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陰キャの日常 if  作者: 陰キャ代表 if
第7章 私を見て
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聖夜の日常 part Ⅲ

第79話 ~聖夜の日 誤ち~


「別にいいけど。」

僕はそう言いダイニングテーブルの椅子に座る光莉と対面するように座る。

「どうかしたの?」

僕はそう聞いた。

「ねぇ、私が言ったこと覚えてる?『私を嫉妬させないでね』って言ったの。」

「えっと•••その、ごめん。覚えてない。」

「正直なのはいいけど、覚えていて欲しいことをどうして忘れるの?」

「•••」

「私と稜駿が初めてキスした場所覚えてる?」

「小さな公園。」

「そう、その時言ったの。私が早乙女に嫉妬してしまって呼び出したあの日に。」

僕はその時の記憶を必死に蘇らせた。

ちーちゃんがタイミング悪く遊びに来て、追い返してをしてるうちに時間ギリギリになって複合遊具のトンネルの中でちーちゃんに嫉妬の話をされて、名前呼びにすることにしてそしてキスをした。

その後だ。名前で呼び合った後帰り際に光莉が言ったんだ。

『私を嫉妬させないでね』って。

「思い出した。」

「やっと?私的にはあれはとっても重要なはずなんだけど。」

「帰る間際に言ったからちゃんと記憶がなかった。」

「あれは、印象に残ると思って言ったのだけれどインパクトなかったかしら?」

「いや、あの時はそんなことなく普通に怖かった。」

すると元気を取り戻しつつあった光莉が急に強張った顔をして、

「話逸らさないでくれる?」

と言った。

そして続けて、

「私は前と同じように嫉妬してるの。どうしてかわかる?」

「ちーちゃんと一緒にいたから?」

「そうよ。まさにそれよ!どうして言わないと気づいてくれないの?」

「わからないから?」

「嘘よ。だって稜駿すぐに弄られてる時絶対にわかってるもん。」

「だって相手が如何にもな態度だし。」

因みに相手はNTRディスカッションで敗退したごく一部の陽キャ(主に男子)。

「弄られてる時点で気づかないの?嫉妬されているって?」

「えっ、そうだったの?」

「嘘でしょ。男子がいっつも両手に花でどうしてアイツなんだっていうのが弄られてて気づかないの?」

「僕また嫉妬されていたんだ。」

「そうじゃないの!問題はそこじゃないわ。どうしてそんなに鈍感なのよ!」

僕が頭に浮かんだ回答は『だって陰キャだもの。 りょうま』

「えっと、コミュニケーション能力が低いから?」

「そうじゃないのよ。コミュニケーション能力じゃなくて稜駿には人の心を読み取る力がないのよ。」

「人の心って自分にしかわからないんじゃないの?」

「本当に稜駿お願いだからちょっと黙って聞いて。私本当に怒ってるの。クリスマスイブの日に彼女の目の前で堂々と女の子を連れてくるなんてあり得ない!」

光莉の怒りは段々エスカレートしていく。

「本当にあの日みたい。私、早乙女のあの姿を見ても今は仕方がないと思えてくる。

だって稜駿が気付いてくれないし、いつも曖昧なことばかり。優柔不断!本当にあんな早乙女みたいになるかもしれない。私今まで早乙女が勝手にあんな変貌を遂げたと思っていたけど、稜駿も責任があるのよ!」

その後、光莉は落ち着いてコップに入った水を飲む。

「稜駿、ハッキリして。もちろん早乙女のこともわからなくはないよ。あんな過去があったのに見捨てろなんてことは言えないけど、それでも早乙女は元気じゃない。私は稜駿を遊びだなんて思っていない。まだ高1だけどこんな形で終わらせたくない。できれば一生寄り添いたいと思ってる。だからお願い稜駿、私をちゃんと見て。」

光莉は僕の目を真っ直ぐ見つめる。

僕は今目線は光莉を向いている。でも光莉ほど直視しているわけじゃない。

僕は本当に中途半端なんだ。

付き合っている人が一体どんなことをするのかわからない。でもネット調べれば分かることだし、雑誌などを見ていろんな場所を紹介できたりするはずなのに、僕はただ光莉が僕の彼女ということだけで満足していたようだ。これからのことなんて一切考えていない。だけど僕は遊びではない。ちゃんと付き合っていると思っていたが光莉は違うようだ。

それは僕に非があるとわかっている。

ちゃんとわかっているんだ。

だったら、僕はどうするんだ?ただ謝るのか?

光莉が最後に言った言葉を思い出す。

僕は光莉をちゃんと見た。

綺麗な顔で頬が真っ赤になっている。それほどこの文章連ねるのに熱が入ったのだろう。

「ちゃんと見てくれた。」

光莉がそう言う。

そして僕は大きな声で言った。

「光莉、本当にごめん!今までずっと僕は鈍感で成長もせず光莉に嫌な思いばかりさせてしまっていたのかもしれない。違う。絶対にしていた。本当にそれがなんなのかわからないけど、それでも光莉は僕をこうして怒ってくれているだけでちゃんと愛があるんだと思う。ありがとう。」

すると光莉の強張った表情は消えたが、

「ンフフ、まだよ。」

「えっ?」

「まだお楽しみはこれからよ。折角夜までお預けにした場所があるじゃない。」

「もしかして、光莉の部屋?」

「そうよ。ちゃんとお掃除して片付けて人様に見せれる状態よ。」

その言い方だと普段が一体どうなのか?

「じゃあ早速行ってみましょう。稜駿っ!」


一昨日に『死海文書の秘密』を投稿しましたが、あれはふと思いついたものをそのまま文章にしたものですので今まで紹介してきたクラシックとは全く違います。

それを『死海文書の秘密』の後書きに書けばよかったのですが、どっちで書いても変わりませんよね。


第79話は今回で終わりです。

今までpart◯.□みたいなものが続きましたが、多分まだそれは続きます。

それに『79話 ~聖夜の日 誤ち~』って正確にはクリスマスイブの午後9時を少し過ぎたくらいですのでまだ聖夜の日ではありませんよね。

ですがタイトルはそのままです!


では読んでいただきありがとうございました。

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