第18話 数の多さ
オンラインゲームにもよりますけども、急に必要経験値が膨大になりますよね。
パーティの作成はステータス画面で行う。
経験値は平等に行き渡る。アイテムは最もダメージを与えたプレイヤーが貰うことになる。しばらくの間は優香がアイテムを独占することになるだろう。
パーティを組むと、頭上の名前の隣にPTの文字が付く。
「じゃあ、行きましょう」
俺たち三人は、そのまま色彩の森の奥へと向かう。
「次の装備の素材を集めようとしていたのかしら?」
「そうだ」
「なら、あたしがいるのだから、適正レベル5の装備の素材集めに行きましょう」
「大丈夫か?」
「大丈夫よ。命は大事。でも時間も大事。プリーストがいるから、回復もできるでしょう?」
「まだ私、魔法を覚えていません」
「あれ。ああ、そっか。レベル5からだったけ? プリーストは使ったことないから詳しくなくて。ならリトルドラゴンを狩って、レベルを上げましょう」
「リトルドラゴンですか?」
リトルドラゴン。適正レベルは4。
おそらくこのゲームで初めて魔法を使うモンスターに出会うとすれば、このモンスターだろう。グラフィックでは見た目は小さなドラゴンで非常に可愛らしかったが、この世界ではどうなのだろうか。
「あなたなら、リトルドラゴンを何体倒せば良いのかわかるんじゃない?」
優香がそう聞いてくる。
「そうだな」
今、俺と楓のレベルは3。俺は経験値が今半分ほど溜まっているが、楓はレベルが上がったばかり。そして経験値の取得は三分の一になる。
それを踏まえて。
「五体倒せば俺はレベルが上がる。楓は十体。楓がレベル5になるには、そこからさらに六十体だ」
「六十体!?」
楓が驚いた。
「まあでも、そうなるでしょうね。行きましょう」
優香の言葉で、俺たち三人はリトルドラゴンの元へ向かった。




