいと、悪代官の2人は横に並んで、胸の前に腕を持って行き、腕組をするんやで。って、うお。なんや、悪代官くんのいちもつは!でかさといい、太さといい、長さといい、すべてにおいて、わいより一回り優れているんやで!


 ほんま、これで慶次けいじくんの言う通り、男性視点での鑑定だったら、一発でわいのいちもつがへし折られていたんやで!くわばら、くわばらやで。女性視点での鑑定なら見た目だけで判断されることはないと想うと首の皮1枚でつながった状態で助かったと想えるんやで?


「うーん。悪代官くんのほうがでかさといい、太さといい、長さといい、すべてにおいて、よんさまより優れているんだっしー。これは勝負あったっしー?」


「ちょっ、ちょっと、待つんや、千歳ちとせちゃん!見た目で判断したらあかんのや!考えるな、感じろや!彦助ひこすけくんもそう言っていたんやで!」


「そうなんだっしー?なるほど、考えるんじゃなくて、感じろっしかー。ついつい、見た目で判断しちゃうところなんだったしー」


「あーははっ!確かに、人間、見た目で判断しちまいそうになるのが悪いところなんだぜ?でも、千歳ちとせさんは、よんたんの言う通り、頭で考えたらダメなんだぜ。このいちもつになら孕まらされても良いって思えるほうを選ぶんだぜ?」


 ほんま、慶次けいじくんは何を言っているのかわけがわからんのやで?


「でも、そんなこと言われても、僕、妊娠経験がないから、判断材料に乏しいんだっしー。慶次けいじくん、僕、どうしたら良いんだっしー?」


「うーん、そうだなあ。俺様が昔付き合っていた彼女が言っていたことでは、俺様のいちもつを見ていたら、自然と腹の奥が熱くなるって言っていたんだぜ。俺様は馬鹿だから元カノが言っていた意味がよくわからんのだぜ。でも、元カノが言っていたことは本当なんだろうとは本能で想ったもんなんだぜ?」


 さすが、慶次けいじくんやで。理屈では理解できんでも、本能がそうささやくんやろうな?人間、理屈だけではダメってことは、わいも重々、承知しているんや。だが、本能のみに従うのも危険な道なんやで?


「わかったっしー。お腹の奥底が熱くなるのを感じればいいんだっしーね?僕、試してみるっしー!」


 千歳ちとせちゃんはそう言うと、真剣な眼つきで、わいと悪代官のいちもつをうーん、うーん、うーんと唸りながら鑑定を始めたんやで?


「あっ、しー」


 ん?なんや?千歳ちとせちゃんが顔を赤らめているんやで?


「おっ。千歳ちとせさん、その反応から見るに身体の奥底が熱くなってきたのか?だぜ。あーははっ!俺の元カノが言っていたが、そう言う時は濡れてしまうって言っていたもんだぜ!」


「ちょっ、ちょっと、そういうことを言うなっしーーー!あっ、しー」


 あ、あかん。千歳ちとせちゃんの「あっ」って声がやらしい声に聞こえるんやで。ってか、千歳ちとせちゃん、足をもじもじさせているんやで?えっ?どういうことや?慶次けいじくんの言う通り、千歳ちとせちゃん、まじのまじもんで濡れてきてしまったってことなんかいな?


「ちょっ、ちょっと、よんさま、何をいちもつをそそり立たせているんだっしーーー!」


「す、すまんて。わい、千歳ちとせちゃんがとんでもないことになっていると想うと、つい、興奮してしまっただけなんや!決して、悪気があって、こうなったわけではないんや!堪忍したってや!」


「あーははっ!これは勝負あったってことなのかだぜ?さあ、千歳ちとせさん。あんたが孕まされても良いと想う、いちもつを持つ男を選んでくれなんだぜ!」


「も、もう。そんなの言わなくてもわかっているくせに、慶次けいじくんはいじわるなんだっしー。僕がこの2人で優れているいちもつはよんさまのいちもつなんだっしー」


 うっほおおおおおお!なんか、男冥利に尽きる気分やで!わいが愛する千歳ちとせちゃんが、わいのいちもつのほうが優れていると言ってくれたんやで!わい、産まれてきて、本当に良かったんやで!


 べっきいいいいいいいいいいいいいいいいい!


「よーし。勝負は決まったんだぜ。悪代官のいちもつはへし折らせてもらったんだぜ?よんたん、良かったんだぜ。俺様も惚れこんだ男のいちもつをへし折らなければならないのかと、気をもんでしまったんだぜ!」


 ひいいいいいいいい!わいのいちもつが一気にしぼんでしまったんやで。わい、ほんま、千歳ちとせちゃんのおかげで、いちもつの一命を取り留めたんやで!

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