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陰キャの日常 if  作者: 陰キャ代表 if
第6章 幸せのカタチ
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選択の日常

第67話 ~明日への準備~


この肉じゃが結構美味しい。

この甘さが何より美味しい。これは何杯でも食べれる気がする。

お昼御飯はなんの味もなかったけど、夜御飯の味は絶品だった。


その後、残り1時間で親が帰ってくるらしくちーちゃんは色々偽装工作を始めていた。

2人分のお皿を1人分洗って1人分にしたり、僕の制服をちーちゃんの押入れに入れたりして僕はちーちゃんの部屋に閉じ込められていた。

これだけは変わらないんだな。

これ以上何かしてもこの家からは抜け出せない。

ベランダから飛び降りるわけにはいかないし、セキュリティサムターンを探してちーちゃんに見つかれば即終わりだし、抜け出せる道はないのにまた僕はこの家から抜け出す方法を探している。

ちーちゃんの勉強机の引き出しを探してみたり、あまり調べたくなかったが、押入れの中も調べてみたが残念ながらこの部屋から脱出出来そうな役に立つものはなかった。

もしかして、本当にこれから先ずっとこの家で過ごすことになるのか?

待て待て。母親が家に帰ってきたら探してくれるはず。

だが、今日の母親はどこか信用できない。

変な外国人って、普通にMs.Suzukiとか言ってたし道とか聞かれてないよな。

一体どういうことなのか?

だが今はそれを考える時間がない。

もっと脱出できる糸口はないのか?


そして、最終的にたどり着いたのはベランダ。

本当に飛び降りるのか?

高さは約15メートルくらい。

多分死なないとは思うけど骨折は確実だと思う。

僕は手摺から身を乗り出す。

緊張感が半端じゃない。

飛び降りて死んだらどうしよう?

またちーちゃんに捕まるんじゃないか?

そんな心配事がグルグル頭の中をよぎる。

大丈夫。まだちーちゃんは親への偽装工作で忙しいはずだ。

だから、飛び降りるなら今しかない。

だけど、考えてみると飛び降りた後どうするんだ?

正直言って骨折なんてしたらその場から動けないし、歩けていたとしても家の鍵がちーちゃんの家の何処かにあるので結局戻る羽目になってしまう。そう考えると、制服も置き忘れていくようなものだ。

やっぱり、ここで大人しくしている方が身のためなのでは?

2つの選択肢が現れた。

どちらも好ましくない選択肢だが、これ以外に他道はない。

飛び降りるか飛び降りないか。

飛び降りなかったら、ちーちゃんの呪縛から解放されることはなくなる。

飛び降りると結局戻る羽目になってしまうかも知れない。

よし!ここに留まろう。

いやいや!ちょっと待て。

これは言い訳だ。

飛び降りないように上手いこと僕の頭がその考えを否定しているんだ。

自殺願望などは生憎持ち合わせていないが、この家から逃げ出したいのは、変わらない。

僕は押入れから制服を持ち出し、ベランダへ行く。

よし、今度こそ。

覚悟を決めて飛び降りようとしたその時、

「おーい。稜駿危ないからやめろ!」

住宅街から自転車で現れたのは捺加環だった。

「どうしてここが?」

「俺を誰だと思ってるんだよ。天下の情報通だぜ。」

自転車を爆走して来たのか、捺加環の額には汗がびっしょりだ。まだ冬なのに。

「じゃあ、ここからどう脱出すればいいんだよ。」

「俺にいい考えがある。」

「•••••••••••••••••••」

「わかった。」

作戦決行は明日。

準備万端の状態で行かないと大変なことになる。




「次回!いよいよ脱出だ!」

「りょーくんを逃しはしないんだから!」


「捺加環、一体何がしたいのよ?」

「俺のことなんかよりももっと大切なことがあるだろ。」


「次回、第68話 ~当日~(by 鈴木 稜駿)」











「ねぇ、ちょっと私忘れられてない?」

「ごめん。光莉はお泊まりの時にまた会おう。」

「その死亡フラグはやめておいた方がいいわよ。」

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