聖夜の日常 part 0
第75話 ~コメディー~
クリスマスイブの前日。
朝起きて窓を見ると辺り一面雪が広がっていた。
雪はそこまで積もってなく地面がうっすら見えている程だ。
今日は休日。
なのに母親は仕事、父親は同窓会の準備なのだとか。
今日も僕1人。
全然いいんだけど。なんだか1人が怖い。
今までこんなことよくあったのに、どこか不安で誰かといたい気分。
まぁそんなこと願っても結局また1人がいいとか願うと思う。
だから何にも願わない。
このままでいい。だって平和だから。
『ピーンポーン』
だと思ったよ。こういうのってフラグっていうヤツだ。
自室を出てリビングに行きインターホンのモニターを見る。
そして、ホッとした。
『はい。』
僕はモニターに話しかけた。
すると、モニターの画面の人が口を開き、
『お届けものです』
と言い
『わかりました』
と僕が言い会話を終わらせる。
玄関に置いている小さな棚から鈴木と彫られているハンコを取り出して玄関を開ける。
するとそこにはモニターと同じ人がいて、
「こちらにハンコお願いします。」
と言い僕はさっき取り出したハンコをその人が差し出した紙に押す。
「ではこちら、お受け取りください。」
そう言ってAmebaと書かれたダンボールを渡してきた。
多分両親のどっちかの届け物だろう。
それにAmebaってまた余計なもの買ったのだろうか。
「ありがとうございます。」
そう言って僕は扉を閉めた。
受取人は鈴木 郁弥、僕の父親だ。
ちゃんと時間指定とかしてないのか?
取り敢えず、箱はリビングの机の上に乱雑に置き、自室へと戻る。
そして戻った瞬間、
『ピーンポーン』
また誰かがチャイムを鳴らしたようだ。もう一度リビングに行きモニター画面を見る。
次は郵便だった。
受取人は母親。
何か分厚い封筒だったがそれも乱雑にリビングの机に置いておく。
そして暫くリビングにいた。理由は次は誰が来てもすぐに対応できるように。
–––だが来なかったので僕は自室に戻ろうとリビングを出たとき。
『ピーンポーン』
•••これって偶然だよな。
玄関の目の前で鳴りまた配達か郵便か何かだと思った僕はよく考えず、ハンコを持って扉を開けた。
「あっ、すみません。よければお話よろしいでしょうか。」
おっと出ちゃいけないヤツだった。
なんだかって、セールスだから。
片手には大きな鞄と小さな鞄を2つ同時に持ち、片方は口に手を当て化粧の濃いおばさん。
「すみません失礼します。」
『バタン!』
なんて出来たらいいのに。だが実際、そんなことできる訳ない。
「お話聞くだけなら大丈夫です。」
『バタン!』
とかもやってみたい。
「えっーと。」
これが本当の僕。
「あの–––では、こちらの商品の説明をさせていただきます。」
おっと何がなんでも売りつけるつもりだ、このおばさん。
「•••はぁ。」
おっと本音が。
だがおばさんは聞かなかったフリをしたのか(もしくは本当に聞こえていなかったのか知らないが)大きな鞄から小さいケースを取り出した。
なんでそんなおっきな鞄に入れるんだよ!
「あれ、稜駿?」
面倒だがおばさんの話に付き合おうとしたとき誰かが僕の名前を呼んだ。
その人は光莉。
そして光莉はこっちに駆け寄る。
そして、僕と光莉の考えは一致したのだと思う。
《このBBAを追い払う!》ということに。
round I
僕と光莉のターン!
「あれ、稜駿なしてるの?」
「えっ、知らない人と会話。」
「えっー大丈夫?」
BBAのターン!
「知らない人でしたよね。私、山田と申します。よろしくお願いします。」
round II
僕と光莉のターン!
「稜駿は今知ったやまださんと何してたの?」
「なんかよくわかんない商品の説明。」
「–––えっー」
ここで光莉会話を強制的に終わらせる、BBAの特殊技能『大声』を発動!
強制的にBBAのターン!
「はい!こちらの商品ですね、男性にもよくご愛用されている化粧水でして、思春期のニキビを取り除くものなのです!ですが、鈴木さんは一見したところニキビなどはありませんね。ご安心ください!こちらは–––」
ここで光莉が仕掛けた!稜駿と手を繋ぐ特殊技能『スキンシップ』が発動!
これにより光莉が僕の方へ来たためその反動でBBA に物理的ダメージ(BBA HP 70/100)その反動でBBAが鞄を落とした!
round Ⅲ
強制的に僕と光莉のターン!
「あっ、ごめんなさい!大丈夫ですか?」
「あっ、あぁはい。大丈夫でございます。」
BBAは笑顔を作り落とした鞄を拾う。
「で、稜駿この商品欲しい?」
「うーん。僕、別にニキビとか出来てないし!」
ここで僕がミスをした!BBAに話を作りやすい状況する特殊技能『お人好し』が発動!
強制的にBBAのターン!
「そうなんです。ニキビがなくてもどちらの化粧水はニキビになるのを防ぐ予防になるのです!さらにこちらの商品、毎日塗る必要ないんです!週に一度塗ってもらうだけで効果的面です!」
ここでBBA失態!話を終わらせてしまった。
round Ⅳ
僕と光莉のターン
「どう?欲しい?」
「うーん。別にいっかな。」
「じゃあ早く家に入ろう。」
「うん、そうしよう。」
『ガチャン』
僕と光莉が逃げて、その場はお開きに!
BBAのターン!
「えっ、ちょっと待ってください。まだ話は終わっていませんよ。」
「–––誰もいないんですか!いますよね。」
BBA商品を売りつけず完敗!
winner 『僕&光莉』
「ありがとう、光莉。」
「うんん。全然大丈夫だよ。」
「ところで光莉は何しに来たの?」
「何ってお泊まりの準備を手伝ってあげようかなって思って。」
「あぁそうなんだ。」
「御両親家にいる?」
「いない。」
「そう、じゃあお邪魔しまーす!」
今回も前回の後書きに続きとある曲を紹介したいと思います。
今回は、『交響曲第9番 新世界より 第4楽章』です。
聴き馴染みのあるクラシックだと思います。
では今回も読んで頂きありがとうございました。




