出発の日常
第71話 ~レッツゴーユニバーシアード~
結局、新幹線に乗るために濰纉颶埜魅夜に来てしまった。
JT(Japan Train)の新幹線で薹卿まで行き、乗り換えて薹貝道新幹線に乗り、甌嵯峨まで行くらしい。
チケットを購入して新幹線に乗り込む。
どうやら購入したのは指定席でグリーン車だ。
1つ1つの席が広く快適な車内だ。
「グリーン車って結構広いのね。」
千春が隣に座りそう言う。
「確かに。でも普通席でもよかったんだけど。」
「折角の旅行なんだから楽しまなくちゃ!」
「準備なんてしてないけど。」
唐突に決まり半ば強制だ。
しかも新幹線代はこっちが負担している。
どうせそのまま入場料やら食事代やらその他諸々までが支払い制限なしのブラックカードに吸い込まれていくんだろうな。
出発の時刻。
今から数時間この先どうなるのか考えてみることにした。
「稜駿!見てあれ、あの観覧車!」
考えれそうにない。
朝、目覚めた時には稜駿の姿はなかった。
この家にいるのは、私の捺加環だけ。
他の4人は、それぞれ何か用事があるのかも。
私は、リビングで捺加環に聞いた。
「ねぇ、稜駿どこ行ったか知らない?」
「知らないぞ。心当たりがあるか?神崎?」
「ないわよ。捺加環こそ何か情報ないの?」
「ないな。」
「そう、でもなんだか嫌な予感がする。」
「お前のそういう時って結構当たるよな。稜駿が早乙女に拐われたとか?」
「その話はしないで。」
「俺がこういう時って結構当たると思うけどなー。」
「胡散臭いわよ。それとも、やっぱり何か知ってるの?」
「今日ってあれだろ、早乙女と稜駿が付き合う日だろ。」
「えっ、知らないわよ。稜駿そんなこと言わなかったわよ。」
「本人もそうなんじゃないか?無茶言われてんじゃないか?」
『ピロリン』
私のスマホが鳴った。
そしてこの音はラオンの通知音だ。
私はスマホを取り出し誰から来たのかを見てみると、
稜駿からだった。
そして、
『千春とユニバーシアードに行ってくる。もしかしたら泊まるかも』
「なんて来たんだ?」
捺加環がそう聞く。
わかってるくせに。
「ユニバーシアードに早乙女と行ったらしい。しかもお泊まりって。私と稜駿ってこんな関係だった?」
この手紙は、完全に『不倫行ってくる』って言ってると同じなんじゃない?
私たち一応婚約してるんだけど。
「あの2人マジでユニバーシアードに行ったのか?」
捺加環が驚愕の表情でそう言う。
「そうだと思うけど。」
「よし!じゃあ俺たちも行こう!」
「何言ってるのよ?」
「だってお前はそのまま稜駿を不倫相手と一夜を共にするのを承諾するのか?」
「まさか。するわけないじゃん。」
「じゃあ俺たちが止めなきゃ誰が止めるんだよ。」
確かに稜駿は押しに弱い。
もし、そのまま放って置いたら•••
想像もしたくない。
「捺加環、今すぐ行こう!」
「ああ。」
その前に稜駿と話さないと。
「ちょっと、トイレ行ってくる。」
「早く帰ってきてね。」
「うん。」
僕はトイレの個室に入りスマホを取り出す。
書き置きが出来なくてもラオンがあればやりとりはできる。
『千春とユニバーシアードに行ってくる。もしかしたら泊まるかも』
『本気?』
数分後光莉から返信が来た。
『そうらしい。もう新幹線で甌嵯峨に向かってる』
すると驚愕の表情をした白いラオンキャラクターが出てきた。
そして、そのすぐ後に、
『私と捺加環も今から行くから』
えっ、今から?
千春が怒りそうな気がするが、他にも気になることがあった。
『交通費は?』
『後でお金頂戴!』
まさかの全員分僕が請け負うのか?
後でカードの請求書を見た時の親の顔が想像できた。
その時は、素直に謝ろう。
『わかった。でも千春に見つかったら何されるかわかんないよ?』
何されるかというのは例えだが、ついてきているのが見つかったらまぁ怒るだろう。それだけだといいが。
『わかってるわよ。じゃあ準備して次の便で行くね』
便?
『どういうこと?』
『新幹線じゃなくて飛行機で行くわよ』
新幹線よりも早く着くよな。
それってつまり僕たちが後追いしていくということか?
『捺加環がネットでチケット取ってくれたから早速いくわね』
あぁ、もういいや。
『いってらっしゃい』
そう書き込み送信してトイレから出て千春のところへ向かった。
「遅かったわね。」
「結構人が並んでて。」
「そうだったの。」
俺は、JAD(Japan Air Doom)のサイトで航空券を購入した。
「じゃあ、いくぞ神崎。」
「ちょっと待って。お洒落しないでどうするのよ!」
「はぁ?そんなこと一々したららねぇーだろ。」
「そうですか、そうですか!美男子にはそんな必要ないですよねー。だってそこにいるだけで近くにいる女性をイチコロですもんねー。」
「そうだけど、何か悪いか?」
「あんたのその性格を知ったらみんな引いてくわよ!この残念イケメン!」
「お褒めいただき誠にありがとうございますー。」
俺はそこで話を切り上げて戸締りをして家から出て行った。
神崎も最近のファッションを使いセンスを発揮している。
電車で覇灘空港まで行きほぼ無一文だが、ATMから3万円引き出し俺と神崎の分のフライト代を支払った。
「捺加環って結構いい奴なの?」
「それを俺に聞いてどうするんだよ。それに金を支払っただけで心より動くとかどんだけチョロイ女なんだよ。」
「わ、私は稜駿一筋だから。」
言い訳をするおっさんが言うセリフじゃねぇーか。
「当機は覇灘発、甌嵯峨行きでございます。•••それでは出発致しますのでシートベルトの着用をお願い致します。」
甌嵯峨、1度行ってみたかった。
ついでに稜駿と一緒に観光とは中々イケてるんじゃないだろうか。
そして飛行機は離陸した。
「すいません。そのお弁当2つください。」
「かしこまりました。」
私は車内販売の人に少し高そうなお弁当を注文した。
どうやら牛タン弁当というらしい。
これは絶対に高い。
だけど•••
「合計で2,100円です。」
私は稜駿の方を見た。
「これでお願いします。」
稜駿はクレジットカードを差し出した。
そして、車内販売の人は機械を操作してカードを通した。
「ありがとうございました。」
そう言い車内販売の人はお弁当を渡して立ち去った。
私はお弁当の紐を引っ張る。
すると、湯気がお弁当の中から溢れ出して来た。
「わー!美味しそう。ありがとう稜駿。」
「ま、まぁいいよ。」
そう言い稜駿も紐を引っ張る。
私は蓋を開けて中にある割り箸を手に取る。
牛タンには既にタレがかかっており香ばしい匂いがする。
「千春、朝にパンとスープでその数時間後に牛タン弁当は太るんじゃ•••」
「稜駿、乙女にその言葉は禁句よ。わかっててもつい手を出しちゃうのが乙女の宿命なんだから。」
でも、流石に朝からこれはキツいかも。
結局、私も稜駿も半分も食べれなかった。
「もう、お腹いっぱい。稜駿食べる?」
「僕もお腹いっぱい。やっぱり絶対に明日体重計に乗った時に自分の体重に目を疑うよ。」
「そんなことないわよ。今日はユニバーシアードで結構歩くと思うから絶対に痩せてるって。」
「だといいけど。」
それにしても、この状況は朝と変わらない。
2人でご飯を食べているのは今日で2回目。
でも、あの時みたいな幸せな感じじゃない。なんというかあの時は雰囲気が良かったような気がする。
でも、幸せなことには変わりない。
えっーと、1週間ぶりです。
特に書くこともないですが逆に次回予告もしなくて。
(あれ、書くの結構面倒なんですよ。次回とうまく繋がれるように考えているものをまた書き換えたりなど色々面倒なんです。)
愚痴も言って仕方ないですね。
だからといって小説が完結するわけでもないですけど。(考えた時間は一瞬なのに書くのは時間はかなりかかり100000字を超えています。
考えた時間何時間かわかりますか?
0.1時間ですよ。
自分的には早く小説が終わって、他の小説を書きたいですが、今はこれと本編に力を注ぎたいと思います。)
それでは読んで頂きありがとうございました。
次回で第6章も終わりです。
また本編が始まります。
本編は春休みで会社が大きく関わって来ますね。




