第16話 質問
ただ質問します。
相手の質問には答えないで、一方的に質問する主人公の図。
多分主人公の名前は明かされません。
「私の名前は優香。あなたたちは?」
安全地帯まで移動したのち、タマチャン、あらため優香が聞いてきた。
「私の名前は楓です」
「俺の名前はAAAだ」
「え!?」
すると楓さんが驚いた。どうしたのだろう。
「ゲームの名前じゃなくて、本名を知りたいのだけれども」
「それは秘密だ」
優香の言葉に俺は断固として首を横に振る。
「何故?」
「秘密だ」
「訳あり?」
「秘密だ。恥ずかしいからな」
そこまで珍しいわけじゃないが、自身の名前を恥ずかしいと思っている。
「まあ、良いや。それで、パーティを組んでくれるのでしょう?」
優香が再度聞いてきた。
このゲームでパーティを組む条件は、レベルが5以上である。それは誰か一人が条件を満たしていれば良い。優香が条件を満たしているため、今すぐにでもパーティを組むことはできる。
「その前に一つ良いか」
「何?」
「この世界に来て何日目だ?」
俺は優香に聞いた。
「五日目」
「ゲームのプレイ経験は?」
「半年ほど、毎日のように数時間かな」
「他に人間を見たことは?」
その質問に優香は笑みを浮かべた。
「一人見たことがある。死んじゃったけどね」




