第七話:〜いかれた悪魔〜
最後のほうがグロイです。要注意。
世界は崩れる
世界は滅ぶ
あのときの、あたしの、行動によって・・・・・・・・。
「おーい、届いたよ、体自体はけっこうぐちゃってるけど・・・・」
「ありがと、なのです。てきとーにダンボール箱にでも入れといてくださいです」
亜衣奈が上半身を起こして叫ぶ。
「なにすんのよ!あたしの友だちに!もっと丁寧に扱いなさいよ!!」
「うるっせーんだよ。てめぇ、自分の立場分かってんの?」
「コウヤ。私にお任せあれなのですよっ」
にこにこ笑って、亜衣奈の前に来たアメは、ちょこんと正座して亜衣奈をギロリと睨み付けた。
目は怒っているが口は笑っている。
「昔話をしてあげます。暇つぶしにはちょーどいいと思いますけど」
私達はここにくるまえは普通の人間でした。友達がいて家族がいて当たり前の、そのへんに溢れているような人間でした。
ある朝、私はふと外を見て思いました。なぜ、この世界は私中心じゃないのかしらって。
家があって、犬がいて、人がいて、当たり前の事ですが、それが私には許せなかったのです。
はじめに殺したのは両親です。次は友だち。先生。私は指名手配犯になりました。
世界が私を知っています。世界が私を恐れています。こんなことより面白い事って他にありますか??
そんなときに出会ったのがこの子たちです。はじめはミーウェイ、次がコウヤ、その次がアンナです。
みんなおんなじ考えを持っていました。
だから私達は一つになったのです。
「とことんいかれてるね・・・・・あんたたち・・」
「そうです。昔から、人形を壊すのが大好きでした。お前は変な子だと、さげすまれました。
学校では飼ってたメダカを握り殺し、ウサギを鉈で引き裂いた事もあります。
怖くなんかなかった、自分の手が、他のモノの血で汚れる事が楽しかったです」