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最弱の英雄  作者: 皐月 遊
第一章 異世界召喚
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プロローグ

本文

7月の夏の日、人通りの少ない路地裏に、1人の少年の悲鳴が響いた。


「ああああぁあぁあ‼︎‼︎」


「 ヒヒヒッ、すげぇ!全然死なねぇ!すげぇすげぇ!」


悲鳴をあげる少年に向かって、灰色のパーカーのフードを被った男が笑っている異様な光景。


「なぁなぁ、次は何処に流して欲しい? 手?足?腹?背中?太もも?頭?顔? 選ばせてあげるよ。」


パーカーの男は笑いながら言う、さっきから男が少年に何をしてるかというと、スタンガンを少年に当てているのだ。


「はぁ…はぁ…お前…何がしたいんだよ…」


少年は男からのスタンガン攻撃が止んだ事により、喋れるようになったので男に何が目的なのかを聞いた。


「あれぇ?俺は何処に電気を流して欲しいかを聞いたんだけどなぁ… 質問に答えろよ‼︎」


「ぐっ‼︎」


男は質問に答えない怒りから少年の顔を思い切り蹴った。


「質問に答えないからそうなるんだ、もういいよ、俺が決める」


男が使っているスタンガンは改造されており、護身用として売られているスタンガンの約5倍の電力を持っている、そんなものを当てられたら30秒もしない内に命を落とすだろう


「しかしなんで死なないんだ?お前。 俺が前に殺した男は当ててから1分で死んだのに、お前は5分も耐えてる!」


「知る…かよ…こっちは…もう限界なんだよっ!」


「限界かぁ…じゃあ、楽にしてやらないとなぁ」


そういって男はなんと、バッグから2つ目のスタンガンを取り出した


「今からお前が死ぬまでこの2つのスタンガンを当て続けてあげるよ、これで楽になれるよ」


「ひっ!」


少年は恐怖で震えている、手足は縛られているので逃げる事は出来ない。


「当てる場所はー……よし、決めた!首に2つだ」


「や、やめてくれ…頼むから…」


必死に命乞いをするも男は止まらない、そして少年の首にスタンガンを当て…


「ああああぁあぁあああああぁあぁあああああぁあぁあ‼︎‼︎‼︎‼︎」


「ヒヒヒヒヒヒッ!」


男はずっと電気を流し続け、30秒程たった頃、少年は息をしなくなった。

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