第15話 タマチャン 優香視点
タマチャン視点、もとい優香視点です。
あたしの名前は優香。
あたしはこの世界で二度目の他の人間を見つけた。
しかも、男女のカップル。見た感じ、装備は初期装備だから、レベルは3ぐらいかな。まだ来たばかりのようだ。
男の方は、普通だけど。女の方はめちゃくちゃ綺麗。何あの透き通るような肌。そして綺麗な長い髪。思わずあたしの短い髪と見比べてしまう。全然似合わないカップル。
見たところ、男の方はナイト。女の方はプリーストの装備。前衛と後衛はしっかりしているみたい。
名前はAAAとSINSIN。
SINSIN?
「あんたも気づいたらこの世界に?」
AAAの方があたしに聞いてきた。
「そうだよ。そういうあなたたちも?」
「ああ」
「一見、まだ初期装備だから。まだ来たばかり? レベルは、こんな奥まで来るということは3かな?」
「そうだ。あんた、いや失礼。タマチャンさん? は、見たところレベル5、いやローウルフの体力があの状態になるのはレベル6か」
「そうだよ。正解」
あれ? ローウルフの残り体力と、私の装備、職業で私のレベルを当てた?
冷静を装ったけども、めちゃくちゃドン引きなんですが。
いやでも、逆に考えよう。
この男の知識量。役に立つ。絶対に。仲間にするべき?
「それで、あなたたちの名前は。AAAと、SINSIN? 変わった名前ね」
あたしはそう言った後に。
「…………SINSIN」
思わずそう呟いてしまう。
やはり間違いじゃない。
知っている名前だ。この女、このゲームから出る方法を知っているはずだ。
「ねぇ。あなたたち。私とパーティを組まない?」
だからあたしはそう提案した。




