表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

3/4

運命の出合い

 僕は、一年前から少年ステップで連載されている漫画に夢中になっていた。

 

 あやかし学院という漫画で最強の陰陽師がばけものたちを退治する話だ。


 ストーリーも面白いのだけれど、登場する女の子達が魅力的なのだ。


 作者の藤田日輪先生の描く女性は全て魅力的だった。

 

 二の腕や太股の描写にはなぜかエロさを感じた。

 

清楚な女性でも先生が描くとそこはかとないエロさを感じてしまう。


 先生に弟子入りしたい!


 という気持ちが止まらなくなってネットで調べたら、なんと現役高校生で、高校名まで分かった。


 有名人って個人情報とかないんかい。

 てことで、おじさんに進路を相談したら


「いいんじゃねぇ」


って、あっさりOKがでた。


 中学校に入って、両親がなくなってから僕はおじさんと二人で暮らしている。


 まあ、週に一日帰ってくるだけだけど。

 たまに、出張でしばらく帰ってこない時もあるな。

 

 おじさんみたいなブラック企業には絶対に就職したくないし、僕は藤田先生のような漫画家になるんだ。


「金のことは心配すんな。兄貴たちが残した遺産もあるし俺もだてにブラック企業につとめてるわけじゃないしな。」


 家ではいつもだらっと寝てばかりいるおじさんだけど頼りになるな。


「全寮制で、3年分全納1000万なんだけど・・・ 」


 恐る恐るおじさんをみる。


「問題ない 」


 な、なんておじさん太っ腹なんだ。


「でかくなって儲けたら、俺のこと養ってくれよ 」


 にこっと笑い僕の頭を撫でる。


う~ん。落ち着く。


 両親が居なくなっても寂しくなかったのはおじさんがいたからだな。

 なんて、改めて思ってしまった。


「やるからには、俺を越えろよ! 」


「お、おう 」


 何だか分からなかったけど、期待されてんだな、僕は。


 てなわけで、富士山の樹海にある学院に通うことになった。


 改めて凄いとこ来ちゃったんだって実感した。


 だつてここまでの移動は専用のヘリコプターだし。


 う~ん。VIP待遇やね。


 なんたって、学費1000万だからな。


 宿舎代込みだから高過ぎるのか分からんけど。


 ヘリを降りると、学院までは歩いて10分ぐらいだった。


 何台かヘリが止まってたから、僕の他にも新入生というか転入生いるのかも。



 樹海の中だと言うのに、普通の学校にあるような桜並木が続いていた。



 学院の門が見えた時、彼女に出会った。


 友達と楽しそうにしゃべっている。


 うふふ


 と微笑みながら口許を手で押さえるしぐさが可愛らしかった。

 いや、可憐と呼ぶべきだろうか。

 

 ちらっと、目があっただけで衝撃的だった。

 

 僕の大好きな漫画、あやかし学園のヒロインのように光輝いていたのだ。


 実際には輝いていたわけではないのだが、僕にはそう見えたのだ。

 

 懐かしいような、そして初めて体験するような。

 

 愛しさと、せつなさがいりまじったような。

 桜の花のように、ふわりとした物腰に僕はやられた。


 ああ、僕は彼女に会うためにここにきたんだなあと。



 そう、僕は彼女に一目惚れしたのだ。

 

 



 


 




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ