第5話:〜裏切り〜
特にはないです。
怖くもないし。
「誰・・・ですか・・?」
あたしは、恐る恐る聞いた。
「私たちですか?小悪魔通販、管理者ですよ〜」
髪長の女の子がにこにこして答えた。
「あたしを、どうしたいんですか・・?」
「ちょっと使わしてもらおうと思ってな」
今度は、髪の短い男の子がぶっきらぼうに答えた。
「おかぁさーーーん!亜衣菜が・・・亜衣菜が居なくなっちゃたぁーーー!!」
一方こちらは現世(?)。亜衣菜の姉、亜衣華が大騒ぎしていたころだった。
「!?どうしてっ」
「わ・・・・わからないっ。パソコンの音が五月蝿くて・・・・注意しにいったら・・・居なくなってた!!」
「多分、今頃、あなたの親は大騒ぎですね〜。ぎゃぁぎゃぁですね〜」
「うるっさいわね・・・ここから出してっ!!」
アメの目がとたんに変わった。
「そういう態度。取ってもいいと思ってるんですか?」
亜衣奈は驚いて目をまるくした。さっきまで優しそうに喋っていた女の子が別人だ。
「アメはさ、そーゆーの、プライドが許さないの。死にたくなかったら、おとなしくしといたほうがいいよ」
がちゃん。ミーウェイが、亜衣奈に話しかけたとたん、ドアが開いて、一人、少女が入ってきた。
「お、おかえりー。瞳。お前の作戦上々だったゼ」
瞳・・・・?瞳って・・ひぃちゃんのコト!?
「ひぃちゃん!?あなたひぃちゃんなの!?」
少女がこちらを向いた。冷たい視線があたしにぐさぐさ突き刺さる。
「そうだよ・・・。私は、あんたの友達だった、瞳だよ」
そうか。
こうなることはわかってた。
薄々だけど。
じゃ、なんでやめなかったの?
わからない
恐怖心より、好奇心が大きかったからじゃないかな・・・・・・・・
でも、やっぱり、信じられない。
だって、そうでしょ?
自分の友だちが、自分を騙してて、自分の友だちが、その事になんの違和感もなくて、
自分の友だちが
今自分の敵である人たちの味方だなんて・・・・・・・