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第2話 幼なじみの約束
昔、流那とはこんな約束を交わしていたんだ…。
僕は昔のことを思い出した。
「ねえ、新。大きくなったら、何になりたい?」
夕暮れの公園、5歳の春くらいだったかな。
ブランコに揺れながら、流那が笑って聞いてきた。
「えー…うーん、ヒーロー?」
「ぷっ、なにそれ(笑)マンガの見すぎだよ」
「でも、流那が困ってたら助けるよ。絶対」
流那は少し驚いたような顔をして、
それから少し照れながら笑っていた。
「じゃあ、私が病気とかになったら、治してくれる?」
「もちろん!絶対に治してみせる!魔法の薬とかも使って!」
「自信満々じゃん(笑)それじゃあ、約束ね。」
そう言って流那が差し出した小さな手に、
新は本気で指切りをした。
子供らしい。でも、どこかまっすぐで、強い約束だった。
あれから十数年経って、約束の意味は現実となった。今、流那は本当に病気で、そして、新は本当に
魔法の薬を探そうとしている。
「覚えているかな…あのときの約束。」
病室のベッドに眠る彼女にそっと語りかけた。
新は、静かに病室を後にした。
旅の準備はもうできている。
流那との約束を、果たすために。
(#3に続く)




