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ー朝焼けの章13- こっしろーくんが潜入任務から戻ってきたんやで?

「そういえばさあ、よんさんって千歳ちとせちゃんと週何回なの?」


「ん?いきなりやな。いくら暇やからって、ひとさまの家のずっこんばっこん回数を聞こうとするのはやらしい話やで?」


「い、いや。俺、極限回復力(じゅういちれんしゃ)だからさあ。よんさんとか、普通のヒトはどれくらいするのかなあって」


 うーーーん。わい、それはあんまり言いたくないんやけどなあ?彦助ひこすけくんは口が軽いさかい、あることないこと尾びれ背びれ4本足をつけて、周りに言いふらしそうな気がするんやけどなあ?まあ、ええか。もし変なことを言いふらされたら、彦助ひこすけくんの極限回復力(じゅういちれんしゃ)を21連射とでも吹聴させてもらうんやで?


「あくまで参考数字として、聞いてくれやで?まあ、大体、1週間に2~3回といったところやな」


「ふーーーん。俺、4~5回かと想ってたけど、意外と少ないんだなあ。じゃあ、する時はひと晩何回なんだ?」


「ひと晩でっか?これまたデリケートな話を聞いてくれまんなあ?そればっかりは互いの体調とか、興奮度とかでかなり回数が変わってくるもんやで。だから一概に何回やってるとかは言えへんで?」


「そっかーーー。そうだよなあ。俺がこの前、極限回復力(じゅういちれんしゃ)したのも、たまたま、体調が良かっただけなのかなあ?」


「まあ、極限回復力(じゅういちれんしゃ)できたからって、調子こかんほうが良いんやで?特に酒を飲んだ時は、どうしても男ってのは立ちが悪くなるもんやしな」


 しっかし、なんでこんなことを彦助ひこすけくんは聞いてきたんやろな?彼女がおらんくせに参考に聞く必要なんかあらへんやんかな?それとも、わいと千歳ちとせちゃんがどれくらいずっこんばっこんしてるのかを聞いて、夜のオカズにするんやろうかな?


「先に言っておきますけど、ずっこんばっこんのプレイ内容についてはお応えしないんやで?お尻にタイキックを喰らってしまいますからなあ」


「別にプレイ内容に興味なんかねえよ。いや、まてよ?それはそれでオカズになるな」


 あかんわ。わいはともかくとして、千歳ちとせちゃんを想像してオカズにされるのは、いくら仲が良い間柄でも、寝取られているようで、気分が悪いんやで。


 そんなどうでもいいような内容の話をしていると、ネズミのこっしろーくんが一足先に潜入任務から帰還を果たすんやで?


「ただいまでッチュウ。あれ?まるさんは戻ってきてないでッチュウ?空を飛べるからてっきり先に戻ってきているものだと想っていたでッチュウ」


「まあ、まるちゃんのことやさかい、どこかウンコをぷりぷりとしておきたいとっておきの場所を探しているんちゃいますか?さて、どないしたもんやろか。まるちゃんがおらんと、こっしろーくんからの説明が2度手間になるんちゃいますか?」


「そこは仕方ないんじゃね?それよりも、そのこっしろーが忘れる前に紙に部屋の見取り図っぽいもんを描いておけばいいじゃねえのか?」


「なるほどやで。こっしろーくんは物忘れがひどそうやしな。ほな、こっしろーくん。ボケはいらんさかい、屋敷の部屋の数とか、気になることがあったら教えてくれやで?わい、準備しとった紙と筆に簡単に描いていくさかいな」


「わかったんでッチュウ。んっと、ぼくが視てきた限りでは部屋は5つだったんでッチュウ。ひとつの部屋は物置小屋代わりに使われてたんでッチュウ。それと、炊事場があったでッチュウ。あと気になるとしたら、少し広めの部屋があったことでッチュウね」


「なるほどなるほどやで。使われている部屋は物置小屋代わりの部屋を除けば4部屋ってことやな。ちなみに教祖様くんの姿は見受けられたんでっか?」


「教祖様さんは少し広めの部屋に【神の家(ごっど・はうす)】の信者らしき6人と何か話をしていたみたいでッチュウ。近寄るのは危険と判断して、その広間はちらりと視てきただけでッチュウ」


「ふむふむ。多分、その広間で説法なりなんなりしてんだろうな。こっしろー。教祖様の寝室というか、普段、生活してそうな部屋は見当つきそうなのか?」


「寝室でッチュウか。それは難しいでッチュウね。残りの3部屋のどれかッチュウけど同じような間取りの部屋でッチュウから、どこを寝室にしているかは、ぼくには判断がつかないでッチュウ」


「寝室がどこかってわかってたら、闇討ちするには有利なんだけどなあ?」


彦助ひこすけくん?何をアホなことを言ってますんや?夜は真っ暗闇になるのに、どうやって、闇討ちできると想ってますんや?」


「あっ。そうだわ。俺、何、とんちんかんなこと言ってんだろ。この時代に照明があるわけじゃないし、暗視スコープなんて望むことすらないのにな!」


 あんしすこーぷってなんやろな?彦助ひこすけくんはたまにこう、妄想界の産物的な名称を言い出すから、困ったもんやで?


「まあ、似たような部屋があるのは、どこの屋敷でもそうやろうから、この際、気にしないでおくんやで?こっしろーくん。2階はどんな感じやったんや?」


「そ、それがでッチュウね。不思議なことに2階に上がるための階段らしきモノが見当たらなかったんでッチュウ。まあ、くまなく屋敷の隅々まで探しまわったわけでもはないでッチュウから、見た限りではって話でッチュウ」

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