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どうしてくれんの  作者: 莉桜
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宿泊係

私が彼に初めて会ったのは小学一年生のポカポカ陽気の春でした





彼はマイペース不良さん

顔も整っているし……女子から圧倒的人気を得ている

彼の名は佐々ささき あずさという

私,清水しみず きょうは梓とは小学1年生からの付き合い

最初は友達にもらった大事なシロツメクサの指輪を梓にグチャグチャにされるという最悪な出会い

多分普通の女の子なら泣きじゃくるものの私は違った。

「なにすんの!?バカッ!!クソ野郎!」

恐ろしい単語を小学1年生の見た目可憐な少女が吐き捨てたかと思うと次は梓の整った顔にアッパーをかました


これには悪戯っ子の梓も吃驚してしばらく黙ってしまった

次の瞬間梓の蹴りが顔面に直撃したのはもちろんのこと

こうして私たちは殴り合うという最悪の最悪な出会いをした


結果私が殴り合いには勝ち

それ以来梓は私には頭が上がらない


それは高校生に成った今でも変わらない




…とまあ,昔話はここまでにして

実は先日修学旅行の部屋割りを決めたりする「宿泊係」がやりたくて手を上げた…

そして私は無事に係に成れたのだが…

男子の立候補の時梓が赤面しながらものすごい速さで手を上げた


そんなに一瞬で手挙げたら恥ずかしいよね。そりゃ

そんなことを思っていると一部の男子から歓声が上がる


「うおおお!!梓アア!男前だぞォォォ」

「票入れてやるからなぁぁぁぁ」


…男前?


はっ…もしかして…


私がゴリラみたいに凶暴だから梓が手を挙げたのか…

皆に怖がられてるのかなぁ…

眉をしょぼんと下げると梓と目があった


梓は目に涙をためて此方こちらを見ている

やっぱり…!皆に無理矢理やらされてるのかも…


そんなことを思いながらも係決めは終わった




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