ポコと旅行と揺れるメロン
注:メロンは想像に任せます
僕が退院しても、他の生徒達は重傷だった…
へ?なんの事かって?そもそも僕は誰でこの世界はなんだって?
説明が遅れたね
ここは違う未来を生きた地球、科学ではなく、魔導が発達したんだ
もちろん、車だってあるし、電気みたいな物もある
ああ、僕はポコ!魔導八賢者と呼ばれる大魔導士
昔、世界を救った事もあるんだ
でも…僕が居る学園の生徒達は守れなかったんだ…
生徒達の大半は弱り、入院している
体内の生命エネルギーが枯渇し、死にかけた者もいた
学園は休校状態、そのまま夏休みに突入した
そして僕ら、友達の茶癒、双葉、ミーナ、真とともに旅行に来ていた
「でさぁ…ポコったらさぁ・・・」
双葉が僕の昔の失態を楽しそうに話している、正直恥ずかしいからやめてほしい
魔道電車は一定のリズムで揺れている
「…ポコ、どうした?」
茶癒が僕を見つめながら呟いた、いや、あれはちゃんと話しているのだろう
「なんでもないよ。ただ眠いだけ」
僕はそう答え、窓の外の景色を眺めていた
どこにいっても廃墟廃墟廃墟…前の魔道大戦の傷跡が癒えていないのだ
「そう」
茶癒はそれだけ言うとジュースをストローで啜っていた
電車は進み、僕たちは目的の海辺へと着く
先に旅館へチェックインし、僕たち…と言っても僕と真だけだが、先に水着に着替えて海へと急ぐ
シートを敷き、パラソルを立てて準備完了といったところで双葉たちが来た
「お・ま・た・せ〜♪」
双葉はボンキュボンのスタイルでグラビアのようなポーズをとりながら言う
うん、目のやり場に困りますね
しかし、こんな美人たちを周りのナンパ野朗どもがほうっておくわけなく
「ねぇねぇ、かわいいねぇ…どこから来たの?」
なんて声をかけている
三人の対応をみてみよう
「うるさいな、どこでもいいでしょ?とっとと消えなさい」
きつい一言をお見舞いしているのは双葉
あ!逆上した男が双葉をつかもうとして・・・殴られた!
双葉はハンマーを召喚し、思い切り殴っている
男が動かなくなったのを見て、こちらに来た
一方茶癒は、しつこく話しかけられてもスルーしている、男はしつこい
茶癒がプルプル震えて…銃を取り出した!うおー!!ぶっ放している!!
男たちが逃げる逃げる
まぁ・・・大丈夫だろう
んで・・・ミーナは・・・
あ!男に腕を引っ張られてる!・・・微動だにしませんよ、ミーナ
そりゃそうか、神聖科の生徒だもん
身体能力じゃ勝てませんよ
男はあきらめてスタスタと帰って行く
恐ろしい
「じゃあ、気を取り直して…泳ぐかい?ポコ」
真が微笑んでみせた
無駄に輝く歯が見える
「そうだね。僕は誰と泳ごうかな?」
1.かなづちの双葉に泳ぎを教える
2.泳げるけど泳がない茶癒と浜辺でゆったりする
3.身体能力抜群のミーナと浅瀬で遊ぶ
4.真と男の友情を確かめ合う
3…だな…よし
浅瀬で波を叩いて喜んでいるミーナに近寄る
「ミーナ、一緒に遊んでいいかい?」
こっちを振り返ると笑ってくれるミーナ
「はい!ポコ先輩!」
とまあ……遊び始めたのだが…
結構無茶苦茶だった
ナンパ男が連れて来たギャング団を魔法で吹っ飛ばしたり(戦闘時間約2秒)
ミーナが昼ご飯にとマグロを捕まえてきたり(素手で)
双葉が転んで茶癒の水着を脱がしたり(僕とばっちり)
真が消えたと思ったら凶悪手配犯を捕まえて警察に表彰されてたり(海で遊べよ)
そんでもって夕方になる
二手に別れて温泉に入る事にした
「じゃあお風呂でたらみんなでトランプしようよ」
男と書かれた暖簾の前で僕は口を開いた
真は爽やかに笑っている
「そうね、先に出て部屋で待ってなさいよ」
双葉に念を押された
そんなにゆっくり温泉に浸かる訳ではない
「……温…泉…♪」
茶癒はどうやらお風呂好きらしい、無表情に見えるが微妙に微笑んでいる
「温泉?」
ミーナは首を傾げている、まあ温泉を知らないのも無理はない
元奴隷階級だったからね
「じゃあまったねー」
僕は手を振りながら中に入る
服を脱ぎ、腰にタオルを巻き付けて、扉を開ける
温泉には人一人もいなかった
「わー貸し切りだ〜♪」
僕は喜びながら温泉の中にダイブした
「きゃあ!?タオル流れたじゃない!?」
こ…この声は
僕が顔をあげるとメロンが二つ、揺れていた
「…ふ、ふたちゃ…へぶ!」
「きゃあああああ!!置換ー!」
僕は吹っ飛ばされた、漢字が違うと突っ込みたかったが…
それどころじゃない
「ふ……ポコよ…温泉の事はよく調べような」
真は服すら脱いでいない
つまり、こいつは元々ここが混浴だとしっていたわけだ
双葉(以後ふ)「あーアジマが死んでもう何ヶ月かしら…」
茶癒(以後さ)「死んでない死んでない……」
ふ「じゃあどうしたのよ」
さ「自分の文才のなさに嫌気がさしたらしい」
ふ「それじゃあ作られた私達が馬鹿みたいじゃない」
さ「…確かに…まあ…みんなに…言いたい事は」
ふ「ただひとつ!これから応援よろしくね♪」
さ「……まだまだ…いろいろあるから…」
ふ「そういうこと!じゃーね♪」