別れ
夜見は苦しそうに喘ぎ、叫ぶ
「コナ……イデ………オネガ……イ……コロシテ……!!!」
恐らく試作の吸血鬼というのは夜見のことで間違いないだろう、人をモチーフとして、その中に吸血鬼としての能力と本能を植え付ける実験
「ッ…!」
激しい頭痛に襲われながらも
俺は夜見の頭を狙い弾丸を放つ
が、夜見は狂人的な反応速度で弾丸を避ける
「何!?」
俺は咄嗟の出来事に驚いていた
「コロスコロスコロスコロスゥ!!」
夜見は獣のように四足歩行で走り出し、俺の脚に齧り付く
「ぐっ!うおおおおおぉぉぉ!!」
血を吸われ力が抜けていく
意識が遠退き、朦朧とするが、俺は自らの脚に弾丸を撃ち込み意識を保つ
「………すまない…俺はお前を……」
俺の行動に驚いた夜見は俺の脚から離れ首を狙って飛び掛かる
「殺す」
辺りが静寂に包まれる
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バァン!!!!
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その瞬間、地面に夜見が倒れ伏す
響き渡る茂の泣き声
拳銃から放たれた弾丸は確実に夜見の心臓を捉えていた
倒れ伏した夜見は微笑みながら俺に言う
「あり…がとうね…ゴフッ……貴方、こうなることは分かってたんでしょう?」
「……まぁ…薄々とはな」
「そう……それじゃあ気をつけ…グウッ……てね?
頑張って……貴方の救うべき人を……」
「ちゃんと助けてあげてね?」
そう言い残すと夜見は息を引き取った
「俺は……一体誰を……」
そう言い放ち暫くの間虚空を見つめるのであった




