キシローの思想:4
筆者 「当事者として発言するのと、『抜けた』人が発言するのは違う、という指摘もありますが・・・」
キシロー「当事者問題って当事者しかやっちゃだめだったっけ?それに、今でも僕は女装したFTMゲイだって思ってるよ」
筆者 「テレビに出る機会も減り、キシローさんがいないので寂しいという声もあります」
キシロー「僕のファンってのもなんなんだろうね、ゲイ?男の子が好きな女のひと?」
筆者 「実はですね、今の当事者問題について一言願いたいのですが」
キシロー「あ、やっぱり。ただで宣伝させてもらえるわけないと思ってたけど」
筆者 「あの、気を悪くなさったのならごめんなさい」
キシロ―「いいよいいよ、ってか同世代でしょ?もっと普通のしゃべりでいいってば。
で、今の当事者問題ねぇ・・・。
なんかねぇ?すぐ敵味方に分けちゃうのよくないと思うよ、そんないがみあってちゃ、楽しくないじゃん?楽しくないと、友達になれないよ?」
筆者 「私は特に自分が少数者か多数者かなど考えたことないのですが、たぶん異性愛者だと思います。少数者に多数者のできることとはなんでしょうか?」
キシロ―「たぶんって(笑)。
でも、そうだね、なんかそんな構えないで友達になっちゃえばいいんじゃない?
ただ、それには少数者も多数者も歩み寄らないといけないね、誰もがテレビに出てカミングアウトすればいいって問題じゃないし、平均的な少数者なんていないんだから、ね」
筆者 「本日はありがとうございました」
キシロ―「え~?聞きたいことってそれだけ?もっとなんでも聞いていいよ?」
筆者 「では、知人という自閉症の女性についてですが・・・」
キシロ―「それね、言っとくけど彼女はネィティブな男性が好きだよ?
え?そうじゃない?
あぁ、僕の友人から見た僕、ねぇ。だったら旦那でもよくない?
とにかく僕からは連絡先とか教えられないから」
筆者 「わかりました」
彼の、いや彼女の今の少数者問題に対する考え方がおわかりいただけたろうか。