キシローの思想:3
「でも僕最近思うんですけど、少数者同志の助け合いも勿論大切だし、必要だけど、なんとなく『臭いものには蓋』っていうか、『あんたたちはここで勝手にやってて、私達には迷惑かけないでね』って空気感じるの気のせいっすか?」
と後にキシロ―は述べてる。
あんたたちはそこで勝手にやってて、私達に迷惑かけないで。
それでは私達はどうすればいいのだろうか?
私はこの本を書くにあたって、何度か根気のいるアポイントにより、現在の「彼女」に取材をすることに成功した。
キシロー「はじめまして、キシローです」
筆者 「はじめまして、○日新聞の記者です。(名刺を出す)随分髪も伸びて、女性らしくなられたんですね」
キシロー「それってやっぱりこっちの方がよかったって話?」
筆者 「いいえ、お変わりなく」
キシロー「お変りはあると思うんだけど(笑)IKKIを起こそう!はら、ね、聞いたことあるでしょ?」
筆者 「あいにくテレビもネットもあまり見ないので・・・」
キシロー「それ、何が楽しいの?とか聞いていい?」
筆者 「静かに本を読むのも楽しいですよ」
キシロー「○日新聞の人かぁ、なんかさぁ、最近、○日さん紙面で『マイノリティの代表づらした誰か』とか『企業家の誰とは言わないが』とか、なんかもにょってて名前ださないけど、誰のことそんなに叩いてるの?」
筆者 「もにょ?あ、いえ、その・・・私の存じ上げる範囲ではないです」
キシロー「ま、いいや。ね、やっぱりこれ『空の飛びかた』がらみ?」
筆者 「はい」
キシロー「あのやり方で飛べたでしょ?」
筆者 「はい、空は飛べました」
キシロー「ね、ね、ね、いいでしょあれ」
筆者 「それで、私も今日パンツスーツなんですよ」
キシロー「だよねぇ、これからはそういう時代だよ」
筆者 「あの本を読みまして、株式会社もんすたぁを売却し、NPOみにこみゅもお抜けになった今、キシローさんのお考えがわかったように思えます」
キシロー「う~ん、よく誤解されるけど、僕は社長業が疲れたから少し休んでるだけだし、みにこみゅだって『いつでも遊びに来て下さい』って言われてるんだけどね」