表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/54

キシローの思想:3

「でも僕最近思うんですけど、少数者同志の助け合いも勿論大切だし、必要だけど、なんとなく『臭いものには蓋』っていうか、『あんたたちはここで勝手にやってて、私達には迷惑かけないでね』って空気感じるの気のせいっすか?」

 と後にキシロ―は述べてる。

 あんたたちはそこで勝手にやってて、私達に迷惑かけないで。

 それでは私達はどうすればいいのだろうか?

 私はこの本を書くにあたって、何度か根気のいるアポイントにより、現在の「彼女」に取材をすることに成功した。


 キシロー「はじめまして、キシローです」

 筆者  「はじめまして、○日新聞の記者です。(名刺を出す)随分髪も伸びて、女性らしくなられたんですね」

 キシロー「それってやっぱりこっちの方がよかったって話?」

 筆者  「いいえ、お変わりなく」

 キシロー「お変りはあると思うんだけど(笑)IKKIを起こそう!はら、ね、聞いたことあるでしょ?」

 筆者  「あいにくテレビもネットもあまり見ないので・・・」

 キシロー「それ、何が楽しいの?とか聞いていい?」

 筆者  「静かに本を読むのも楽しいですよ」

 キシロー「○日新聞の人かぁ、なんかさぁ、最近、○日さん紙面で『マイノリティの代表づらした誰か』とか『企業家の誰とは言わないが』とか、なんかもにょってて名前ださないけど、誰のことそんなに叩いてるの?」

 筆者  「もにょ?あ、いえ、その・・・私の存じ上げる範囲ではないです」

 キシロー「ま、いいや。ね、やっぱりこれ『空の飛びかた』がらみ?」

 筆者  「はい」

 キシロー「あのやり方で飛べたでしょ?」

 筆者  「はい、空は飛べました」

 キシロー「ね、ね、ね、いいでしょあれ」

 筆者  「それで、私も今日パンツスーツなんですよ」

 キシロー「だよねぇ、これからはそういう時代だよ」

 筆者  「あの本を読みまして、株式会社もんすたぁを売却し、NPOみにこみゅもお抜けになった今、キシローさんのお考えがわかったように思えます」

 キシロー「う~ん、よく誤解されるけど、僕は社長業が疲れたから少し休んでるだけだし、みにこみゅだって『いつでも遊びに来て下さい』って言われてるんだけどね」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ