第23話 戦いの前
カララは色彩の森中間地点に構える初めて出会うボスだ。
その名前から分かる通り、カラの実の本体である。設定上、ホワイトベアはこのカララが落とすカラの実を食べるらしい。
見た目はつぼみに二つの目、数多くのつるを操る植物型のモンスターである。落とすアイテムはカラの実。カラの種。カララの目。カララの花。カララの根である。万能型の装備が手に入る。適正レベルは10。それはあくまでソロでの話であり、レベル5二人とレベル6のパーティでも討伐可能ではある。何故なら、ボス級モンスターは高い体力の変わりに攻撃力、防御力が同レベルの下級モンスターよりも低く設定されていることがあるからだ。カララもそのうちの一つだ。
ただ、レベルが低いのも事実。討伐するためにはたくさんの回復アイテムと、カララのパターンを知っている必要がある。
「ポーションは21個。それも一番弱いの。大丈夫?」
優香がそう心配そうに俺に言ってきた。
広場で交換を終えて、パーティないでポーションを合わせると、優香が持っていたポーションを合わせて21個となった。確かに心もとない。
「大丈夫」
自信満々に俺はそう答える。
「俺がずっとカララを引き付けるから。優香さんと楓はヘイトを集めすぎない程度に援護を頼む。特に楓は回復魔法を優先してほしい」
「分かりました」
「魔力が切れたら、楓は一時退避。全回復したらまた復帰してほしい」
「魔力の全回復にかかる時間は?」
「5分ほどかな」
このゲームの自然回復量は多い。ポーションの価値を高めた結果である。
魔力総量の少ない楓だと、今は5分で全回復できる。
その代わり、使える回数も少ない。回復魔法は4回しか使えない。
カララ討伐で最も肝心なのは、いかに単体攻撃を受けないかである。範囲攻撃を耐えることはできても単体攻撃を耐えるだけの体力と防御力を俺は持っていない。
その範囲攻撃も2回耐えることはできない。そして範囲攻撃を回避することは不可能だ。だからこそダメージを受けた時、回復をする必要がある。
「じゃあ、行こうか」
頷く二人。
俺たちはカララの元へ向かった。




