ネット言論人:1
ネット言論人
彼はFTMでありIT系の社長なので、その分野の知識を求められ真面目な対談や討論の場に呼ばれることもあったようだ。
ネット言論人と呼ばれることもあった、私はネット言論人というのがそもそもぴんとこないのだか、インターネット等で世論を先導する人という認識でよろしいのだろうか?
実際、現在は新聞が世論を先導しているとはあまり思えない、まして自らの思想を筆に込める作家などまだお会いしたこともない、そういう時代なのだろうか。
「ネットで話題になってんのをそのまま言ってればいいのかな?とか思ったけど、なんか違うなって」
彼は別な道を歩んだ。
なぜだろう?
そもそもなぜインターネットで権力者側の論調が指示されるのだろうか?
私はあまり詳しくないので、むしろインターネットでは「反権力側」が取りだされているのだと思いきやそうでもないらしい。
手前味噌だが、私の在籍する○日新聞は「反権力側」を自称している、だから、これまでネット言論というものをどちらかといえば批判してきた
憲法を変えよう、というとこで話題になっている。
しかし今こそ平和を誇り、憲法を守り、その理想に向けて歩き始めるべきではないか?
そう願って運動する方に取材を申し込んだ。
(◯日新聞より)
私は、幼いころから○日新聞の読者で、それが「左」よりだと知っても特にそれが特異なこととは思わなかった。純粋培養すぎるきらいもあるかもしれない、好きな作家もいわばそちらよりと言われる人だ。
が、実は私はここで告白するが、いささかそちらよりのところはあるやもしれないが、この本を「反権力側」のプロパガンダにするつもりはない。私にそんな力は無く、またそんな依頼も無い、この書物の狙いは対談でキシロ―が指摘した通り、具体的に彼とは書かないが明らかに彼を叩いている自社への反省も多分に込めている。