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命の雫  作者:
第1章
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2/12

第2話 幼なじみの約束

昔、流那とはこんな約束を交わしていたんだ…。

僕は昔のことを思い出した。


「ねえ、新。大きくなったら、何になりたい?」

夕暮れの公園、5歳の春くらいだったかな。

ブランコに揺れながら、流那が笑って聞いてきた。

「えー…うーん、ヒーロー?」

「ぷっ、なにそれ(笑)マンガの見すぎだよ」

「でも、流那が困ってたら助けるよ。絶対」

流那は少し驚いたような顔をして、

それから少し照れながら笑っていた。

「じゃあ、私が病気とかになったら、治してくれる?」

「もちろん!絶対に治してみせる!魔法の薬とかも使って!」

「自信満々じゃん(笑)それじゃあ、約束ね。」


そう言って流那が差し出した小さな手に、

新は本気で指切りをした。

子供らしい。でも、どこかまっすぐで、強い約束だった。


あれから十数年経って、約束の意味は現実となった。今、流那は本当に病気で、そして、新は本当に

魔法の薬を探そうとしている。

「覚えているかな…あのときの約束。」


病室のベッドに眠る彼女にそっと語りかけた。

新は、静かに病室を後にした。

旅の準備はもうできている。

流那との約束を、果たすために。


(#3に続く)



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