第十話:〜幕引き〜
めっさグロイです。
要注意です。
「はぁ・・・はぁ・・・。あはははっ。ひゃはははっ!!」
笑いながら螺旋階段を下りていく。
すると、水の中からビチャビチャと音がした。
「あ?なんだろうね。ククク・・・」
ズルリと這い出してきたのは、ぐちゃぐちゃに頭が潰れたミーウェイ。
額からドロドロ血を流しているコウヤ。
原型すら留めていないアンナ。
「どうしたの?まだ死んでなかったの?しぶといねぇ〜」
「・・・」
「?なんだって?」
「お前も死ぬんだよ!クソが!」
いきなり手を掴まれて、アメは体制を崩した。
「あんたらが私を殺すつもり!?おいたもいい加減にしな!」
しかし、あっちはすでに化け物。こっちは人間。
疲れを感じてしまう分。足がもつれる。
「ちぃっ!」
「裏切り者!お前もこい!お前は地獄に落ちるんだ!」
「地獄!?その前に閻魔様とやらをぶちのめしてやるよ!!きゃはははっ」
もう、限界かな。
あいつらに殺される最後なんて気に食わないけど、
サツに殺されるよりか、ましだろう。
「あは・・あはは・・っ・・。やってみな!私を殺してみな!怨霊なんだろ!?なんでもできんだろ!」
グチュウ・・・
肉が潰れる音が響く。
「きゃぁぁぁぁぁぁぁっ!あはははははぁーっ」
メリ・・・
頭蓋骨が砕ける音が鳴る。
「きいやぁぁぁあ!!ひゃははははっ!!」
亜衣奈はそのころ、魂だけが、ここにいた。
(・・・何か見える・・・)
目に映ったのは、ぐちゃぐちゃのアメだった。
(ひぃっ・・・!!)
何度刺されても笑いながら立っている。
(やめて・・・っやめて・・・っ!!)
「くけけけけけけっ!あはははは!きゃははははははっ!!」
(きゃぁぁぁぁーーーーっ!!)
「アメ・・・・・。あんた本当に壊れちゃったんだね・・・・・・・」
ミーウェイが、無いはずの目から涙を落とす。
「はぁ・・はぁ・・。どうしたのよ?もう終わりぃ?あっけない幕引きねぇっ」
「一緒に逝こう?アメ。もう、俺らに生きる場所なんてない」
「はあ?言ったでしょ。私が許せないのは私の周りに生きてる奴だって」
アメはえぐられた目でコウヤを睨み付けた。
「終わりだ!!あんたと一緒に私らも死ぬ!!」
ビチャァ・・・
アメの血液が回りにとんだ。
「ごめんな。あんたはたぶん、天国逝けるよ」
(・・・・・・・・・あなた達はもう・・・無理なのね・・・)
「あぁ、じゃぁな。できれば俺たちを恨まないでくれ」
(それはできない相談ね)
「ひゃ・・・ひゃはは・・・。あーっはっはっは!」
こんな都市伝説、知ってる?
木曜日の午前2時に現れる裏サイト、「小悪魔通販」
そこはね、いかれた悪魔の住処。
指名手配犯が、愚か者を捕らえようと待ち構えているの。
でもね、指名手配犯は死んじゃった。
なぜかって?裏切り者だから。
裏切り者は、仲間なんて作らないけど
同士なら作っちゃうかもね。
だから、気をつけて。
もしかしたら、すぐ後ろで、あなたを捕らえようとしているかも・・・。
「そんな話あるわけないじゃん」
あら?どうしてそう思うのですか?なのです。
「だって、非科学的。ありえねーしさ。証拠がないじゃん」
証拠なら、ありますですよ。
「どこに!?馬鹿なこと言うなよな〜。きゃははっ。おもしろ〜い」
あんたの後ろにいる
女の子
そのこはね・・・・・・・・・・
「きゃぁぁぁぁーーーーっ!!!」
気をつけて
そんな話はない・・・・・なんて思っちゃったら終わり
言ったでしょ?
アメは凄くプライドが高いって。
ほら、すぐ後ろに・・・・・・・・・・