世界に一つだけの銃弾
「あら?終わったようね。それにしても銃も銀の弾丸も無いのにどうやって?」
俺は無言で手に持っている銃と弾丸を見せる
「……何故それを?私が作った世界に1つしかない銃と弾よ?」
「……また今度な…」
そう返答し前に進む
暫く進むと古びたBARがあり、その中へと案内され、ある個室に入るとそこには少佐らしき男が座っていた
いや、らしきではないな、俺はこの男を知っている。
「全く……夜見、お前は時間をかけすぎだ」
「……申し訳ございません。」
「それで、君が健斗君だね、私は……」
自己紹介しようとする少佐に銃を突きつける
俺はこいつの目的を知っている、実際この男に会ってこの曖昧な記憶が鮮明になっていた。
こいつは総帥の子孫の殺害を目的としていて、より強い吸血鬼を作るために実験を繰り返し、数多の命を被験体としている
「お前の目的も、やることも知ってる、さっさと吸血鬼と戦わせて俺の質問に答えろ」
「あぁ、これから君達には私の作った吸血鬼を殺してもらう、準備は良いかな?」
俺は無言で頷く
「それでは始めようか!楽しい楽しい闘争を!戦争を!」
すると周りの景色が歪み真っ白な空間に飛ばされる
明らかに先程いた所とは違う
そこには金髪の髪。血で染められた黒い服
そして底がみえないようなドス黒くそして紅い目
辺りを漂う謎の黒い物が彼女の周りを浮かび回っている
その中心にいる人物は
「……夜見…なのか…」
俺は手に持つ拳銃を握り締め、決意を固める




