第八話:〜死〜
「あなたもいつまでもこんなところにいたくはないですよね?」
昔話を終えたアメが、亜衣奈の手を引いて、奥の部屋に入って行く。
「なにをぼさぁっとしているのですか〜〜。コウヤもミーウェイも来るのですよぉ〜」
「?何でよ・・」
「い〜からぁ〜〜」
アメは2人をちょいちょいと手招きした。
奥の部屋には、大きな鍋っぽいものがあった。大きいといってもただ大きいだけじゃない。亜衣奈の背の10倍20倍は軽くある。
その周りに、螺旋階段が取り付けられていた。
「こっち、こっちぃ〜、ですよっ!」
アメはぴょんぴょんと階段を駆け上がった。
丁度真上まであがると、煮えぎった鍋が大きく口を開けて待っていた。
「ひっ・・・」
中で、人骨死体が浮き沈みしている。
「なにを怖がっているのですか?」
アメは全力で、亜衣奈に体当たりした。
すると、バランスを崩した亜衣奈が、鍋へ真っ逆さまに落ちていった。
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
「その中はねー、人間の肉体と魂を別にするのー」
ミーウェイが叫ぶ。
「ほらよ!」
コウヤは、葉月と彩香の死体を投げ込んだ。
「葉月ぃぃ!彩香ぁぁ!いやぁぁぁ!誰か助けてぇ!!」
「さようなら。材料になってくれてありがとう!哀れな愚民共!!」
ドポーン・・・・・。
「あー終わった。じゃ、俺もう降りるわ」
「あたしも、帰ってご飯食べたいし。アメもいこっ?」
アメは鍋の中をじぃっと見つめていた。
「アーメッ!どーしちゃったの!?早く行こうよぉ〜〜」
「あ・・。はいっ。っと、ミーウェイ、今沈んだので何人ですか?」
ミーウェイは腕を組んで考えると、思いついたように口を開いた。
「ちょーど!500万人!」
「サツも馬鹿だよな。事件の起こっている場所が別々だからって、新聞に載せただけで調べもしねぇ」
「あははっ、だよねぇ〜。で、アメ、それがどうかした?」
アメはにぃっと笑って後ろで手を組んだ。
「いえっ・・。記念パーティでも開けそうな人数ですねっ!」
「わぁ!ほんとじゃ〜ん」
「じゃ、そうするか!?」
笑いながら下りてゆくミーウェイとコウヤの背中を睨みつけながらアメは心の中で、高らかに笑った。
(ゆっくり味わえ!それが貴様らの最後の晩餐だ!!)




