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第26話 〜幸運〜

お待たせいたしました。





「そういえば、マッピングとかしてないな……」



 行く手を阻む魔物を倒しながら呟く。今まで、ほとんど道に迷うことなくボス部屋にたどり着いていた為に迷宮の地図は作ったことがなかった。

 今思えば、かなり異常だ。迷宮はとても入り組んでおり、普通はマッピングなしにボス部屋までたどり着くのはほぼ不可能に近い。それも、俺がこれまで潜った階層は六十なのだ。運だけで片付けるにしては無理がある。



「何らかのスキルか?」



 一人言を呟いて、ステータスを見る。それらしいスキルはない気がする。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

アキラ・オダ

種族:人間 職業:暗殺者Lv.46

生命力16000/16200 攻撃力10800 防御力7200

魔力6000/6300

スキル:算術Lv.5 交渉術Lv.5 暗器術Lv.7 暗殺術Lv.6 曲刀技Lv.7 短刀技Lv.5 気配隠蔽Lv.MAX 気配察知Lv.7 危機察知Lv.7 威圧Lv.4 咆哮Lv.1 二刀流Lv.1 魔力操作Lv.5

エクストラスキル:言語理解 世界眼Lv.1 影魔法Lv.5 幸運

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



 と思っていたら、一番下にそれらしいスキルがあった。幸運のエクストラスキルだ。



「あー、これか」



 出来ればもうちょっと早くにこのスキルを取得していれば、サラン団長殺しの汚名を着せられるどころか、今頃自分の家でグータラ過ごしているところだったのに。

 それはそうと今のところ、新しいスキルの取得とスキルレベル上げは順調だ。実践あるのみ。幸運のエクストラスキル持ってたら大体のことはどうにかなるだろ。

 そういえば、何でエクストラスキルなんか取得したんだ?一回死にかけたからかな。


 考え事をしながらも、手は動かす。



『キュェェェェ!!』


「うわぁ……」



 目の前に巨大な奇声をあげる何かが現れた。一も二もなく逃げるを選択したい。食べれる所なさそうだし、見るからに気持ち悪い。一見、ドロドロの泥が動いているように見えるが、口らしき大きな穴からの臭いが目と鼻を刺激した。



「よし、逃げよ……ん?」



 逃げるのを選択しかけた時、二十階層あたりから感じなくなった気配が、気配察知に引っかかった。今、俺の気配察知の範囲は半径5キロメートルほどで、目の前の魔物も余裕で入る。だが、この気配は魔物が口を開いた瞬間に気配を感じたような?



「試す価値はありそうか……」



 俺はもうすっかり手に馴染んだ“夜刀神”を握った。食糧にならない魔物だが、気になるものは気になる。



『キュェェェェエエエエエエエ!!』


「うっせえよ。その口、閉じてろ!」



 一瞬で魔物の目の前に移動した俺は、いわゆる八相の構えから魔物を一直線、袈裟懸けに斬りつける。心臓部に魔石があるので、斬りすぎないように注意しながら。



『キュ、キュェェェ……』


「………」



 あっさりと魔物は倒れた。弱っ!

 六十階層を彷徨いている魔物よりも断然弱かった。本当は十階層あたりの魔物なのではないだろうか。魔物のドロドロした部分が固まり、崩れた。



「……ん」


「……はぁ、こんな事だろうと思ってたよ」



 ため息をついて、魔物の中から出てきた女の子に近づいた。

 一応生きている。呼吸もしっかりしているので、気を失っているだけらしい。



「……ここは六十階層だぞ。女連れて攻略出来るわけないだろ。」



 俺は新たにできたお荷物を睨んで、今日の野営の準備を始めた。



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― 新着の感想 ―
幸運だったね
[気になる点] すでに戦闘職限界の20倍の攻撃力、そして勇者が作った剣を持ってして切れないボスはどうやって現地人は倒すのか そしてスキルをくらうとスキルを覚えるというのはどこ行った? ボスはスキル全く…
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