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最弱の英雄  作者: 皐月 遊
第一章 異世界召喚
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一章 7話 「いざ洞窟へ」

「路地裏から出れた訳だけど、ライトはこれからどうするの?」


路地から脱出した途端にアイリスはそんな質問をしてきた、ライトはそういえば言ってなかったな…と思い


「実は今金に困っててさ、武器屋のおっちゃんのお願いでルビーフ洞窟にブルード鉱石を取りに行く所だったんだ」


「なるほどね、お金に困ってるなら貸すわよ?べつに返さなくてもいいけど」


と言ってアイリスは自分の腰にあるバッグから財布を取り出そうとする、それにライトは慌てて両手を振りながら


「いやいや! いいよ別に!金なら自分で稼ぐし!」


「そ、そう?」


「あぁ、んじゃ俺はそろそろ行かないと…」


ライトがそう言うとアイリスは少し驚いたような顔で


「えっ…もう行っちゃうの?」


「あぁ、あんまり遅いとおっちゃんから金貰えないかもしれないし。 短い間だったけどありがとな!アイリスのおかげで路地から出れたし、楽しかったぜ!」


そう言って歩き出そうとするライトにアイリスは


「待って! 私今暇だからその仕事手伝ってもいい?」


「え?でも…」


「あ!別にお金を半分貰おうとかじゃ無いからね? あくまで暇潰しだから」


ライトは本当は、でも洞窟は危ないかもしれない、と言おうとしたのだがアイリスは勘違いをしたらしい。 まぁアイリスは魔法を使えるので大丈夫だろう


「まぁ1人よりはマシか…じゃあお願いしてもいいか?」


そう言うとアイリスは


「うん!」


と笑顔で言った。


「んじゃ行くか、アイリスって西門の場所分かるか?」


「当たり前じゃない!付いてきて!」


と自信満々に進むアイリスにライトは不信感を覚え、近くの花屋の店員に


「すみません、西ってどっちですか?」


と聞くと店員は


「あぁ、西はあっちですよ」


アイリスが行った反対の方向を指差した、ライトは急いでアイリスに声をかけ


「アイリス! こっちは西じゃない東だ!」


とアイリスは驚いた顔をし


「え…嘘でしょ…」


「花屋の人に聞いたから間違いない、さぁ西門に行くぞ」


「え、えぇ…」


アイリスは酷く落ち込んだように後ろをついてきた


その後無事に西門に着きそこから5分程歩いた時、洞窟と思わしき物が見えた


「おっ、あれがルビーフ洞窟か!」


「えぇそうよ、ブルード鉱石なら直ぐに集まるはずよ」


「へぇ…洞窟なんて入るの初めてだ」


「そうなの?実は私も初めてなのよ、ワクワクするわね!」


と子供みたいに言うアイリスにライトは苦笑いをして


「さっ、鉱石採掘始めますか!」


2人は洞窟の中に入っていった


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