表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ストーカー三昧・浪曲、小話、落語  作者: 多谷昇太
小噺
4/81

自転車(空気入れ)泥棒(2)…実際の話

ばってん「おう、見ろ見ろ。こっちのベランダ側の窓から。野郎(つまり三遊亭私)青い顔して途方に暮れてるぜ。へへへ」

チンピラA「あ、ホントだ。へへへ。いい気味。しかし割と平気な表情かおしてますね。なんでだろ?」

クソモト「やつは普通(の人間)じゃねえんだよ。へっ、悟ったつらをしてるってことよ。速攻でな」

チンピラA「悟ったあ?…って何ですか。クソモト兄貴。悟りでも開いたんですか?」

クソモト「ばかやろ。奴にはすぐに犯人が知れて、それでその動機にも気づいてるっていうことよ。俺には奴の心の塩梅がよおく分かるんだ。何せもう20年間も奴に引っ付いてるんだからな」

チンピラA「20年間ですか?ウッソー?!」

便子(クソモトの助)「ほんと、ほんと。あたしらどこでもいつでも奴の隣の部屋(今は真下です。団地4階の部屋、401号室です。はい)に入り込んでさあ、やり続けたんだから」

チンピラA「やり続けたって…何を?アレですか?」

ズべ公(ばってんの助)「ははは。そうそう。何せ朝✕✕✕、昼✕✕✕、夜✕✕✕と、さかりがつきまくってさあ」

ばってん「ははは。バカヤロ、お前。しかし兄弟きょうでえ、自慢にゃあならねえよ、そんなこたあ。それにしてもだ、その20年間まんまる、天井を棒で突っつくやら床を踏み鳴らすやら、はては四六時中部屋ん中でインバーター鳴らし続けやがってよ。つくづくオメエは偏執狂だな」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ