表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
陰キャの日常 if  作者: 陰キャ代表 if
第5章 秘めた想い
45/85

取り決める日常

第49話 ~約束~


あのNTRディスカッションという訳の分からないディスカッションから1週間が経った。

そして、ここ最近教室はざわつき始めていた。

何故なら、高校1年生初めてのクリスマスシーズンだからだ。

高校に入った時は、縁がないとおもっていたのだが、まさかの1年の間で彼女ができて、そして特に問題も起きていないこの1週間。それが暗示しているのはまさしく、『2人でゆっくり過ごすように。』とサンタさんからのプレゼントだ。

高校というのは、勝ち組と負け組と大きく分けられているとは思うが、勝ち組の最低条件が、『彼女持ち』だとするならば、僕はもう勝ち組だ。

彼女いない歴=年齢とはおさらばして楽しくクリスマスを過ごそう。そして、光莉の家でのお泊り。

ものすごく楽しみになったきた。

僕は一瞬顔が綻ぶ。

「何を想像してるのりょーくん?」

この呼び方をするのは1人しかいない。

そう、早乙女 千春ことちーちゃんだ。

「別に。クリスマス、楽しみだなー。って。」

「私と過ごすのが?」

「えっと、光莉と過ごすのが。」

「りょーくんのバカッ!」

そう言ってムスッとした表情でちーちゃんは僕の後ろの席に戻った。

「バカ•••」

席に戻ってもそう言うちーちゃん。

僕は罪悪感に飲み込まれる前に、

「ゴメン、ちーちゃん。」

後ろを振り返りそう言う。

「そう思うなら何かお詫びでもしたらどう?」

「例えば?」

「例えば、私の家にお泊りに来るとか?」

「絶対に嫌だ。」

即答して言うと、ちーちゃんは顔を机にくっつけた。

「できれば、他のお詫びがいいんだけど。」

「じゃあ、おでかけするのは?」

「それって、光莉に怒られたりしない?」

「じゃあ3人で行きましょうよ。」

「それなら光莉も『良い』って言うかも?聞いてくるね。」

そう言って席を立つ。

光莉はどこにいるのだろうか。

特に見当たらない。

仲のいい人と話しているわけではない。

まぁ帰ってきたら話そう。

そう思いまた席に戻る。

「行かないの?」

ちーちゃんがそう言う。

「だって光莉見当たらないし。」

「そう。」

「って言うか、そろそろ機嫌直してよ。」

未だ机に突っ伏したまま話す、ちーちゃんにそう言う。

「今の私は心にヒビが入っているの。特定の人が癒してくれない限り一生癒えないわ。」

そうか、お疲れさん。なんて言ったら絶対に怒るだろうが、言ってみたい。が流石にそれはやめておこう。

「癒す方法を考えたのに今もそれじゃあ癒す時までそうなるのか?」

「もちろんよ。誰のおかげでこうなったるのよ。」

「ごめんなさい。」

だが、結局次の時間の休み時間にはちーちゃんの心のヒビは癒えていた。


「ねぇ、稜駿。お泊りの話、覚えてるわよね。」

「うん。覚えてるけど。」

「それ、クリスマスの日。12月25日にしない?その時はもう冬休みだし、朝からデートしてお泊まりしてまたその次の日もデートするの。もちろん、美智香和から飛び出して他の街でお泊まりするのもオッケーだよ。」

「誰もそこまで言ってないよ。でもクリスマスの日だね。わかった。多分僕もその日予定ないから多分大丈夫。」

「その多分が1番不安。」

「多分大丈夫だよ。」

「言ってる意味理解してる?」

「うん。まぁ。だけど問題が1つだけある。」

「ほらやっぱり。何?急にドタキャンとかなしだからね。」

「しないよ、多分。そうじゃなくて僕彼女いるって両親に言ってない。」

「なんだ、そんなことか。私も言ってないわよ。」

「えっ、でも家に泊めようとしたの?」

「だから他の街でもオッケーって言ったじゃない。というかクリスマス私の両親旅行に行くのよ。『久しぶりの夫婦水入らずの旅行したい』って言って、私はお留守番なの。でも『その間に友達でも呼んでパーティでも開いたらどうだ?』ってお父さん言ってくれて。だから私は、稜駿を誘ったの。」

「まさか、お父さんも男を呼ぶとは思っていないからそう言ったんじゃない?」

「細かいことはどうでもいいの。それよりちゃんと稜駿の両親を説得してよね。」

「わかった。」

「約束だからね。」

そう言って手を差し出した。

「ん?」

「『ん?』じゃないわよ。約束、指切り拳万しよ!」

「指切りって結構怖い。」

「大丈夫よ。約束を破っても指を切ったりはしないわ。その時は稜駿にちょっとだけお仕置きをするかもだけど。」

「何それ怖い。」

「はい!」

光莉はそう言って、手を差し出せという威圧感がものすごく溢れ出ている。

手を出さないでいると強制的に光莉に腕を引っ張り出されて手を掴む。

ここまできたら仕方ないと思い。僕は相手の小指を軽く握る。

「指切り拳万、嘘ついたら針千本呑ーます。」

「そう言われたら本当に怖い。」

「それって、絶対やりそうっていうこと?」

「ちょっと不安。」

「そんなことしないって!」

「わかってるけど。」

「じゃあ決まり。よろしくね。」



また、陰キャの日常if が始まりました!

この章での重要人物はあの2人です。


次回は、両親を説得させる回です。


それでは読んで頂きありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ