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ドンっと、地響きとともに大きな音がした。


「シュワルトか?」


モニから詳細は聞いてはいて心づもりはあったが、そのあまりの爆音に、やはりギョッとなってしまった。


ミランはベッドの上で半身を起こし、モニが入った籠を取り、腰布を外して籠の中に通した。廊下の天井に大穴が開いたのはわかっているので驚きはしないが、シュワルトが人の形でドアを開けて、「ミラン、お迎えにあがりました」と言いながら、胸に手を当てお辞儀をした時には、ぷっと吹きそうになった。


「シュワルト、ありがとう」


すぐさまシュワルトが大刀を投げて寄越す。ミランはその大刀を振り回し構えると、自分の足元に一直線に下ろした。


ガキンと音がして、足枷の鎖が切れる。


自由になった足で床に立つと、ミランはすぐにシュワルトの首にモニの入った籠をぶら下げ、大刀を持ったまま廊下へと躍り出た。


「シュワルト、あんまり揺するなよ。ボク、酔いやすいんだからな」


モニの声を後ろに聞きながら、走る。


廊下のすぐ先、右に折れた突き当たりに、翼人の姫君がいる。ティアを助けにと、ミランは廊下を進んだ。


だが。


廊下を右に折れたところで、足を止める。部屋のドアの前には、剣を持ったルォレンが立っていた。


「よくもまあ、あの硬い鎖を切ったものだ」


ミランが大刀を構える。


「この刀はよく切れるんだよ」


「僕の尻尾の骨でできているからねっ」


シュワルトの得意そうな声が廊下に跳ねる。


「なるほど、竜の骨とはな。竜は余程のことがない限り、人間に自分をさらけ出すことはない。お前たちの関係は相当深いとみえる」


ルォレンが顔を歪ませる。


眉を寄せ、唇を噛む。


悲しそうに笑うその表情を見て、ミランは動揺した。


(なぜ、そのような顔を……)

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