表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
蒼銀の死神ーRapis Silver Jokerー  作者: 折鶴夏葵
1章 初めての学園生活
8/85

3話ー朝の出来事

「おはよう、ラピス」

「お、おはよう」


ラピスはぎこちなく挨拶を返す。だがそれは、驚いていたからだ。

(迎えにくるとは思ってなかった)


「ほら、朝ご飯食べにいこ!」


当の本人は全く気にせず、ラピスの腕を引いてゆく。



まだ食堂は混んでおらず、二人は朝ご飯ののせられたトレーを近くの席に運ぶ。


「「いただきます」」


ピラフを一口食べる。


「…!」

「美味しいっ!」


方や目を見開き、方や満面の笑みを浮かべる。

それほどまでに美味しかった。


「そんな風に言ってもらえるなんて、作った甲斐があったわ」


エプロンをつけた老婆が二人に笑みを向ける。


「これを作ったの、貴女なんですか?料理教えてくれませんか!」


リィルの言葉にラピスもコクコクと頷いた。


「そうねぇ、学園がお休みの日なら大丈夫よ。あ、ごめんなさい、そろそろ戻らないと。授業、頑張るのよ?」

「はいっ」




教室に着くと、中にはすでに10人以上のクラスメイトが談笑していた。

ラピスはそれを避けるように席へ一直線に向かう。


「ラピス、どうかしたの?」


リィルはその行動に疑問を覚え、問いかける。だが、ラピスは首を振る。


「何でも、ない…」


リィルはそれ以上、ラピスに問いかけはしなかった。



1時限目は魔術語ルーンの読み方を学ぶものだった。

魔術語ルーンとは主に魔法陣を描く際に使われる言葉だ。

魔法陣を用いることは極まれだが、大掛かりな魔術__もとい魔法を使うときには欠かせないものとなる為、学園の教育課程に含まれている。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ