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プロローグ

 つまらない。

 世の中つまらない事だらけだ。

 何をやってもやる気が起きない。そんなことだらけだ。

 学校も、日常生活も、何もかもつまらない。

 しかし、中には面白いものもある。


 剣道とアニメだ。


 俺は親の顔を知らない。知る気も起きない。

 俺が生まれてすぐ捨てられた。捨てられた理由も知る気は起きないが。

 そんな俺を拾ったのがじっちゃんだ。名前は教えてもらったことがないので、じっちゃんと呼んでいた。

 じっちゃんは自分家に身寄りのない子供を連れてきてみんなで生活をしていた。俺もその一人だ。

 そこでは一人ひとりじっちゃんに言われたことをちゃんと守り生活していた。

 また、ちょっと特殊なことがあった。じっちゃんが毎日剣道の稽古をつけるのだ。

 剣道と言っても今のスポーツに近い剣道ではなく、戦国時代のような戦闘に近い剣術だった。

 それに加えて、戦闘をするための剣術なので、刀の使い方以外にも柔道や合気道のような体術も教えられた。そのおかげか喧嘩で一度も負けたことがない。


 アニメは物心ついた時から好きだった。

 俺は幼いころから世の中がつまらないと思っていた。そんな中見たアニメはとても興味を引かれた。

 この世の中にない面白いものがあったからだ。今ではいろいろこじらせてオタクになってしまった。

 今は異世界ものにはまっている。童貞を卒業するならあんなかわいい子たちがいい。

 本当のことを言えば俺はモテる。女子からたくさん告白される。だが、付き合ったことは一度もない。

 それに卒業するならやっぱりアニメの中のかわいい子たちがいい。


 そんなことやこんなことがあったが俺は今一人暮らしをしている。高校生になって自立しようと思ったからだ。

 そのためテレビが見放題だ。じっちゃんの家にいた頃は人が多くて見たい番組は観れないし、夜遅くまで起きてるとよく怒られた。

 今は怒られる心配がないため心置きなく深夜アニメが観られる。しかし、さすがに眠くなってきた。

 明日も学校なのでさっさと寝るとしよう。



「・・・・よ ・・・めるのじゃ ・・クヤよ ・ざめるのじゃ タクヤよ 目覚めるのじゃ」

 誰かが俺を呼んでいる声が聞こえる。俺はその声が気になり体を起こした。

「おお やっと目覚めたか」

 そこには長い白ひげをたくわえ、後ろから後光が射しているじいさんが立っていた。

「えっと、あなた誰ですか?」

「わしは神様だ」

 えっ、今神様って言った?

「か、神様ですか?」

「神様じゃ」

 マジかー俺死んだのかな?早かったなー俺の人生。童貞も卒業してないのに。

「おぬしはまだ死んどらんぞ」

「今俺の心の中を読んだの?」

「読んだわい 神様だからの」

 本物の神様かよこの人。

「さて おぬしも分かってくれたみたいじゃから本題に入るぞい」

「おぬしにはこれから異世界へ行ってもらうぞ」

「今なんて・・」

「おぬしには異世界へ行ってもらう」

 異世界へ行くだって!?わけが分からない。

「異世界ってあのいろんな種族がいる?」

「その通りじゃ」

 異世界に行けるの!?マジかよ。

「でも、何で俺が?」

「抽選の結果じゃ」

 異世界に行く人抽選で決めてんのかよ。

「異世界に行くのにあたり いろいろ選んでもらう まぁ 簡単に言えば武器や能力 スキルなどじゃ」

 意外とやさしい神様だと思っていたら、奥から誰かがやって来た。

「あなた今日の晩御飯何がいい?」

 奥からやってきたのはきれいな若い女性だった。

「ミキちゃん仕事中だから出てきちゃダメだよ」

「やだごめんなさい そうだったわね ・・あらかっこいい子ですね 今度異世界におくる子? あっ自己紹介がまだでしたね わたくしこの人の妻です」

 こんな若い奥さんいたのかよ。神様。

「よろしくお願いします。それにしてもおきれいな奥様ですね。神様」

「じゃろ ミキちゃんきれいじゃろ ぬしもわかっておるな よし おぬしには全部やろう 出血大サービスじゃ」

 神様太っ腹だな。

「ありがとうございます。そういえばこれから行く世界ってどんなところですか?」

「戦争のない平和なところじゃ まぁ魔物がいたりダンジョンがあるがの」

 よくある感じの異世界か。それならいっか。

「わかりました。いろいろとありがとうございました」

「ぬしも気をつけるのじゃよ」

 そう言って別れると段々と意識が遠くなっていった。



 気づいたら俺は森の中で寝ていた。

 そして、ここから俺の異世界生活が始まった。

神城拓哉 17歳

 見た目はかなりイケメンの主人公 しかし中身はオタクなため残念なイケメンである

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