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陰キャの日常 if  作者: 陰キャ代表 if
第2章 あなたと一緒に
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今の日常

今回、3人目は登場しません。

すみません。

第21話 ~変わらない非日常~


ふと、今の自分の立場を振り返る。

今は、大学生。

僕は、美智香和大学に通い、医学を学んでいる。

「コンコン」

僕の扉がノックされ、ゆっくり扉が開く。

「おはよう。稜駿。」

「おはよう。光莉。どうした?」

僕がそう尋ねると、

「えっ、忘れちゃったの?いつもの日課。」

光莉がそう言い、キスしようとする。

「それは日課じゃない。」

光莉の肩を掴み近づいてくる光莉を止める。

「いいえ。今日から日課になるのよ。」

「はぁー。僕たちはまだ結婚もしてないし、そもそも、光莉のご両親にもあっていない。多分、挨拶という拷問を耐えなければならないんだろうな。」

僕がそういうと光莉はポケットから、紙を取り出し、

「だからもらって来たわよ。婚姻届。」

白紙の婚姻届がそこにはあった。

「ねぇ。こんなところからもう出て、とっとと家を買っちゃいましょ。そこで愛を試すのよ。」

光莉がわけのわからないことを言う。

いつ、そんな話になったのだろうか。

「まず、もうここを買っちゃた時点でしばらくは家を買えないし、ここで十分じゃないか。」

僕がそう言うが誤解されたらしく、

「えっ、稜駿ってみんなに見られながらするのが趣味なの?」

光莉が一歩引いた。僕が必死に弁解しようと、

「そう言う意味じゃなくて、十分って愛とかじゃなくて、みんなで楽しく過ごせたらそれでもう十分じゃないか。わざわざ二人暮らしをしなくても、十分楽しめるし。光莉を見ていられる。」

だが光莉は、

「子供欲しくないの?」

モジモジしながら言ってくる。

「まだ、いい。僕は、医学を学んで会社に貢献するんだ。」

自身たっぷりに言うが、

「稜駿、ひどいわ。私じゃなくて、あなたの会社を取るの!ひどい!」

「ちょっと待って!じゃあ、その『私』を選ぶと、それって『子供が欲しい。』って言ってるような気がする。」

僕が、オロオロ動揺しだす。

「当たり前でしょ。それがどうしたの。」

光莉が当たり前のように言ってくる。

だが僕は、

「当たり前って。僕は、ただ光莉と一緒にいるだけで今はいいんだ。だから婚姻届も子供の件も今は、保留で。」

と、結論づける。

だが光莉は、強引に、

「保留じゃダメよ。YESかYESで答えて。」

どっちもYESじゃないか。

「じゃあ、Retention(保留)で。」

僕がそう答えると光莉は、

「なによ?retentionって?でもYESじゃないから却下!」

僕も光莉に対抗し、

「こっちだって却下だよ!retentionはretentionだよ。」

2人で、しょうもない話に華を咲かせいると、

「ピーーー」

僕のスマホのリマインダーが鳴った。

「あっ!もうすぐ講義の時間。あーー急がなきゃ。」

僕は、慌てて部屋から飛び出す。

「ちょっと稜駿!」

僕は走って家から出た。


家には、光莉以外に3人いたが、無視して迎えの車に乗る。

「ちょっと待ってー。」

光莉が慌ててこちらに駆け込む。

「ちょっと遅いわよ。」

既に乗っていた千春が、ギャーギャー騒ぎ出したので、もう無視して、

「それじゃあ宮條さんお願いします。」

「はい。」

この人は宮條さんだ。

とてつもなく壮大な話だが僕の父親が、元『鈴の音イグディスのCEO』で現在『鈴の音international global company(鈴の音イグス)のCEO』らしい。大学に入学したとき初めて聞かされた話で、超お金持ちらしい。だがあまり実感が湧かないまま、これからこの会社を継ぐと言うことになっているらしい。

訳の分からない話だが、これが現実らしい。

そして、僕の秘書?雑務などの仕事をしてくれるのが、宮條さんだ。僕は今19歳で、1回生だ。

のんびり医学を学んでいるが、教授のレポートの多さにはいつも腹が立つ。

教授は、特に教育熱心と言うわけではなく、レポートは多いが、テストは謎なほど簡単だ。日々、復習をチャチャとすれば、スパッと高得点。

なんと素晴らしい循環なのだろう。


「着きました。」

宮條さんがそう言ったので後部座席に座る僕たち3人は、車から降りる。

『美智香和大学』

学力そこそこで、医学以外にも、科学の専門コースもある、普通の大学だ。

「今日は単位だけ取りに来ただけだから、ささっと受けてくる。」

僕がそう言い、『医学棟』と呼ばれる医学コースの人のみ入れる場所に向かう。

「じゃあ私も、とっとと終わらせてくる。」

千春もそう言う。

ちなみに千春は、科学の数学分野専攻だ。

「じゃあ私は、稜駿と一緒。」

光莉は、僕と同じ医学を学んでいる。

光莉はそう言って僕と腕を組み歩きだす。

「ちょっと、神崎。稜駿に馴れ馴れしいわよ。」

そう千春が言うが、

「別にいいじゃない。私の“彼氏”なんだし。」

「クゥー!」

千春は、変な鳴き声を出し、怒りながら、教育棟に入って行った。


2時間後。

僕は宮條さんに電話をして、迎えに来るようにと言った。

「ねぇー稜駿。お昼食べない?」

千春がそう提案した。

「うん。そうだね。そろそろお昼だし。」

僕がその話に乗る。

「ねぇちょっと。私は?」

光莉が僕に尋ねた。

「あんたは邪魔よ。」

千春は、手首を振る。

「ふーん。別にあんたに言ってないもん。ねぇー、稜駿。」

話を僕に振られたので、

「うん。いいよ。」

僕がそう言うが千春は、

「なんでよー。意味がわからないわ!」

いや、わかるだろ。

「私が行ったらご不満かしらー?でも、残念ー!彼氏を他の女に寝取らせはしないわ。」

まだ、お昼なんですが。

それに、人の目もあるんですが•••

千春は、

「べ、べ、別にーそんなこと考えてないから。」

「千春、誰もそんなこと聞いてないよ。」

僕はそう言い、一歩千春から退く。

「図星だったんですねー。なんて淫らな性格なんでしょう。」

光莉はそう言って、僕と腕を組む。

意外と光莉は、結構グサグサ棘を刺すタイプなんだろう。

弱みを握られないように気をつけよう。

「わかったわよ。あんたも、一緒に来ていいから。」

そう言うが、光莉は、

「何言ってるのよ。あんたが、私たちと一緒に来るのよ。」

「クゥー!」

千春は、また変な鳴き声を出した。


近くにある、カフェで軽食を取り、スマホで宮條さんにここに迎えに来るように、メッセージを入れておいた。

「やっぱり、危なかったわね。稜駿。あと一歩で、早乙女に寝取られるところだったわよ。」

光莉が僕ではなく、千春の方を向いて話す。

「お願いだからもうやめて。もうそんなこと考えないから。」

耳を塞ぎ真っ赤になる千春。

それは、他の客が聞いているかもしれないからだろう。

「仕方ないわね。」

光莉はそう言い諦めた。


少し雑談をし、

軽食を取り終え、会計を済ませしばらく待つと、黒い車がやってきた。

そして、それに乗り込み、僕たちは家に帰った。


すみません!

『3人目ネタばらしもしておいて、登場しないとか頭おかしいでしょ。』

と自分で自分を蔑みました。


今回は、尺が余っていたので(本来なら余っていなかったはずですが•••)大学生のいつもの日常を書きました。

まだ後3人も残っているのに、今の話を書くのは、どうかと思いましたが、ネタがあまりなかったので、これにしました。

もちろんストーリー的には、ちゃんと繋がるようになっています。

また、『家』なのですが、どういう状況か、今回の話でわかりましたか?

一応わからないように文章を書く時に曖昧に表現したつもりですが、わかってしまったら今後の話がわかりやすくなってくると思います。

それに、『鈴の音イグディス』が『鈴の音イグス』に変わったことも、一応要点でもあります。

この話では、名前が変わったとだけ思ってくれるだけで良いのですが、第13話目のあとがきで書いたように、別の本との繋がりを表しているだけなので、今はそこまで気にする必要はないと思います。


次回こそ、3人目です。

もう一度過去を振り返っていくと思います。


なんだかんだで、もうこのアカウントを作成して早1ヶ月過ぎてしまいました。「陰キャの日常」「陰キャの日常if」を読んでいる方、本当にありがとうございます。これから、出来るだけ毎日投稿をしていきたいと思うのでお付き合い頂けると嬉しいです。


それでは、読んでくれた方々ありがとうございました。



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